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西新井大腸肛門科は
患者様の治療を第一に考え、
ベストな治療・サービスを施しております。

当院では入院設備を完備しているため,
日帰りでの肛門手術から,入院が必要なあらゆる種類の肛門手術,
検査当日の大腸ポリープ切除に対応いたしております.

動画
大腸内視鏡検査前の下剤の飲み方について

新着情報

※女医診察は突然休みになることがあります。大変申し訳ありませんが女医診察をご希望される患者様は事前に電話確認をお願いします。
2020/12/25 : 女性医師休診のお知らせ

2021年1月25日(月)午前中の女性医師による診察は休診となります。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

2020/12/17 : 12月28日(月)の診療について

12月28日(月)の診療は午前のみとなります。16:00~18:00の診察はありませんのでご注意ください。

2020/12/10 : 外来医師変更のお知らせ

2020年12月14日(月)の久保田医師の外来は休診となります.なお,金澤医師の外来は通常どおりの診療となります.ご迷惑をおかけいたしますが,よろしくお願いいたします.

2020/11/24 : 年末年始休診のお知らせ

本年度の診察は12月28日(月)午前までとなります。
年始は2020年1月5日(火)から通常通り診療させていただきます。

2020/11/13 : 年末年始の休診について

2020年12月29日から2021年1月4日まで休診とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

2020/11/10 : インフルエンザの予防接種について

今年度のインフルエンザ予防接種の受付は終了いたしました。よろしくお願いいたします。

2020/11/01 : 草加クリニックインフルエンザ予防接種終了のお知らせ

2020年度のインフルエンザ予防接種は終了いたしました。申し訳ございませんがよろしくお願いします。

2020/10/19 : 草加クリニック草加・八潮市の胃内視鏡検診について

当院での、2020年度の草加市・八潮市の胃内視鏡検診の受付は終了いたしました。申し訳ありませんがよろしくお願いします。

2020/10/19 : 2020年11月9日(月)より当院の診療は 『予約優先』となります

患者様の待ち時間と,院内滞在時間の短縮のため,2020年11月9日より診療予約システムを開始させていただきます.

これに伴い,2020年11月9日より,当院の診療は『予約優先』とさせていただきます.

診察のご予約は,WEBからのみとなり,電話でのご予約はできません.

前日までにご予約いただけるのは,『初診予約』と『再診予約』になります.

また,当日に予約サイトから『当日の診察順番』もお取りいただけますが,
診察は予約の方を優先とさせていただきますので,当日の診察順番をお取りの方は,お待たせしてしまいますことをご了承ください.

なお,直接クリニックにご来院いただいた場合も,『当日の診察順番』をお取りいただけます.

2020/10/16 : 2020年11月1日より診療予約システムが始まります

草加クリニックでは患者様の待ち時間と院内滞在時間の短縮のため2020年11月1日より診療予約システムを開始させていただきます。

これに伴い当院の診療は『予約優先』とさせていただきます。

なお、予約は11月9日の診察からお取りいただけます。

前日までにご予約いただけるのは『初診予約』と『再診予約』になります。

11月9日から『当日の診察順番』もお取りいただけますが診察は予約の方を優先とさせていただきますので当日の診察順番をお
取りの方はお待たせしてしまいますことをご了承ください。

また直接クリニックにご来院いただいた場合も『当日の診察順番』をお取りいただけます。

2020/10/01 : 血便の色と危険性について専門医が徹底解説

投稿日2020年10月2日

投稿日2020年10月5日

         

排便をした時に

・便器が赤くなる

・おしりをふいた紙に血がつく

誰でもおどろくし不安になります。

「痔かな?」

「悪い病気だったらどうしよう...」

いろんな思いが頭をめぐると思います。

また、血便には同じ赤でも薄いピンク色からあざやかな鮮血、黒っぽい色まであります。

「もともと痔もあるし普通の血の色だから痔だろう」

と思い放置するのは大変危険です!

確かに血便の原因となる病気で一番多いのは痔です。

ただ、血便は命に関わる大腸がんの可能性もあるため要注意です。

この記事を書いた私の名前は,金澤 周(かなざわ あまね)です.

埼玉県の草加(そうか)市にある「草加西口大腸肛門クリニック」の院長です。

また、胃腸と肛門の専門医であり指導医でもあります。

いままで血便で悩む患者さんを10,000人以上診察してきました

その経験をもとにこの記事では

『血便と色の関係』

『血便の色からみた原因となる病気』

について説明します。

血便と色の関係

クリニックにも「便に血液が混ざってたので,びっくりして来院しました」という患者さんが多くいらっしゃいます.

私が問診の時に必ず聞かせていただくのは、血便の『色』についてです.

血便の色は

・うすいピンク

・真っ赤な鮮血(明るい赤)

・オレンジ色

・赤褐色

・赤黒い色

・真っ黒

とさまざま。

色の表現は難しいです。

そのため、血の色をスマホなどで写真にとっていただけると診察の時に役立ちます。

同じ血の色でもこれだけあるので考えられる病気もたくさんあります。

血の色は「赤い」か「黒い」かでおおよその出血している場所がわかります。

血がでて時間が経つにつれ便に混ざる血は赤から黒になります。

赤い血(鮮血)は肛門から近いところから。

黒い血は肛門から遠いところからの出血です。

便に赤い血が混ざっている状態を『血便』といい便に古い血液が混ざり便が黒くなっている状態を『下血(げけつ)』といいます。

この2つは厳密に区別されます。

今回の記事では便宜上肛門から血が出ることを『血便』と表現をしている部分もあります。

出血する臓器による血便と下血の違いを下の図にまとめてみました。

ぜひ参考にしてみてください。

血便の色からみた原因となる病気

さきほど述べたように、『出血して時間が経つにつれ便に混ざる血は赤から黒になる』という大原則があります。

血便の色と出血をしている場所はあるところは関係があるのです。

そのため、出血場所から出血の原因として考えられる病気もある程度予測ができます。

実際の診療では血便の色の他に

・血がでている期間や血の量

・痛みの有無や便の状態

・発熱の有無

・摂取した飲食物

・海外渡航歴

・これまでかかった病気

これらをおうかがいし総合的に判断します。

下に血便の色と出血している場所・考えられる病気を表にしてまとめてみました。

【表1.便の色と出血場所と考えられる病気】

便の色がオレンジ色という表現をされる患者さんもいらっしゃいます。

もともと正常な便の色は黄色〜茶褐色です。

オレンジ色や赤色の色素を含む野菜を食べると便の色はオレンジ色になる可能性があります。

原因と考えられる食べ物をやめれば色は戻ります.

ただ、食べ物ではない場合もあります。油断禁物です!

そのため、オレンジ色の便が続くときには血便の可能性も考え一度クリニックで相談をしてみてください。

血便があったときのクリニック受診のタイミング

「血便が突然起きた!クリニックを受診したほうがいいのかな・・・?」

「1ヶ月前からトイレットペーパーに血がつく・・・量も少ないから様子を見ていいかな?」

と思う患者さんは多いです。

どの病気もそうですが病院に行くタイミングは非常に難しいです。

同じ症状でも患者さんによって不安や危機感の感じ方は人それぞれだからです。

では具体的に血便があった時のクリニックの受診のタイミングはどうしたらいいでしょうか?

私が日頃患者さんにお話している受診のタイミングは以下のとおりです。

【血便があった時のクリニック受診のタイミング】

表のように「血の量が多い時」「血の色が黒っぽい時」は病院を受診してください。

たった1回の出血でも原因として大腸がんがひそんでいる可能性は否定できないからです。

『血便はからだが発している異常のサイン』

ということを絶対に忘れないでください!

血便や下血をきたす病気の解説

便の色と考えられる病気については,【表1】でまとめてあります.

ここでは血便(下血)をきたす代表的な病気について出血の色を中心に分かりやすく解説していきます。

1.痔核(いぼ痔)

「お腹もおしりも痛くないのに血便が出ました」

と不安になり来院される患者さんが多くいます。

突然の血便で最も多いのはいぼ痔からの出血です。

いぼ痔からの出血は真っ赤な色(鮮血)です。

血の量は

・紙につくくらい

・便器にポタポタ

・シャーと出る

など様々です。

いぼ痔は大きくなると肛門から飛び出して気づきます。

ただ、小さいと自覚症状は特にありません。

このため突然の出血(血便)の原因となります。

便秘気味で強くいきんだり前日の夜にアルコールを飲みすぎたりすると痔に血がたまります。

それにより血がでます。

いぼ痔は放置してもがんになりません。

そのため、生活に支障がなければ治療の必要はないです。

ただ重要なのは

『いぼ痔からの血だと思っていたら、実は大腸癌からの出血だった』

ということを避けることです。

40歳以上になると大腸癌になりやすくなります。

そのため、40歳以上の方で前からいぼ痔があったり、お尻から血がでたりするかたは大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

2.裂肛(切れ痔)

切れ痔の患者さんで典型的なパターンは

「3日前から便秘。今朝無理して硬い便を出したらお尻に激痛があり血も出た」

というかたです。

切れ痔はおしりのふちから1cm〜2cmの場所が裂けること。

切れ痔からの出血の色は真っ赤な色(鮮血)で紙につくくらいの出血が多いです。

切れ痔もいぼ痔と同じで放置してもがんにはなりません。

ただ、痛みを伴うときは治療の対象となります。

繰り返す切れ痔でお悩みの方は1度クリニックにご相談ください。

3.大腸癌(直腸癌・結腸癌)

大腸がんは血便の原因のなかでも1番危険です。

・以前からおしりからの出血があったが放置

・最近いつも下痢になってきたので心配になり受診

といった症状のかたがんが見つかる人が多いです。

おしりから10cm以内に図のような直腸癌が見つかることが時々あります。

【直腸癌により腸が狭くなっている内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

直腸がんはおしりからの距離が近いので鮮血に近い血便が出ます。

直腸より上流にある大腸(結腸といいます)から血がでるときは、直腸からの距離が遠くなるほどやや暗い赤色(赤褐色)の色になっていきます。

この患者さんは最初に血便があったときに受診していれば進行癌になる前に発見できたかもしれません。

『血便はからだのが発している異常のサイン』

ということを忘れないでください。私からの切実なお願いです。

日頃から血便がある方。特に40歳以上の方は腹痛や下痢などの症状がないうちにクリニックを受診してください。

そして、あなたとあなたの大切な人のために大腸内視鏡検査を受けてください。

4.大腸ポリープ(直腸ポリープ・結腸ポリープ)

