• 03-3883-2020
  • 西新井駅東口より徒歩3分
  • 〒121-0815 東京都足立区島根3-7-13
  • P13台分あり

消化器科(おなか)

消化器科(おなか)イメージ画像

当院では、大腸や胃、食道といった消化管に生じる病気に対しても幅広く診断と治療を行なっています。
食生活や排便習慣等は消化管の異常が原因で生じている場合も多く、また、それに伴って便通が悪化する(便秘や下痢)ことで肛門の状態にも影響がでる患者様が大変多くいらっしゃいます。

当院で診断・治療
をしている病気

胃・食道・十二指腸

胃炎

食事内容やストレス、内服薬、ピロリ菌感染等が原因で生じます。
一時的な場合もありますが、慢性的に胃炎が継続することで胃がんの発生につながる場合があります。
特にピロリ菌感染は、胃十二指腸潰瘍、胃がんの最大の原因とされており、速やかに除菌することが胃がん予防に非常に重要です。
当院では胃内視鏡検査で胃の状態を把握後に、ピロリ除菌療法を積極的に行なっています。
ピロリ菌感染症認定医も在籍し、二次除菌が失敗に終わった方の、三次除菌等も行なっています。

逆流性食道炎

胃と食道のつなぎ目(食道胃接合部)に炎症を起こしている状態を指します。
むねやけ、呑酸、不快感等、様々な症状を呈します。
症状がなくとも実際内視鏡検査をしてみると炎症の具合は異なりますが、多くの方で逆流性食道炎がみられます。
軽度や一時的なものは、生活習慣の改善等を指導しますが、炎症が強い方等は、食道が狭くなったり、がんの発生頻度が上昇するため胃酸を抑える薬で治療をします。

機能性胃腸障害

胃や食道、大腸等、検査できる範囲では異常を認めないのに、腹痛や嘔気、不快感が持続する方がいらっしゃいます。
ストレスや食事内容が原因であることが多く、日常生活に支障をきたすような場合は原因と思われる事象の改善と、薬剤による治療を並行して行うことで改善を促します。

胃ポリープ

胃のポリープは分類は多岐にわたりますが、最も多いのが胃底腺ポリープというタイプのポリープです。
これはピロリ菌に感染していない、女性に多く、治療の対象になることはありません。
他には炎症性のポリープや過形成性ポリープ等があります。
内視鏡検査で確認し、必要があれば細胞の検査を行うことがあります。

胃がん

早期胃がんは、検診等で発見されることが多く、初期にはほとんど症状ありません。
軽い胸やけや胃痛等、一般的な症状のみです。進行してくると黒色便や貧血、体重減少等の症状が出現します。
胃がんの発生にピロリ菌が大きく関わっており、ピロリ菌による慢性的な胃の炎症ががんの発生に寄与していることがわかっています。
現在は、内視鏡の治療機器や解像度も進化し、早期で発見されれば内視鏡で治療することも可能です。
ピロリ菌の除菌をうけた方は定期的な検査をうけることが推奨されています。
また、足立区は『胃がん内視鏡検診』を実施しており、50歳以上の方を対象に2年に1回、胃の内視鏡検査をうけることができますので、早期発見治療につなげるためにも、検診を受けてみて下さい。

大腸の病気

大腸ポリープ

大腸粘膜が隆起した病変を総称して大腸ポリープと呼びます。
ポリープには、「腺腫」や「鋸歯状ポリープ」、「炎症性ポリープ」、「過誤腫性ポリープ」など様々な種類があります。
いずれも良性ですが、「腺腫」は放置した場合徐々に大きくなり、いずれ大腸がんになる可能性があります。
大きくなるほどがん化率は高くなり、下記の通り報告されています。

腺腫の大きさ がん化率
5mm以下 0.4%
5-9mm 3.4%
10-14mm 12%
15-19mm 20.7%
20-24mm 26.6%
25mm以上 32.1%

大腸の中を直接観察できる大腸カメラは、ポリープを見つける上で非常に有用な検査です。
しかもポリープを見つけた場合、組織を採取して病理検査を行ったり、ポリープの状態によってはそのまま切除することもできます。
がん化する前にポリープを切除する事で、大腸がんの発生を予防することができます。
現時点で大腸がんを予防する最も有効な手段は、定期的に大腸カメラを受けて、ポリープがあれば切除することといっていいでしょう。
大腸ポリープは、ある程度の大きさにならない限り、ほとんど症状がありません。
したがって、大腸がん検診を受けて要精査になった際には大腸カメラを受けること、また、症状や検診での異常がなくても、40歳を超えたら定期的に大腸カメラを受けることが重要です。

大腸がん

日本では、1年間に約15.5万人が大腸がんと診断されています。
30代前半から増加して、高齢になるほど多くなります。
男女ともに増加傾向にあり、ここ10年で急激に増えているがんです。
死亡数は、女性において1位になっています。

罹患数:がんにかかった人の数
  • 男性
    1位:前立腺がん 
    2位:大腸がん 
    3位:胃がん
  • 女性
    1位:乳がん 
    2位:大腸がん 
    3位:胃がん
死亡数:亡くなった人の数
  • 男性
    1位:肺がん 
    2位:胃がん 
    3位:大腸がん
  • 女性
    1位:大腸がん 
    2位:肺がん 
    3位:膵臓がん

多くの大腸がんは、先に記載した腺腫という大腸ポリープが成長し癌化してゆきます。
ポリープの段階では、症状がないことも多く、検診の潜血検査等で偶然みつかることがほとんどです。
大きくなると明らかな下血や便通異常(下痢や便秘)、便柱狭窄(便が細くなる)、体重減少等がみられます。
大腸がんは食事の変化(動物性脂肪摂取の増加や食物繊維摂取の低下)や運動不足、遺伝等が複雑に絡みあい発生してきます。
大腸の壁に深くがん細胞がもぐるとリンパや血流にのり、他の臓器に転移することがあります。
早期の大腸がんであれば、内視鏡検査の際に切除することも可能です。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)