【大腸ポリープ(腺腫)の内視鏡写真】

大腸がんは最初に『腺腫(せんしゅ)』という良性のポリープができます。

そして、サイズが大きくなっていく過程でがん細胞が混ざってきます。

ただ、がん細胞が混ざっていない良性の直腸ポリープも血便が出ることがあります。

内視鏡での切除が可能です。

そのため、大腸内視鏡検査による早期発見が重要です。

5.潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

【潰瘍性大腸炎の内視鏡写真】


潰瘍性大腸炎は大腸に炎症をおこす病気です。

・下痢
・血便
・下血
・粘血便
・腹痛
・体重減少

などの症状を起こします。

潰瘍性大腸炎全大腸全てに炎症をおこします。

出血の色も鮮血〜赤褐色まで様々です。

また、ねばねばした粘液などが一緒に出ることも多いです。

潰瘍性大腸炎は厚生労働省により難病に指定されてます。

原因や病気をしっかりと治すことのできる治療法は見つかってません。

潰瘍性大腸炎の患者さんは全国で約16万人です(2016年)

20〜30歳の方に多いです。

ただ小児や50歳以上で起こるのもまれではありません。

症状が血便のみで発症するときもあります。

ただ、潰瘍性大腸炎は下痢や腹痛など状を伴うことが多いです。

若い方で日頃下痢気味でお腹が痛かったり、血便や粘液があったりするという方は潰瘍性大腸炎の可能性もあります。

1度クリニックで相談をしてみてください.

6.クローン病

【クローン病の内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

クローン病は、若い人に多く見られます.

口の中から、肛門にいたるまでの消化管(口・食道・胃・小腸・大腸・肛門)すべての部位に炎症が起こります.

ただ、小腸と大腸に1番多く起こります。
・腹痛
・下痢
・血便
・体重減少
などの症状をおこします。

クローン病は口から肛門まで全消化管に炎症をおこします。

出血の色も鮮血〜黒色まで様々です。

完全に治せる治療法は見つかっていません。

そのため、潰瘍性大腸炎と同じく厚生労働省により難病に指定されてます。

クローン病の患者さんは全国で約4万人(2016年)です。

潰瘍性大腸炎と似たような症状も多くあります。

若い方で下痢・腹痛・血便・体重減少などの症状がある方は潰瘍性大腸炎やクローン病の可能性もあります。

1度クリニックで相談をしてみてください。

7.虚血性腸炎

【虚血性腸炎の内視鏡写真】

腸の血の流れが悪くなり腸の粘膜が炎症を起こす病気です。

・夜にいきなり左腹痛
・そのあと下痢をして血便が出る

というのが典型です.

虚血性腸炎は肛門から離れてる腸に多く起こります。

肛門から遠いため、血便の色は鮮血よりはやや暗い赤色の出血になります。

症状が1週間程度でよくなる一過性型が約65%と最も多いです。

腸が狭くなる狭窄型(約35%)、腸が腐る壊死型(約10%)と続きます。

以前は50歳以上の中高年に多い病気とされていました。

ただ、最近では20〜30歳の若い人でも見られます。

多くの場合は一過性型で、1週間程度で自然によくなります。

ただ、症状が強いときは入院します。

食事を休んで抗生物質の点滴が必要になります。

「夜にいきなり左腹痛がでてそのあと下痢をして血便が出る」

という症状の方は虚血性腸炎の可能性があります。

早めのクリニック受診をおすすめします。

8.感染性腸炎

感染性腸炎の一般的な症状は下痢です。

ただ、中には血便を伴う感染性腸炎もあります。

ここでは血便の頻度が高いカンピロバクターと腸管出血性大腸菌0-157感染症についてご説明いたします。

①カンピロバクター

【カンピロバクターの電子顕微鏡写真】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

ペット・家畜など多くの動物がこの菌を持っています。

鶏肉やその加工品による感染が多いです。

消毒してない井戸水も原因となります。

500個程度の少量でも食中毒を起こし、1年を通しておきるのも特徴。

春の終わりから初夏にかけて多いです.

カンピロバクターに感染してから症状が出るまでは、2〜5日と長めです。

症状は水のような下痢・腹痛・発熱から始まり、血便を伴うこともあります。

カンピロバクターによる腸炎は直腸から盲腸までの全大腸におこります。

そのため、血便の色も鮮血〜赤褐色と様々です。

診断は便の細菌培養で行います。

治療は脱水症状に対して点滴を行います。

症状により抗菌薬の投与を行います。

②大腸菌(特に腸管出血性大腸菌0-157)

【大腸菌の電子顕微鏡写真】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

腸管出血性大腸菌は家畜(特にウシ)の腸にいます。

加熱をしてない牛肉などから感染しやすいです。

代表的な菌はO-157と呼ばれています。

ベロ毒素という毒素により腸に炎症を起こします。

菌の個数が100個程度の少量でもうつります。

菌に感染してから症状が出るまで、3〜5日とやや長めです。

症状は、
・激しい腹痛
・水のような下痢
・1〜2日で血便
・軽度な発熱
これらが起こります.

腸管出血性大腸菌0-157の炎症は盲腸・上行結腸に強くみられます。

肛門に近くなると症状は軽くなると言われています。

そのため、血の色も真っ赤な鮮血よりはやや暗い赤色になることが多いです。

発病者の10人に1人は、下痢などになってから5〜14日後重症になります。

溶血性尿毒症症候群や脳症などの命を落とすこともある合併症を引きおこすので大変危険です。

乳児や小さい子供、高齢者で重症になるかたが多く注意してください。

検査は便の検査や、血液中の抗体を測る方法があります。

治療は、脱水症状に対して点滴を行い症状により抗菌薬を使います。

溶血性尿毒症症候群を起こしたら、血液透析を行います。

感染性腸炎の予防の基本は、食べ物の取り扱いと正しい手指衛生です。

食品はしっかり熱を加え、調理後の食品は食べ切るなどしてください。

また、感染を予防するため排泄物の処理のとき直接手で触れないなどの注意も必要です。

特に、乳幼児や高齢者などは重症になりやすく命にかかわりやすいです。

乳幼児や高齢者のいらっしゃるご家庭の方は日頃からの予防につとめてください。

9.大腸憩室出血(だいちょうけいしつしゅっけつ)

「お腹の痛みも下痢もないのに血便が急に出ました」

と、突然の血便で驚き来院される患者さんがいらっしゃいます。

腹痛や下痢がない血便には大腸憩室出血も考えられます。

【大腸憩室症の内視鏡写真】

大腸憩室は、大腸内の圧力が上がることで起こります。

それにより、大腸の壁の弱い部分が外側に凹んでしまう状態です.

大腸憩室自体は皮膚でいうとシミやシワと一緒で体の変化の一つです。

体の年齢に伴う変化のため放置したからといって癌になるわけではないです。

大腸内視鏡をした時に偶然発見されることも多くあります。

そのため、大腸憩室自体は治療の対象にもなりません.

ただ、この憩室が原因で血がでれば治療が必要です。

大腸憩室は肛門に近い腸におこります。

そのため血の色も比較的明るい赤色から赤褐色まで様々です。

憩室出血は安静にするなどで自然に血が止まることが多いです。(自然止血率70〜90% ).

自然に血がとまらないときは、大腸内視鏡検査で止血術を行います。

これらで血が止まらなければ、カテーテルを使った手術を行います。

それでも血が止まらなければ、最終手段として大腸をとる手術がとられます。

「腹痛や下痢はないけれど突然出血した」ときには憩室出血の可能性もあるため医療機関の受診もおすすめします。

10.胃・十二指腸潰瘍

【胃潰瘍の内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

「最近ストレスが多くて空腹時にお腹が痛い・・・」


「痛み止めを毎日飲んでいたら胃の痛みが強くなってた・・・」


「お腹の痛みはないのですが最近真っ黒な便が出ます・・・」

このような訴えで来院される方の原因とし,胃・十二指腸潰瘍があります.

胃・十二指腸潰瘍の2大原因はピロリ菌感染と非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)と言われます。

胃・十二指腸潰瘍から血がでると、タール便とばれる黒色の便が出ます。

胃潰瘍は食直後の上腹部の痛み、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間の上腹部の痛みが特徴です。

高齢者の胃潰瘍は痛みなどの症状がないこともあり注意が必要です。

胃・十二指腸潰瘍の診断は主に内視鏡検査で行います。

潰瘍から血がでてるときは内視鏡検査の際に止血を行います。

内視鏡で血を止めるのが難しかったり、潰瘍部分で穴があいたりしてるときは手術が必要となることもあります。

潰瘍自体の治療は強い胃薬で行います。

また、ピロリ菌感染のある方はピロリ菌の除菌も行います。

【ピロリ菌の電子顕微鏡写真】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の原因となるだけではなく胃がんの原因にもなります。

多くは幼少期に感染してるため、親がピロリ菌陽性の方はピロリ菌の検査をお勧めいたします。

「親がピロリ菌の除菌をしているので私もピロリ菌がいるかもしれない...」

と不安なかたは是非一度クリニックにご相談ください。

11.胃がん

【進行胃癌の内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

胃がんは日本におけるがん死亡数の3位(男性2位,女性4位)です。

ピロリ菌感染が最大の原因です。

ピロリ菌感染が起こることにより萎縮性胃炎という状態になります。

そこから胃がんが発生します。

早期には無症状です。

ただ、写真のように進行した胃がんとなると

・食欲不振

・体重減少

・出血

などの症状が出てきます。

胃がんからの出血はタール便とよばれる真っ黒な便がでます。

胃がんも大腸がんと同じく早期発見・早期治療が重要です。

ピロリ菌が陽性の方はまずピロリ菌の除菌が重要です.

しかしここで注意点があります.

ピロリ菌の除菌をすることで胃がんになるリスクは下げれます。

ただ、胃がんにならなくなるわけではありません。

ピロリ菌除菌後も定期的な胃カメラを行い胃がんがないかをチェックし早期の胃がんを早期発見・早期治療するのが重要です。

ピロリ菌の除菌をしてから何年も胃カメラをしていない方はクリニックにご相談ください。

血便の色が気になったら診察をうけましょう

血便で大腸肛門科を受診した時の診察手順は以下のとおりです。

①問診

患者様の症状やこれまでの経過を詳しくうかがわせていただきます。

②肛門診察

肛門の近くに血便(出血)の原因となる病気がないかを診察します。

指や肛門鏡という専門の器具を使って診察をします(後ほど詳しくお話します)。

③診断の決定

考えられる診断名をお伝えします。

④痔が原因と考えられる場合

軟膏や飲み薬による治療を提案し1~2週間後に再受診をしていただきます。

⑤大腸からの出血の可能性がある場合

大腸から血がでてる可能性があるときは、大腸内視鏡検査をおすすめします。

※④での再受診のとき血便が続いていた場合は大腸内視鏡検査をおすすめしています。

血便の恥ずかしくないおしりの診察

「おしりの診察は恥ずかしいからなかなか来られなくて...」

「どういうふうに診察をするのかがわからないので不安で...」

といった声が聞かれます。

そこで、草加大腸肛門クリニックでは患者さんが恥ずかしくないようプライバシーに配慮した診察を心がけております。

診察の手順は以下のとおりです。

①カーテンの中で,ズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき診察台に横になっていただきます

②おしりに,シートをかけさせていただきます.これで,診察の準備が完了です

③視診察(見て観察)をします

④指診察(指で診察)をします

⑤肛門鏡(痔の様子などを詳しく観察できる特殊な器械)で診察をします

⑥診察が終わりましたらカーテンの中でゆっくりお着替えをしていただきます

以上の流れで診察をさせていただきます

女性の場合には診察の間すぐそばに女性スタッフがいます

安心して診察を受けていただけます。

血便での大腸内視鏡検査

おしりの診察の後に大腸からの出血が疑わしい場合は大腸内視鏡検査をおすすめします

先に述べたように血便は大腸がんのサインである可能性もあり,命にかかわる病気を知らせる体の悲鳴です。

そのため、大腸内視鏡検査を行い血便の原因を特定します。

当クリニックの大腸内視鏡検査は痛みや恥ずかしさはほとんどありません。

まず、当クリニックでは下のように最新の内視鏡を取り入れています。

カメラを入れるときの痛みをより減らす「炭酸ガスシステム」も入れています。

また、私をはじめ当クリニックのドクターはいままで10,000~20,000例以上の大腸内視鏡検査をしてきました。

痛みがでないテクニックを体得しています

患者さんからもよく

「寝ていたら終わった」

「こんなスムーズに終わるなら早めに受けておけばよかった」

など、嬉しい言葉をたくさんいただきます。

また、大腸カメラをするときの体勢は以下のイラストの通りです。

おしりが少しだけ見える検査着をきていただき、横向きになるだけです。

恥ずかしさもないと言えます。

「恥ずかしくて無理」

など言われる患者さんもいままでいたことがありません。

このように痛みがなく安心して受けられる検査を当クリニックでは行っています。

検査自体も15~20分で終わります。

以下に検査の予約から検査終了までの流れ簡単にまとめてみましたのでご参考ください。

最後のまとめ

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました.

一言『血便』と言っても、その色により原因となる病気も様々です。

『痔からの出血と思って様子を見ていたら,実は大腸がんからの出血だった』

という方に出会うたびに、「もう少し早くクリニックを受診していただければ病気が進む前に治療をさせていただけたのに...」と思います。

『大腸がんでつらい思いをする方を少しでも減らしたい』という思いで記事を発信しています。

以前から血便が続いている方や出血の量が多い方などは早めにクリニックを受診してみてください。

この記事が

・あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために
・大腸肛門科を受診する際の不安の軽減

これらのために,少しでもお役に立てれば幸いです

草加西口大腸肛門クリニック院長 金澤 周(かなざわ あまね)


■住所
〒340-0034
埼玉県草加市氷川町2144-11 アークプラザⅡ 3F

■TEL
048-951-0421

■アクセス
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅西口3分

■診療時間
午前9:00-12:00 午後16:00-18:00
※初診の方は診療終了30分前にお願いいたします。

■休診日
日曜日・祝日・振替休日

2020/09/30 : 草加クリニックインフルエンザ予防接種について

市から届いてる受診券をお持ちの方は10月1日から、それ以外の方は10月26日からインフルエンザの予防接種を開始いたします。
当院のインフルエンザ予防接種は予約制ではありません。予防接種をご希望の方は当日受付にお申し出ください。通常診療の方と同様にお待ちいただきますのでご了承ください。なおワクチンがなくなり次第終了となります。

2020/09/16 : 新越谷クリニック休診のおしらせ

11月12日(木)のレディース外来は、担当医師が学会参加のため休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2020/09/16 : 新越谷クリニックインフルエンザ予防接種について

2020年10月1日よりインフルエンザの予防接種を開始いたします。越谷市在住の方は、2020年12月31日まで助成が受けられます。65歳以上の方は無料、64歳以下の方は本人負担2000円になります。越谷在住でない方も接種は可能ですが、その場合は助成の対象外で、負担額は3500円となります。
接種希望者の増加が予想されますので、当面は当院受診歴のある方に限らせていただきます。また予約制となりますので、事前にご連絡をお願いいたします。

2020/08/31 : 血便とストレスの危険性を専門医が徹底解説

公開日:2020年8月31日

更新日:2020年10月2日

現代社会は嫌になるくらいストレスが多いです。

日々仕事や生活が忙しく、ストレスがかかっている状況の中

「排便時に突然の血便・・・」

かなり不安になりますよね。

ただ、

・お腹も痛くないし下痢もしていない

・他に心当たりはなく血便の原因はストレス以外に考えられない・・・

そんな思いで検索をされた方たくさんいると思います。

結論からいいますと、ストレスで血便にはなりません。

「ストレスも多いからそのせいだろう」

と、ストレスのせいにしてこれを放置するのは大変危険です。

血便は大腸がんなど命にかかわる重大な病気が隠れている可能性がかなり高いです。

この記事を書いた私の名前は金澤周(かなざわ あまね)です。

埼玉県の草加(そうか)市にある、「草加西口大腸肛門クリニック」の院長です。

また、胃腸と肛門の専門医であり指導医でもあります。

いままで血便や下血で悩む患者さんを10,000人以上診察してきました。

その経験をもとに、この記事では

『血便がストレスで起こらない理由』

『血便の危険性と原因』

について説明します。

※血便と下血(げけつ)との違い

今回の記事では血便を中心に説明をしています.

血便と下血はどちらとも「肛門から血がでる」ことをいいます。

ただ、血の色に違いがあります。

血便は便に鮮血が混ざっていて赤色。

下血は古い血が混ざることにより便が黒くなっています。

出血してから時間がたつにつれ、便に混ざる血は赤から黒に変わります。

そのため、血がでているところが肛門に近いほど血液は赤く遠いほど黒くなります。

胃や十二指腸など肛門から遠いところからの出血ほど便の色は黒くなります。

血便とストレスの関係

結論、ストレスでお尻から血がでる病気はほとんどありません。

特に、下痢や腹痛がなく血がでる病気はまずないと言えます。

ストレス以外に体に不調はないが血便が出るかたは、大腸や肛門の病気の可能性が高いです。

ここからは、ストレスが原因で起こる過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)について説明します。

そのあとで、下痢や腹痛がないのに突然血便をおこす病気にについて解説します。

ストレスが原因で起こる腸の病気『過敏性腸症候群』

「最近仕事でストレスが多くそれに伴ってお腹の調子がわるくなり困っています」

「休みの日は大丈夫なのですが,仕事や学校に行こうとすると朝お腹が痛くなり何回もトイレに行きます」

「会議中やプレゼンの時などトイレに行けない状況で,緊張するとお腹が痛くなりトイレに行きたくなります」

などといった症状でクリニックを受診される方が多くいらっしゃいます。

ストレスが原因となりお腹の不調を起こす病気に『過敏性腸症候群』があります.

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)は大腸がんや腸炎など大腸自体におかしいところがないのが特徴です。

それにもかかわらず、腹痛を伴う便秘や下痢または便秘と下痢を交互に繰り返すなどの便通異常が続く病気です。

日本では10〜15%程度の人がこの病気であるといわれています。

若い人や女性に多く、年齢とともに減ってくることが分かっています。

命にかかわる病気ではありません。

ただ、お腹の痛み・便秘・下痢・不安などの症状がでます。

そのため、日常生活に支障をきたすことがあるので適切な治療が必要となります。

過敏性腸症候群のはっきりとした原因はまだわかっていません。

ただ、身体的・精神的ストレスの関与,内臓知覚過敏や腸内細菌叢(腸内フローラ)が考えられます。

過敏性腸症候群の詳細は、

『下痢は危険のサイン!下痢の原因や治療法を専門医がわかりやすく解説』

の記事をご覧ください。

過敏性腸症候群が原因で血便をきたすパターンは以下があります。

・下痢になり排便回数が増え、もともとあった肛門の病気(痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔))が悪くなり血がでる

・便秘となり便が硬くなってしまい血がでる

・排便時に強くいきむことによって,いぼ痔が悪くなり血がでる

・硬い便をすることで肛門が切れ(切れ痔)てしまい血がでる

このようなパターンが考えられます.

過敏性腸症候群は、腹痛や下痢や便秘といった症状が必ずあります。

過敏性腸症候群でおしりの状態が悪く血が出てるかたは治療と同時におしりの病気の治療も必要となります。

一度クリニックを受診してみてください。

下痢や腹痛を伴わずに突然の血便をおこす病気

大腸肛門の病気の多くは、

・腹痛

・おしりの痛み

・下痢や便秘

これらの症状が伴います。

ただ、これらなしに突然の血便が起こったかたはかなり注意してください。

腹痛・下痢・便秘がなく突然血便をおこす病気として以下のものが考えられます。

1.いぼ痔

「今朝トイレにいったときにお腹もおしりも痛くないのに血便が出ました」

と突然の血便に不安になり来院される患者さんが多くいらっしゃいます。

突然の血便で最も多くあるのはいぼ痔からの出血です。

いぼ痔は大きくなると肛門から飛び出して気づきます。

ただ、小さいと自覚症状は特にありません。

このため突然の出血(血便)の原因となります。

便秘気味で強くいきんだり前日の夜にアルコールを飲みすぎたりすると痔に血がたまります。

それにより血がでます。

いぼ痔は放置してもがんになりません。

生活に支障がなければ治療の必要はありません。

重要なのは

『イボ痔からの血だと思ってたら、実は大腸癌からの出血だった』

という事態を避けることです。

40歳以上になると大腸癌になりやすくなります。

このため,40歳以上の方でお尻から血がでるかたは大腸内視鏡検査を1度おすすめします。

2.大腸憩室出血(だいちょうけいしつしゅっけつ)

「お腹の痛みも下痢もないのに血便が急に出ました」

と、突然の血便で驚き来院される患者さんがいらっしゃいます。

腹痛や下痢を伴わない突然の血便には大腸憩室出血も考えれます。

大腸憩室とは?