消化管に原因不明の炎症を引き起こす疾患群です。
全消化管に炎症を起こす可能性のあるクローン病と、大腸を中心に炎症を起こす潰瘍性大腸炎が含まれます。
本来欧米に多い病気でしたが近年日本でも増加しており、2022年現在日本人の約500人に1人が潰瘍性大腸炎、約1700人に1人がクローン病に罹患していると言われています。
主な症状は慢性的な腹痛や下痢・下血で、20-30代の若年成人に多く発症し、悪化(再燃)と改善(寛解)を繰り返します。 症状だけで診断することは困難で、診断には大腸カメラや病理組織学的検査が必要です。

クローン病とは

クローン病は全消化管に炎症を生じ得る病気ですが、跳び跳びに炎症を起こすこと、炎症は消化管の全層におよぶことが特徴です。
放置すると徐々に炎症が悪化していき、腸管の一部が狭くなったり(狭窄)、腸管に孔があいたり(穿孔)して手術が必要になることもあります。

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、近年特に患者が増加している病気です。
炎症は大腸が中心で、直腸から連続性に進展すること、炎症は消化管の粘膜にとどまることが特徴です。
炎症を長期間放置すると癌が発することがあるため、大腸カメラによる定期的な観察が必要です。
癌化したり、急激に重症化した場合、大腸の切除が必要になることもあります。

治療について

基本薬である5-アミノサリチル酸製剤をはじめ、ステロイド、免疫調整薬、抗体製剤、JAK阻害剤、カルシニューリン阻害剤、血球成分除去療法などの治療が保険適応となっています。クローン病では栄養療法も有効とされています。
内科的治療で炎症を抑えて、きれいな粘膜の状態(寛解状態)を維持できれば、必ずしも怖い病気ではありませんが、前述したように手術が必要になることもあります。
特にクローン病ではいかに手術を回避するかが治療の目標となります。
アルコールや高脂肪食は症状を悪化させるため、日々の食事に気を付けることも重要です。

大腸憩室

大腸壁の一部が袋状に外側に飛び出している状態を大腸憩室と呼びます。
加齢とともに増えていき、上行結腸やS状結腸に多く発生します。
憩室自体は病気ではありませんが、細菌が繁殖して炎症を起こしたり(憩室炎)、出血したり(憩室出血)することがあります。

治療について

憩室だけでは治療の対象になりませんが、憩室炎や憩室出血では治療が必要になります。
憩室炎では、絶食による腸管の安静や抗生剤による治療を行います。
多くはこうした保存的治療で改善しますが、炎症が高度だと穿孔(腸に孔があく)することがあり、腹膜炎を起こした場合は手術が必要となります。
憩室出血は自然に止血することもありますが、出血が多い場合、止血が必要になります。
大腸カメラで出血点を見つけてクリップやバンドで止血する方法や、透視下に出血点に至る血管をコイルで詰めて止める方法があります。

虚血性腸炎

大腸の血流が悪くなることで粘膜に炎症を起こす病気です。
動脈硬化に代表される血管因子や、便秘に代表される腸管因子が影響すると言われています。
主な症状は腹痛や下痢、下血です。大腸カメラで観察すると縦走するびらんや潰瘍が見られます。

治療について

絶食等で大腸の安静を図ることで、多くの場合は一過性に自然治癒します。
炎症が高度な場合、入院や手術が必要となることもあります。

過敏性腸症候群

慢性的に下痢や便秘を繰り返すにも関わらず、大腸カメラやレントゲン検査で異常が認められないという病気です。
緊張を強いられる場面でお腹がゆるくなる、途中で電車を降りてトイレに駆け込む、といったことが多い方は、過敏性腸症候群の可能性があります。
腸管のぜん動運動や消化吸収に異常を来たした状態ですが、心理的なストレスや自律神経の異常、腸内環境の乱れ等、様々な原因が関与していると言われており、現代社会に増えている病気です。
似たような症状を呈する病気は数多くあり、大腸カメラで異常がないことを確認することが重要です。
生命に関わる病気ではありませんが、程度によってはQOLを低下させてしまいます。

治療について

治療に関しては、生活習慣の改善、食事療法、薬物療法が中心となります。

03-3883-2020

ナビダイヤルでおつなぎします

診療内容
肛門科、消化器科、大腸内視鏡、胃内視鏡、おしりの手術(日帰り/入院)、大腸ポリープ切除(日帰り/入院)、各種検診・健診
院長
久保田 至
住所
〒121-0815
東京都足立区島根3-7-13
最寄駅
東武スカイツリーライン
「西新井駅」東口徒歩3分
駐車場
13台
その他
消化器内視鏡指導施設
大腸肛門病学会認定施設
休診日
日曜日・祝日
  • ※女医診察は月曜日と水曜日の9:30~12:00となります。また、担当女医は、診察日に急なお休みもございますので女医診察を希望される方は、診察を受けられる日にお電話にてご確認下さい。 事前にお休みがわかっている場合は、「お知らせ」にも記載いたします。
  • 初診の方は、問診票の記載がありますので診察終了の30分前までに起こし下さい。
  • 入院/手術/内視鏡検査をご希望の方へ
    各種説明や採血検査がありますので診察終了の30分前までにご来院ください。
診療時間
9:00~
12:00
外来診察
内視鏡
13:00~
16:00
内視鏡
手術
16:00~
18:00
外来診察

お会計は現金または以下クレジットカードによる決済が可能です。

  • Visa
  • Mastercard