【大腸憩室症の内視鏡写真 オリンパス株式会社から引用】
大腸憩室は、大腸内の圧力が上がることで起こります。

それにより、大腸の壁の弱い部分が外側に凹んでしまう状態です。

大腸憩室自体は皮膚でいうとシミやシワと一緒です。

体の年齢に伴う変化のため放置したからといって癌になるわけではないです。

大腸内視鏡をした時に偶然発見されることも多くあります。

体の変化の一つです。

そのため、大腸憩室自体は治療の対象にもなりません。

ただ、この憩室が原因で血がでれば治療がいります。

大腸憩室出血の特徴

憩室出血は腹痛や下痢などの自覚症状をがなく、いきなり血が出ることで起こります。

突然起こるため、患者さんも驚いて来院されます。

日本において大腸憩室のできるる人は増えています。

大腸憩室を持っている人の血が出る確率は、

・1年で0.2%

・5年で2%

・10年で10%

と報告されており決して少ない数字ではありません。

大腸憩室出血は60歳以上の高齢者が約80%を占め日本においては男性に多いです。

大腸憩室出血による死亡率は約1%で他の病気で起こる大腸出血より死亡率が低いことが報告されています。

また、

・肥満

・NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)

・アスピリン

などは大腸憩室出血のリスクを高めます。

高齢の方で以前の大腸内視鏡医検査で憩室を指摘されている方。

他の病気の治療でNSAIDs やアスピリンを内服している方。

このような方は、大腸憩室の可能性を頭の片隅においていただき血便がでたさいは医療機関にすぐに行きましょう。

大腸憩室出血の診断方法は?

・詳細な問診

・血圧,脈拍の測定

・血液検査

などを行い出血量を予測します。

出血量が多ければ輸血や止血処置が必要なため入院のできる総合病院をご紹介いたします。

大腸憩室出血の可能性を疑う場合の診断方法として、大腸内視鏡検査が推奨されています。

大腸憩室出血の治療方法は

安静にするなどで自然に血が止まることが多いです。(自然止血率70〜90% ).

自然に血がとまらないときは、大腸内視鏡検査で止血術を行います。

これらで血が止まらなければ、カテーテルを使った手術を行います。

それでも血が止まらなければ、最終手段として大腸をとる手術がとられます。

繰り返す大腸憩室出血に注意

先ほど述べたように、大腸憩室は加齢でおこります。

そのため、憩室自体は一度できると自然にはなくなりません。

憩室からまた血がでるパターンもあります。

日本の大腸憩室出血の再出血率は

・1年後で20〜35%

・2年後で33〜42%

・約3割の方が2年以内に再度出血するリスクあり

憩室出血を経験された方はまた血がでる可能性もあることを頭に置いといてください。

また、血がでたときはすぐに医療機関を受診してください。

3.潰瘍性大腸炎

【潰瘍性大腸炎の内視鏡写真 オリンパス社から引用】

潰瘍性大腸炎は大腸に炎症をおこし、

・下痢

・血便

・下血

・粘血便

・腹痛

・体重減少

などの症状を起こします。

厚生労働省により難病に指定されてます。

原因や病気をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

潰瘍性大腸炎の患者さんは全国で約16万人です(2016年)

20〜30歳の方に多いです。

ただ、小児や50歳以上で起こるのもまれではありません。

経過としては、

・腸の炎症がおこり,症状が強くなる「活動期」

・症状がおさまっている「寛解期」

があり、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。

潰瘍性大腸炎の方の多くは、下痢や腹痛などの症状を伴うことが多いです。

ただ、中にはそれらの症状がなく血便のみで発症する方もいます。

潰瘍性大腸炎は20〜30歳の若い方に発症することが多い病気です。

中学生や高校生で発症する方もいらっしゃいます。

若い方で「自覚症状のない出血」の場合には潰瘍性大腸炎の可能性もあります。

医療機関で相談を1度してみてください。

4.大腸がん

これまで大腸肛門外科医として多くの大腸がんの患者さんの診療に関わってきました。

ただ、よくある経過として

・数年前からおしりからの出血があった

・特に下痢や腹痛はなかったので痔と思って放置

・数ヶ月前から便が出にくくなり,最近は下痢になってきた

・やっと病院に行き大腸内視鏡検査で大腸に進行癌が見つかり手遅れ

といったケースです.

【大腸癌により腸が狭くなっている内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

大腸がんは写真のように進行すると,便秘や下痢などの排便異常をきたします。

排便異常を起こす前の症状として血便が生じる場合があります。

ただ、癌がかなり大きくなっても血便を伴わないこともあります。

『血便』は大腸がんを発見するためにあなたの体が発信している重要なサインといえます。

このため、腹痛や下痢などない場合も『痔からの出血だろう』と思わず一度医療機関を受診してみてください。

大腸がんは早期発見・早期治療により完治が望める癌の1つです。

40歳を越えると大腸がんは増えてきます。

・40歳以上で血便がある

・これまでに一度も便潜血検査をしたことがない

・大腸内視鏡検査をしたことがない

このような人は是非一度当クリニックにご相談ください。

以上、腹痛やおしりの痛み下痢や便秘などの自覚症状なしに血便をおこす病気についてまとめてみました。

血便で悩まれている方は怖がらず恥ずかしがらずに大腸肛門科を受診してみてください。

ストレスで血便と思わず診察をうけましょう

ストレスかなと思い、血便で大腸肛門科を受診した時の診察手順は以下のとおりです。

①問診

患者様の症状やこれまでの経過を詳しくうかがわせていただきます。

②肛門診察

肛門の近くに血便(出血)の原因となる病気がないかを診察します。

指や肛門鏡という専門の器具を使って診察をします(後ほど詳しくお話します)。

③診断の決定

考えられる診断名をお伝えします。

④痔が原因と考えられる場合

軟膏や飲み薬による治療を提案し1~2週間後に再受診をしていただきます。

⑤大腸からの出血の可能性がある場合

大腸から血がでてる可能性があるときは、大腸内視鏡検査をおすすめします。

※④での再受診のとき血便が続いていた場合は大腸内視鏡検査をおすすめしています。

血便の恥ずかしくないおしりの診察

「おしりの診察は恥ずかしいからなかなか来られなくて...」

「どういうふうに診察をするのかがわからないので不安で...」

といった声が聞かれます。

そこで、草加大腸肛門クリニックでは患者さんが恥ずかしくないようプライバシーに配慮した診察を心がけております。

診察の手順は以下のとおりです。

①カーテンの中で,ズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき診察台に横になっていただきます

②おしりに,シートをかけさせていただきます.これで,診察の準備が完了です

③視診察(見て観察)をします

④指診察(指で診察)をします

⑤肛門鏡(痔の様子などを詳しく観察できる特殊な器械)で診察をします

⑥診察が終わりましたらカーテンの中でゆっくりお着替えをしていただきます

以上の流れで診察をさせていただきます

女性の場合には診察の間すぐそばに女性スタッフがいます

安心して診察を受けていただけます。

血便での大腸内視鏡検査

おしりの診察の後に大腸からの出血が疑わしい場合は大腸内視鏡検査をおすすめします

先に述べたように血便は大腸がんのサインである可能性もあり,命にかかわる病気を知らせる体の悲鳴です。

そのため、大腸内視鏡検査を行い血便の原因を特定します。

当クリニックの大腸内視鏡検査は痛みや恥ずかしさはほとんどありません。

まず、当クリニックでは下のように最新の内視鏡を取り入れています。

カメラを入れるときの痛みをより減らす「炭酸ガスシステム」も入れています。

また、私をはじめ当クリニックのドクターはいままで10,000~20,000例以上の大腸内視鏡検査をしてきました。

痛みがでないテクニックを体得しています

患者さんからもよく

「寝ていたら終わった」

「こんなスムーズに終わるなら早めに受けておけばよかった」

など、嬉しい言葉をたくさんいただきます。

また、大腸カメラをするときの体勢は以下のイラストの通りです。

おしりが少しだけ見える検査着をきていただき、横向きになるだけです。

恥ずかしさもないと言えます。

「恥ずかしくて無理」

など言われる患者さんもいままでいたことがありません。

このように痛みがなく安心して受けられる検査を当クリニックでは行っています。

検査自体も15~20分で終わります。

以下に検査の予約から検査終了までの流れ簡単にまとめてみましたのでご参考ください。

最後のまとめ

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

ストレスが引き金となり、大腸や肛門から出血をする病気はほとんどないです。

特に下痢や腹痛などがなく血だけでる病気はまずないといえます。

ストレスがかかっている以外、体に不調はなく血便が出るかたは大腸や肛門の病気の可能性が高いです。

一度クリニックでご相談ください。

特に,命に関わる病気である大腸がんを見逃さないためにも!

この記事が

・あなたとあなたの大切な人の健康と病気の早期発見
・大腸肛門科を受診する際の不安の軽減

これらのためにお役に立てれば幸いです.

草加大腸肛門クリニック院長 金澤 周 (かなざわ あまね)


■住所
〒340-0034
埼玉県草加市氷川町2144-11 アークプラザⅡ 3F

■TEL
048-951-0421

■アクセス
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅西口3分

■診療時間
午前9:00-12:00 午後16:00-18:00
※初診の方は診療終了30分前にお願いいたします。

■休診日
日曜日・祝日・振替休日

2020/08/31 : 女医菅又先生の休診のお知らせ

西新井本院では9月2日(水)の女医菅又先生は休診となります。大変申し訳ありませんがよろしくお願いします。

2020/08/25 : 受診時における体温測定について

受付に非接触型の体温測定器を設置いたしました。受診時には体温の測定をお願いいたします。お手数をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。

2020/07/29 : 大腸がんを防げる便潜血検査の重要性を専門医が徹底解説

公開日:2020年7月29日

更新日:2020年8月1日

「自分はいたって健康!」

「快食・快便!」

「何も症状がないから検診は不要!」

と思っている方はいませんか。

ただ、注意してください。

大腸がんは症状がほとんど出ないのが特徴です。

そして、症状がでたときにはもう手遅れになるケースも多くあります。

そのため、大腸がん検診は早い段階で見つけなくてはいけません。

また、大腸がんは早期であればほとんど治ります。

さらに治療による身体的負担、経済的負担も少なくてすみます。

これらのために効果的なものが「便潜血検査」です。

この記事を書いた私は小泉岐博(こいずみみちひろ)です。

お腹とお尻の専門医であり指導医でもあります。

東京都足立区(あだちく)にある西新井(にしあらい)大腸肛門科で日々、患者さんのため頑張ってます。

ここのページでは大腸がん検診で効果的な「便潜血検査」について解説します。

大腸がん検診は40歳から

大腸がん検診は何歳から受けるべきでしょうか。

ずばり40歳です。

上のイラストのように40歳を超えると大腸がんにかかる方が増えはじめます。

そして年齢が高くなるほどその頻度は高くなります。

また、40歳は仕事・家族で責任ある人が多くなってきます。

大腸がんになれば自分がものすごく苦しいのはもちろん、精神的・経済的にも周りの人に大きな負担をかけてしまいます。

そのため、40歳以上が自治体で行う大腸がん検診の対象となっています。

40歳になったら大腸がん検診を受けましょう。

便潜血検査で大腸がんの可能性のある人を見つける

大腸がんがあると、大腸の中を便が通過するときに、癌の表面とこすれて便に血が付きます。

この便についた血液をとるのが便潜血検査です。

下の写真が便潜血検査キットです。

綿棒のようなスティックで便の表面をこするようにして便を採取します。

体への負担がかからない便利な検査法です

便潜血で陽性だと、

「便の中に血液が混ざっている状態」

ということで、大腸がんの可能性があると判定されます。

便潜血検査では1日に1回ずつ2日に分けて便を採取します。

1回よりも2回採取したほうががんの見逃しが少ないからです。

したがって、2回のうち1回でも便に血液が混ざれば陽性とします。

便潜血検査の間隔は年1回

便潜血検査は毎年行います。

大腸がんが小さければ出血しないことがあるからです。

早期の大腸癌で便潜血が陽性になるのは50%程度です。

もし、この時点で見つけることができなくとも翌年に検診をうければ見つかる可能性が高いです。

そうすれば極端に進行する前にがんを治療することができます。

だから便潜血検査は年1回受けることをおすすめします。

 便潜血検査で陽性がでたら大腸内視鏡検査

便潜血検査で陽性になり真っ青になって病院に来る方がいます。

ただ、便潜血陽性=大腸がんではありません。

大腸がんの他にも良性ポリープ・腸炎・痔核など血がでるもととなる病気があるからです。

便潜血が陽性のかたは本当にがんがあるかどうかを調べるために大腸内視鏡による精密検査が必要です。

大腸内視鏡検査は、胃カメラと同じように内視鏡を肛門から挿入して大腸の中を直接見る検査です。

昔からある、注腸X線検査(バリウム検査)に比べ、内視鏡検査はリアルタイムに病気などを見れます。

ポリープや癌を疑うような病変があれば、病変の組織を一部採取(生検)して精密な診断もできます。

便潜血陽性となってもがんと診断される人はごく一部です。

便潜血検査を受けた方の約7%が陽性となり、その中の2%にがんが見つかるとされています。

つまり、計算上は500人検査すると35人が便潜血陽性となって、その中で1人にがんが見つかる計算になります。

苦痛のない大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は

・多量の下剤を飲まねばならない

・肛門にカメラを入れる痛みや恐怖

これらイメージがあります。

ただ、最近はかなり改善されています。

私がする施術でも「痛くなかった」「これなら早めにうけておけばよかった」など嬉しい言葉もいただきます。

検査前には1~2Lの内視鏡専用の下剤を飲んで便を出します。

かつての下剤はまずくて飲みにくいと不評でした。

今は柑橘系や風味のものがあり、以前に比べてだいぶ飲みやすくなっています。

当院では検査の苦痛を和らげるために鎮静剤を注射します。

注射もかなり細い針なのでチクりと少しするだけです。

検査中、意識はありますがウトウトした状態で、声かけには応じるが苦痛はほとんど感じない程度です。

通常は内視鏡から空気を入れて腸を膨らませて腸の中を観察します。

ただ、当院では空気の代わりに二酸化炭素を使用します。

下の写真が二酸化炭素ガスシステムです。

通常の空気に比べ、お腹の張りは早く取れ不快感が少ないです。

また、滅菌もしっかりしてますので感染リスク対策もばっちりです。

下の写真は当院にある滅菌システムです。

検査自体は病気がなければ15分から20分程度で終わります。

下のイラストは当院で導入してる内視鏡機器や検査の流れのイラストです。

ぜひ参考にしてください。

便潜血検査陽性ならば大腸内視鏡検査を必ずうけてください

大腸内視鏡検査を受けることに抵抗があることはわかります。

ただ、便潜血反応陽性であれば大腸内視鏡検査を必ず受けてください。

大腸がんで人生台無しになってしまう人はかなりいます。

残念なことに便潜血検査で陽性と判定された方のうち約3割の方が大腸内視鏡検査を行っていません。

がんを見つける機会を逃してしまうことになります。

がんがなくてもポリープなどの病気が見つかることがあります。

ポリープは将来的に癌になることがあるのでがんの予防として摘出をおすすめします。

当院ではポリープを発見したときに、極端に大きいものを除きその場で摘出しています。

極端に大きくなければ大腸カメラで痛みなく摘出できます。

大腸がんは早期発見できれば日常生活を失わずにすみます。

そのため、便潜血検査で陽性になったかたは大腸内視鏡検査を必ずうけてください。

採血で大腸がん検診はできないのでしょうか

採血検査で大腸がんの検診ができたら便利ですよね。

血液の中にCEA(シーイーエー)という物質があります。

大腸がんの細胞が作るタンパク質で、採血すると測ることができます。

CEAは手術後の転移再発や抗癌剤治療をしたときの治療効果を把握するのにはとても有用です。

しかし、小さな大腸がんの方のCEAはほとんど正常なので、がんの早期発見には不向きです。

人間ドック等でCEA測定が検査項目に組み込まれていることがありますが、値が正常だからといって大腸がんは大丈夫とは言えないことに注意しましょう。

まとめ

大腸がん検診(便潜血反応陽性)をうけ、便潜血反応陽性が出たら精密検査(大腸内視鏡検査)を行うことによって大腸がんで命を危険に晒す危険は確実に下がります。

40歳を過ぎたら大腸がん検診を必ず受けましょう。

筆者 西新井(にしあらい)大腸肛門科 お腹とお尻の専門医・指導医 小泉岐博(こいずみみちひろ)

西新井大腸肛門科

住所:東京都足立区島根3-7-13

TEL:03-3883-2020

2020/07/27 : 草加クリニック 診療時間変更のお知らせ

2020年9月1日(火)より火曜日の午後の診療は休診となります。
なお火曜日の午前中は通常どおり診療を行います。
患者様にはご迷惑をおかけいたしますがご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

2020/07/20 : 血便とアルコールの関係を専門医が徹底解説!

公開日:2020年7月20日

更新日:2020年7月22日

アルコールを飲みすぎた次の日に

「朝、トイレに行ったら血便があり便器が真っ赤になっていた!」

という経験をする人がいます。

血便や下血(げけつ)は、大腸がんなど命に関わる重大な病気が隠れていることもあります。

血便の原因は必ずしも痔だけではありません.

「血便があったけど痔だろう・・・」

と思って放置するのは大変危険です。

命にかかわる大腸がんの可能性が高いからです。

私がつとめるクリニックにもアルコールをとった後に血便があり、心配で来院される患者さんが多くいます。

この記事を書いた私の名前は金澤周(かなざわ あまね)です。

埼玉県の草加(そうか)市にある、「草加西口大腸肛門クリニック」の院長です。

また、胃腸と肛門の専門医であり指導医でもあります。

いままで血便や下血(げけつ)で悩む患者さんを10,000人以上診察してきました。

その経験をもとにこの記事では,

『お酒を飲んだあと血便があったらどうしたらいいのか』

について説明します。

最後には、
「アルコールを減らすことによる腸やおしりに対するメリット」
についても詳しく解説してます。

※血便と下血(げけつ)との違い

今回の記事は血便を中心に説明してます。

血便と下血はどちらとも肛門から血がでることをいいます。

ただ、血の色に違いがあります。

血便は便に鮮血が混ざっていて赤色の状態です。

下血は古い血が混ざることにより便が黒くなっている状態です。

出血してから時間がたつにつれ、便に混ざる血液は赤色から黒色に変化します。

そのため、血がでているところが肛門に近いほど血液は赤く遠いほど黒くなります。

胃や十二指腸など肛門から遠いところからの出血ほど便の色は黒くなります。

アルコールが痔に与える悪影響

お酒を飲んだ後に血便があると

「痔だろう」と思う人は多いです。

確かにそれはあってます。

ただ、痔ではなく大腸がんが原因のパターンもあります。

このカテゴリでは痔について、次のカテゴリでは
血便と大腸がんの関係について説明します。

アルコールを取りすぎると痔が悪くなり血便がでるのは
2つのパターンがあります。

①アルコールで肛門に血がたまり痔が悪くなり血便になる

アルコールをとりすぎると血管が広がり血流量が増えます。

その結果、上のイラストのように肛門周りの血流量も増え痔に入る血の量も増えます。

しかし、静脈が血液を心臓のほうへ戻す血の量は変わりません。

そのため、痔に血がたまりうっ血した状態となり出血(血便)や痛みの原因になります。

痔は下のイラストのようなものがあります。全ての痔がアルコールでうっ血して出血や痛みが強くなります。

②アルコールで起こる下痢が痔を悪くして血便になる

アルコールをたくさんとると、水分やミネラルの吸収が悪くなります。

すると腸へいく水分が多くなり下痢を引き起こします。

さらに、糖分や脂肪分の分解・吸収も弱まり下痢をさらに起こしやすくなります。

下痢が増えると肛門の負担が増えたり、傷ついたりします。

そのため、もともとある痔核(いぼ痔)がはれたり、肛門が避けたりする(裂肛:切れ痔)ことにより出血や痛みの原因になります。

その血便本当にアルコールが原因ですか?

このように、アルコールをとったあとの血便は痔が原因なこともあります。

ただ、血便をきたす原因は他にもたくさんあります。

特に日頃からお酒を多く飲んでいるかたは注意です。

日常的にお尻の調子が悪く出血を伴っていたらなおさらです。

このようなとき、

「血便があったけど痔からの出血だろう...」

と思って放置するのは大変危険です。

血便には、大腸がんなど命にかかわる危険な病気のサインでもあるからです。

実際に、

お酒を飲んだあとの血便を痔だと思い放置

お酒もやめず何ヶ月も放置

日常的に下痢や腹痛が生じる

家族から勧められてクリニックを受診

大腸内視鏡検査で大腸癌が発見

このような方がたくさんいます。

【大腸癌により腸が狭くなっている内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

このような状況になると腸の通り道が狭くなり硬い便は出ません

下痢でないと排便ができなくなります。

また、便がたまることで激しい腹痛も起きるときがあります。

大腸がんであれば自分がものすごく苦しむのはもちろん、
家族や周りの人も経済的にも精神的にも苦しむことになります。

大腸がんは命にかかわります。

そのため血便は放置せず、必ず大腸肛門科を受診してください。

アルコール摂取後の血便で悩む方の診察方法

血便で大腸肛門科を受診した時の診察手順は以下のとおりです.

①問診

患者様の症状やこれまでの経過をお伺いします。

②肛門診察

肛門の近くに血便(出血)の原因となる病気がないかを診察します。

指や肛門鏡という専門の器具を使って診察をします(後ほど詳しくお話します)。

③診断の決定

考えられる診断名をお伝えします。

④痔が原因と考えられる場合

軟膏や飲み薬による治療を提案し1~2週間後に再受診をしていただきます。

⑤大腸からの出血の可能性がある場合

大腸内視鏡検査をおすすめします。

※④での再受診のとき血便が続いていた場合は大腸内視鏡検査をおすすめしています。

血便の恥ずかしくないおしりの診察

「おしりの診察は恥ずかしいからなかなか来られなくて...」

「どういうふうに診察をするのかがわからないので不安で...」

といった声が聞かれます。

そこで草加大腸肛門クリニックでは患者さんが恥ずかしくないようプライバシーに配慮した診察を心がけております。

診察の手順は以下のとおりです。

①カーテンの中でズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき診察台に横になっていただきます。

②おしりにシートをかけさせていただきます。これで診察の準備が完了です。

③視診察(見て観察)をします。

④指診察(指で診察)をします。

⑤肛門鏡(痔の様子などを詳しく観察できる特殊な器械)で診察をします。

⑥診察が終わりましたらカーテンの中でゆっくりお着替えをしていただきます。

以上の流れで診察をさせていただきます。

女性の場合には診察の間すぐそばに女性スタッフがいます。

安心して診察を受けていただけます。

血便での大腸内視鏡検査

おしりの診察の後に大腸からの出血が疑わしい場合は大腸内視鏡検査をおすすめします。

先に述べたように血便は大腸がんのサインである可能性があるからです。

血便は命にかかわる病気を知らせる体の悲鳴です。

そのため、大腸内視鏡検査を行い血便の原因を特定します。

当クリニックの大腸内視鏡検査は痛みや恥ずかしさはほとんどありません。

まず当クリニックでは下のように最新の内視鏡を取り入れてます。

カメラを入れるときの痛みをより減らす「炭酸ガスシステム」も入れています。

また、私をはじめ当クリニックのドクターはいままで10,000~20,000例以上の大腸内視鏡検査をしてきました。

痛みがでないテクニックを体得しています。

患者さんからもよく

「寝ていたら終わった」

「こんなスムーズに終わるなら早めに受けておけばよかった」

など嬉しい言葉をたくさんいただきます。

また、大腸カメラをするときの体勢は以下のイラストの通りです。

おしりが少しだけ見える検査着をきていただいて横向きになるだけです。

恥ずかしさもないと言えます。

「恥ずかしくて無理」

など言われる患者さんもいままでいたことがありません.

このように痛みがなく安心して受けられる検査を当クリニックでは行っています。

検査自体も15~20分で終わります。

以下に検査の予約から検査終了までの流れ簡単にまとめてみました。

参考にしてください。

アルコールを減量することによる腸とおしりに対するメリット

ここまで、

・血便とアルコールの原因

・血便と痔や大腸がんの関係

・診察や大腸内視鏡検査のながれ

これらについて説明してきました。

最後に、お酒を減らすことによる腸とおしりに対するメリットについてお話しします。

アルコールを減らす腸とおしりに対するメリットは以下の3つです。

①アルコールを減らすことで下痢が良くなる

「アルコールを飲みすぎると次の日に下痢で何回もトイレに行く」
という方は、アルコールを減らすことで下痢がよくなります。

先にも述べましたが、アルコールをたくさん飲むと水分が体に吸収されにくくなり下痢を引き起こします。

糖分や脂肪の分解や吸収も低くなり下痢をさらに起こしやすくなります。

アルコールは食欲増進の効果もあります。

そのため、飲み会などでは揚げ物などつい油っぽいものを一緒に食べてしまいます。

アルコール自体で下痢をするのに加えてアルコールにより脂肪分の分解や吸収も低下しているため
下痢をより起こしやすくなります。

1日にビールを3本飲んでいる人ならまずは1本減らしてみる。

お酒を飲む時に揚げ物などの油っぽい食事は少し減らしてみる.

そんなちょっとした頑張りで下痢から解放されます。

②アルコールを減らすことで痔の症状がよくなります!

先日、痔の出血で困って来院した患者さんがいらしゃいました。

そのかたは毎日飲酒をしてたため、飲酒量を減らすよう提案しました。

1ヶ月後にいらっしゃったときには飲酒を減らしたことで出血はゼロ。

「快適な生活を送ることができている」
ととても満足されてました。

この患者さんはとてもまじめな方で1ヶ月間アルコールを全く飲まなかったとのことです。

前述の「アルコールがおしりに与える悪影響」のとこでも述べましたが、
アルコールはおしりに対して百害あって一利なしです。

排便時に痔が脱出する症状で困っている方にもアルコールを減らすのは効果的です。

痔の腫れが良くなり、脱出の程度や頻度が減ります。

アルコール摂取の習慣があり,出血や痛みや脱出など,痔の症状でお困りの方は,まずはアルコールを減量してみてはいかがでしょうか?

③アルコールを減らすことで大腸がんのリスクを下げれます

高齢化と生活週間の欧米化により大腸がんにかかる方が増えてます。

厚生労働省の最新がん統計では2018年の大腸がんの死亡数は

・男性では3位

・女性では1位

・男女合計では2位

となっており,多くの方が大腸がんで亡くなっています。

(大腸ガンについて詳しく知りたい方は,このサイトの「大腸がんの症状・原因・治療法を専門医が徹底解説」をご参照ください)

大腸がんの原因には様々な生活要因があると考えられています.

科学的に証明されているものでは大腸がんのリスクを上げるものとして男女ともにアルコールがあげられてます。

アルコールは男性では『確実』にリスクを上げ女性では『ほぼ確実』にリスクをあげることが証明されています。

大腸がんの予防という意味でもアルコール量にして1日20g(アルコール濃度5%のビール1本)程度にとどめましょう。

アルコールを減量するだけで大腸がんのリスクを減らすことができます。

今日からできる大腸がんの予防としてぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

最後のまとめ

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

血便とアルコールの関係についておわかりいただけたでしょうか。

アルコールはおしりにとって百害あって一利なしです。

さらに、アルコールはおしりの状態を悪化させるだけでなく
大腸ガンのリスクを『確実』に上げる因子です。

自分の飲酒量を見直してみて「少し多いな」と感じた方は大腸がんの予防のためにも

節度ある飲酒(アルコール量にして1日20g(アルコール濃度5%のビール1本)程度)を心がけてみてください。

そして、血便の際にはなるべく早めに大腸肛門科を受診してみてください。

この記事が

・皆様の健康と病気の早期発見
・肛門科を受診する際の不安の軽減
これらのためにお役に立てれば幸いです.

草加西口大腸肛門クリニック 院長 金澤 周(かなざわ あまね)


■住所
〒340-0034
埼玉県草加市氷川町2144-11 アークプラザⅡ 3F

■TEL
048-951-0421

■アクセス
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅西口3分

■診療時間
午前9:00-12:00 午後16:00-18:00
※初診の方は診療終了30分前にお願いいたします。

■休診日
日曜日・祝日・振替休日

2020/07/01 : 新越谷クリニック 夏期休暇のお知らせ

8月11日から8月15日まで休診とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

2020/06/30 : 草加クリニック 月曜午後の外来について

2020年7月から月曜日の午後外来は院長(金澤)と久保田医師の2人が担当いたします。よろしくお願いします。

2020/06/29 : 草加クリニック 夏期休暇のお知らせ

2020年8月10日(月)から8月16日(日)まで休診とさせていただきます.
8月17日(月)より通常通り診療をさせていただきます。

2020/06/12 : 大腸がんの症状・原因・治療法を専門医が徹底解説

公開日:2020年6月12日

更新日:2020年6月15日

「大腸がんになったらどうしよう・・・」

と不安に思ってませんか?

大腸がんはいまどんどん増えてます。

大腸がんの特徴は、自覚症状が少ないこと。

気づいたときにはかなり進行していることが多いです。

ただ、早期発見すれば完治しやすいがんです。

そのため検査がとても大事になってきます。

私の名前は左雨元樹(さっさもとき)です。

胃腸や肛門の専門医・指導医です。

埼玉県の越谷(こしがや)市にある新越谷肛門胃腸クリニックの院長でもあります。

この記事は大腸がんの

・特徴

・原因

・検査のしかた

・治療法

などについてわかりやすく説明します。

この記事を読めば大腸がんにどう対処していいかわかります。

そのため、あなたの不安もかなり減りますよ!

最後までぜひ読んでください!

大腸がんの特徴

大腸はどんな臓器か

※国立がんセンター がん情報サービスより引用

大腸は、約1.5~2.0mの長さをもつ管のような臓器です。

・結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)

・直腸(直腸S状部、上部直腸、下部直腸)

・肛門管

に分けれます。

口から入ったものは、胃や小腸で消化・吸収されたのち結腸に送られます。

結腸に送られた食べものは、水分を少しずつ吸収して固形の便になります。

そして、直腸へ行きます。

直腸は、送られてきた便を一時的に貯めておくところです。

直腸に便がたまってくると、反射により便意を感じます。

大腸がんとは

文字どおり大腸に生じるがんです。

できる場所によって

・盲腸がん

・上行結腸がん

・横行結腸がん

・下行結腸がん

・S状結腸がん

・直腸がん

・肛門管がん

に分けられます。

大腸がんは、

・腺腫(せんしゅ)という良性のポリープががん化してできるもの

・正常な粘膜から発生するもの

この2つがあります。

日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。

大腸の粘膜にできたがんは、大腸の壁に深く入っていきます。

やがて大腸の外に顔をだし、お腹のなかに散らばったりリンパ液や血液の流れに乗ってリンパ節・肝臓・肺などに転移したりします。

患者数や発症率

日本では、1年間に約160,000人が大腸がんと診断されます。

30代前半から増えていき高齢になるほど多くなります。

男女とも増加傾向にあるがんです。

(※↑平成29年人口動態統計より)

罹患数:がんにかかった人の数
男性 1位:胃がん 2位:前立腺がん 3位:大腸がん
女性 1位:乳がん 2位:大腸がん 3位:胃がん

死亡数:亡くなった人の数
男性 1位:肺がん 2位:胃がん 3位:大腸がん
女性 1位:大腸がん 2位:肺がん 3位:膵臓がん

状態による分類(ポリープ・早期がん・進行がんなどの違い)

先に述べたように、大腸がんは

・腺腫という良性のポリープががんになるもの

・正常な粘膜からできるもの

2つに分けれます。

多いのは腺腫からできるパターンです。

腺腫は放っておくと大きくなり、自然に消えません。

腺腫は大きくなるにしたがって、がん化する可能性が高くなります。

・5mmで0.5%

・6-9mmで3%

・1㎝を超えると30%

大きさによってこれらの確率でがん化すると言われています。

(※↓腺腫 オリンパスHP Endo Atlasより引用)
(※↓進行がん オリンパスHP Endo Atlasより引用)

「ステージ」

「早期がん」

「進行がん」

という言葉を聞いたことがあるかと思います。

これらはいずれも、がんの進み具合(進行度)を表しています。

がんの進み具合はがんの深さと転移の有無によって決まります。

大腸は5層構造になっています。

(※↓大腸の壁の5層構造 大腸癌研究会編「患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2014年版」(金原出版)より引用)

がんが大腸の壁に深く入るほど進行度があがります。

また、転移の有無によって進行度が上がっていきます。

転移は、リンパ節および、ほかの臓器(肝臓や肺など)に起こってきます。

進行スピード

腺腫は、2-10年ほどで早期がんになるものもあります。

生涯がんにならないものもあります。

がん化すれば進むのみです。

自然に小さくなったり、消えてしまったりするのはありえないです。

DNAに傷がついて細胞の性質がかわると増殖に歯止めがきかなくなり、大きくなっていきます。

加えて、周りに拡がりやすくなる性質を得ると腸の壁にしみこんでいき、転移します。

早ければ1-2年で進行がんになります。

大腸がんの症状

早期がんでは症状はほとんどなく、進むにつれて症状が出ることが多くなります。

症状としては、

・腹痛

・血便(便に血が混じる)

・下血(がんから出血して赤黒い便が出る)

・下痢

・便秘

・便が細い

・残便感(便が残る感じ)

・膨満感(おなかが張る感じ)

・貧血

・体重減少

などがあります。

血便や下血は、痔などの病気でもみられるため放っておきがちです。

ただ、がんの可能性もあります。

そのままににしておくのはおすすめできません。

大腸がんを早く見つけるためには、病院を受診することが大切です。

大腸カメラをはじめとした検査と、肛門の診断ができる病院が理想的です。

がんがすすむと、慢性的に血がでて貧血になります。

また、がんが大きくなると腸をふさぎます。

そのため、

・便秘

・下痢

・おなかが張る

などの症状が出てきます。

さらにすすむと完全に腸がふさがります。

便は出なくなり、腹痛、嘔吐などの症状が出ます(腸閉塞)。

がんが進み転移すると、大腸がんに先立って肺や肝臓のしこりが先に見つかることもあります。

大腸がんの原因

大腸がんの原因は、環境による影響が大きいと考えられてます。

・欧米で発生率が高い

・日本で増え続けている

このことから、生活習慣がよくないと大腸がんになる可能性が上がります。

特に、食事の欧米化がリスクファクターとして重要視されています。

大腸がんが増える可能性のあるものは以下のとおりです。

食事

・赤肉(牛、豚、羊など

・加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)

・動物性脂肪

これらは、発がん作用のある2次胆汁酸を増やします。

食物繊維の不足も大腸がんのリスクを上げます。

便のボリュームが減ることで大腸を通るのに時間がかかり悪玉菌が増えます。

また、肉と同じように発がん性がある2次胆汁酸が増えます。

嗜好品

飲酒や喫煙で大腸がんが増えるという報告が多くあります。

身体的特徴

肥満、高身長などの身体的特徴をもつ人は、大腸がんを発生する危険性が高いといわれています。

運動不足

体の動きが少ないと腸の動きは悪くなります。そのため、便の通過時間が長くなります。

遺伝

がんの家族歴(身内に大腸がんの人がいる)は重要な危険因子となります。

また、遺伝性疾患(家族性大腸腺腫症、リンチ症候群)と大腸がんの関連が明らかになっています。

大腸がんに関連する疾患

腺腫

ポリープは良性です。

ただ、がん化する可能性のあるものとそうでないものがあります。

前者の代表が腺腫、後者の代表は過形成というポリープです。

腺腫は大きくなるにつれてがん化のリスクが高くなっていきます。

大きくなる前にとったり、腺腫ができやすい人は定期的に内視鏡を受けたりすることが大事です。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

この病気は、腸に原因不明の炎症を起こします。

潰瘍性大腸炎は大腸に、クローン病では小腸や大腸の粘膜を中心にびらんや潰瘍を作ります。

主な症状は、慢性的な下痢や血便です。

免疫の異常が関連していると考えられていますが、いまだに原因はわかっていません。

したがって、完全に治すことはできません。

ただ、薬で炎症をおさえることはできます。

炎症を長時間放っておくと、そこからがんが発生してくることが知られています。

・きちんと治療して炎症をおさえる

・定期的に内視鏡でチェックする

これらが大切です。

家族性大腸腺腫症

大腸に100個以上、腺腫ができる病気です。

約2万人に1人起きます。

原因になる遺伝子がわかっていて、50%の確率で遺伝します。

放置するとほとんどの人が大腸がんになります。

リンチ症候群

遺伝性の大腸がんです。

全大腸がんの2-4%です。

大腸以外にも、子宮・胃・泌尿器系などにもがんができやすいです。

ミスマッチ修復遺伝子という遺伝子変異が原因で50%の確率で遺伝します。

大腸がんの検査

便潜血検査

大腸がん検診で使われています。

便に血が混じっているかどうかを調べる検査です。

非常に敏感で、ものすごく少ない血液でもわかります。

陽性になれば(血液が混じっていれば)、大腸がんや炎症の可能性があるため大腸カメラなどの検査がいります。

注腸検査

肛門から空気と造影剤を入れてレントゲンで撮影する検査です。

がんを診断するために行うというよりも、がんの形や大きさ、位置を確認にメリットがある検査です。

大腸内視鏡検査

肛門からファイバースコープを入れて大腸を直接見る検査です。

便潜血検査はかなり効果的です。

ただ、出血しないポリープや早期がんは見つけることができません。

内視鏡では小さな病変や細かい変化までよく見えます。

そのため、便潜血検査では見つけられないポリープや早期がんも見つけることができます。

さらに、

・特殊な光を照射する観察法(NBI)

・拡大観察

などを使うときもあります。

これにより、

・がんか腺腫か?

・がんであれば内視鏡で治療可能か?

を評価することもできます。

(※↓通常観察 オリンパスHP Endo Atlasより引用)
(※↓NBI オリンパスHP Endo Atlasより引用)
(※↓拡大観察 オリンパスHP Endo Atlasより引用)

腺腫や早期がんでは症状がありません。

40歳を超えたら1度は内視鏡を受けた方がいいでしょう。

がんの予備軍であるポリープ(腺腫)の有無や数が分かれば、大腸がんになりやすい体質かどうかも分かります。

若い時に多くのポリープがあれば、定期的に内視鏡を受けた方がいいでしょう。

また、内視鏡には大きなメリットがあります。

ポリープや早期がんがあれば、詳しい検査(生検:組織を採取して調べます)や治療(病変を切除します)ができることです。

病変の種類や大きさによっては、その場で治療を行うこともできます。

大腸内視鏡検査については以下の記事で詳しく説明してます。

〈関連記事〉

大腸内視鏡検査は痛みや恥ずかしさのない検査

カプセル内視鏡

カプセル型の内視鏡を飲みこみ、内蔵の小型カメラで腸の中を撮影します。

撮影された画像は専用のコンピューターで解析し、ポリープやがんの有無を調べます。

検査自体は比較的楽です。

ただ、病変があっても詳しい検査や治療を行うことはできません。

後日、大腸カメラによる検査や処置が必要になります。

CT

体を輪切りにした画像をとる検査です。

診断する検査というより、がんの状態をみる検査です。

・病変の大きさ

・リンパ節への転移

・他臓器への転移がないか

これらを調べるのに有効です。

また、画像処理技術の進歩でCTを用いて内視鏡のような画像を得る技術(CTコロノグラフィ)もあります。

CTコロノグラフィで病変があれば、後日改めて大腸内視鏡を行い詳しい検査や治療を行います。

MRI

磁気の力をつかい、臓器や血管を撮影する検査です。

解像度が高く、詳細な画像が得られます。

診断する検査というより、がんの状態をみる検査です。

特に、がんの深さや周りの臓器への拡がりを評価するのに有効です。

・切れるか

・どこまで切ればいいか

などを評価するのに効果的です。

PET検査

臓器にかかわらず、体のなかにあるがんを見つける検査です。

がんに特殊なブドウ糖を取り込ませます。

がんであればなんでも検出されます。

早期のがんや小さながんでも見つけられるのが特徴です。

しかしPETでは見つからないがんもあり、万能ではありません。

大腸がんについては便潜血検査や、内視鏡検査を組み合わせるのがおすすめです。

大腸がんの治療

大腸がんの治療はステージによって変わってきます。

ステージ0と1の一部では内視鏡治療によりほぼ治せます。

それ以上になると手術がいります。

治療に要する時間的・社会的・経済的負担も大きくなっていきます。

ステージ3からは、手術後に抗がん剤治療もいります。

ステージ4になると治療の中心は抗がん剤治療となります。

治療のため、定期的に通院が必要となるとともに病気を完治させることは難しくなってきます。

ステージによって5年生存率(5年間生きることのできる割合)も変わってきます。

※↓ステージと5年生存率

ステージ 0 1 2 3 4
5年生存率 94% 92% 85% 72% 18%
主な治療 内視鏡的治療 内視鏡的治療または手術 手術
±化学療法
手術
+化学療法
化学療法
±手術

 

内視鏡的切除

早期がんのうち、がんが粘膜にとどまっていてリンパ節転移の心配がないものは、内視鏡で治療できます。

小さな病変は粘膜切除術(EMR)をおこないます。

(※↓オリンパスおなかの健康より引用)

大きいときは、粘膜剥離術(ESD)をします。

(※↓オリンパスおなかの健康より引用)

切りとったあと、出血など危険が少ないときは日帰りもできます。

大きながんや粘膜剥離では入院が入ります。

手術

がんが粘膜を超えてひろがるときは手術がいります。

また、肝臓など他臓器への転移があっても全て取り切れれば手術を行います。

手術では、がんを含む前後10cmほどの大腸とリンパ節、転移があれば転移した部分を全て切りとります。

大腸を取ったあとは、腸の断端をつないで再建します。

がんの位置が肛門に近くてつなぐことができないと人工肛門になります。

手術の方法には以下の3種類があり、がんの状態や進行度によって選択されます。

①開腹手術

お腹を切ってがんを切りとる昔から行われている方法です。

がんを直接見たり触ったりできるメリットはあります。

ただ、傷が大きくなったり、体への負担が大きくなったりするデメリットがあります。

②腹腔鏡下切除

お腹に何カ所か小さな穴を空け、そこからテレビカメラと鉗子(マジックハンドのような処置具)を入れる手術です。

・傷が小さいため術後の痛みが少ない

・回復も早い

このようなメリットがあります。

③ロボット支援手術

2018年直腸がんに対して保険適応になった手術です。

腹腔鏡と同じように、お腹に何カ所か穴を空けて手術を行います。

ただ、よりよく見えるテレビカメラと細かい動きや関節の可動域が大きなロボットを用います。

狭くて深い場所の操作性がより上がっている手術です。

化学療法

いわゆる抗がん剤治療です。

次の3種類に分けれます。

①他臓器への転移があり、がんが取り切れないときに行うもの
②手術後に再発をおさえる目的で行うもの(補助化学療法)
③術前にがんを小さくしたり、再発を防いだりするために行うもの(術前化学療法)

大腸がんに対して使える抗がん剤には多くの種類があります。

それらを組み合わせて使うことが多いです。

飲み薬や点滴といったバリエーションもあり、ステージや治療の目的、患者さんの社会的背景などによって使い分けます。

副作用も少なからずありますが、それをコントロールする方法も日々進歩しています。

放射線治療

直腸や肛門管のがんに対して効くとされています。

化学療法と組み合わせて行うこともあります。

術前にがんを小さくするために行います。

・術後の再発率を下げる

・人工肛門を回避できる

このようなメリットがあります。

また、なかにはがんが全て消えるケースもあります。

大腸がんの予防

日本人を対象とした研究結果では、がん全般を防ぐためには

・禁煙

・節度のある飲酒

・バランスのよい食事

・身体活動

・適正な体形

・感染予防

これらが効果的です。

大腸がんについては、食生活と関連があることが分かっています。

・動物性の高たんぱく・高脂肪の偏った食事をさける

・食物繊維が多いものを食べる

これらが効果的です。

また、結腸がんの予防には、運動もいいです。

がんを完全に防ぐことはできません。

ただ、がん化する前のポリープや早期がんで見つければ完治させることができます。

そのためには、定期的に内視鏡を受けること、ポリープがあれば切除しておくことが最も確実な方法のひとつといえるでしょう。

新越谷肛門胃腸クリニックの大腸がん検査や治療

当クリニックで行っている大腸がんの検査や治療について説明します。

問診

・腹痛や張りなどの症状の有

・排便の状況

・便の状態

・食欲

・持病

・使用している薬

・家族のがんの状況

などを確認します。

腹部の診察

直接お腹を診つつ、

・押して痛いところ

・張り

・しこり

・水(腹水)

これらの有無等を診ます。

また、聴診を行って腸の動きを調べます。

直腸診

血便や下血、肛門の痛みなどがあれば、肛門と直腸の診察を行います。

指を入れる直腸指診と肛門鏡による肛門の観察を行います。

肛門の病気(いぼ痔や切れ痔など)の有無、出血の状況、腫瘍の有無などを確認します。

大腸内視鏡

もっとも重要な検査のひとつです。

大腸がんの診断には欠かせない検査です。

・40歳以上で1度も受けたことがない

・前回検査してから3年以上経っている

・いぼ痔や切れ痔がないのに出血している

・お腹の張りや痛みが目立つ

・短期間で便秘がひどくなった

・下痢が続いている

・便が細くなった

・大腸がんのご家族(祖父母、親、きょうだい、子)がいる

・貧血や体重減少がある

・検査をしたいと思ってる

このような方に内視鏡検査を行います。

当クリニックの大腸内視鏡検査は、患者さんに痛みがでないようたくさんの工夫をしています。

・私をはじめ、検査数5,000~20,000件の豊富な経験と技術がある専門医・指導医が検査

・最新の内視鏡システム

・痛みをより少なくする炭酸ガスシステム

・カメラを清潔に保ち感染をふせぐ滅菌システム

また、お尻を見たり触ったりするのはカメラを入れる2~3秒です。

「恥ずかしくて検査を受けれない!」

という患者さんは今までいません。

痛みもほとんどなくとても感謝されます。

安心して検査をうけてください。

病理検査

ポリープや腫瘍があったとき、病変から組織の一部をとって詳しく検査します。

とった組織を染色して顕微鏡でみて診断します。

ただ、これは病理の専門医が行います。

小さなポリープは、その場で取ってしまうこともあります。

その際は、ポリープを丸ごと病理検査します。

内視鏡的切除

病理検査で、腺腫もしくはがんと診断されれば治療がいります。

小さい病変はその場できりとり、そのまま病理検査にまわします。

腺腫や粘膜内にとどまっている早期癌であれば内視鏡で切りとれます。

病変の大きさや形によって切りとる方法も異なり、入院がいるケースもあります。

目安は、

①大きさ10mm程度まで、かつ2-3個以内
→日帰りで切除します 当院で行います

②大きさ10mm以上、もしくは数が多い
→入院(1-2泊)で切除します 本院(西新井大腸肛門科)で行います

③大きさ20mm以上
→専門施設へ紹介いたします

粘膜の下まで深くがんが入り込んでいるときは、内視鏡治療の対象ではありません。

転移の有無やがんの広がりを検査して治療方針を決めます。

したがって、あらゆる検査や手術、化学療法などができる専門施設へ紹介いたします。

紹介先は希望の施設があればどこでも紹介できます。

遠慮なくおっしゃってください。

特に希望がなければ、お住いの地域や利便性を考え提案させていただきます。

大腸がんに対するいままで患者さんに感謝されたことや患者さんの声

いままで大腸がんの患者さんを多く診療させていただきました。

そこで、印象にのこってるケースを紹介します。

ケース1

50代の男性。排便時に血が出たと来院されました。

診察をするといぼ痔が2ヵ所あり、そこからの出血が疑われました。

しかし、痔は軽いもので、本当に出血源かどうか怪しい状態でした。

大腸がん検診は毎年受けており、要精査になったこともなかったようです。

大腸カメラは一度も受けたことがないとのことでした。

その日は大腸カメラの予約をとり、いぼ痔の軟膏を処方しました。

ただ、軟膏を使ったところ、出血はすぐに止まってしまいました。

「痔からの出血だったので、検査をキャンセルしたい」

という申し出があありました。

ただ、よく相談した上で最終的に検査をおこなったところ、なんと癌が見つかりました。

幸い早期の病変で、近隣の大学病院に紹介し、内視鏡で切除することができました。

早期癌ですから、命拾いとまでは言いませんが、進行すれば外科手術が必要です。

癌を内視鏡で取れるか、手術になるかの差は、決して小さくないでしょう。

その方は大変喜ばれ、現在も毎年、大腸カメラを受けています。

ケース2

下血で来院した70歳の女性。

内視鏡をおこなったところ、肛門のすぐそばに2cm程度のがんが見つかりました。

幸いにも早期がんで、内視鏡で切除することができました。

ただ、もう少し進んでいれば手術が必要でした。

そしてその場合、つなぐことができない位置だったので、人工肛門になってしまうところでした。

早期発見できたおかげで人工肛門にならずにすんだのです。これは本当に感謝されました。

最後のまとめ

記事を読んでいただきありがとうございました。

この記事が、大腸がんの理解に役立ってくれたら幸いです。

大腸がんは増え続けていますが、早期で発見できれば治せる病気です。

定期的な検診や内視鏡検査を心がけましょう。

※電話番号:048-960-2233

※住所:〒343-0808
埼玉県越谷市赤山本町8-5山六ビル2F

※最寄り駅:東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン) 越谷駅 徒歩1分

2020/06/05 : エレベーター工事のお知らせ

6月19日(金)から6月26日(金)まで、当クリニックビルのエレベーター工事のため、エレベーターが使用できなくなります。ご不便をおかけして申し訳ありません。ご協力よろしくお願いいたします。

2020/06/02 : 腹痛は体の悲鳴!【専門医が警告!腹痛の原因と治療法】

公開日:2020年6月2日

更新日:2020年6月10日

急な腹痛はもちろん、日頃からの腹痛はとても辛いですよね。

クリニックにも腹痛で悩んでいる方が多く来院されます。

・急な腹痛

・いつもある腹痛

・吐き気・熱・血便をともなう腹痛

などの症状で来院されます.

「腹痛」と言っても原因により、部位や痛みの強さはたくさんあります。

急な腹痛だと、心配になり病院に行く方は多いです。

ただ、腹痛が日頃からあり少し我慢して良くなってしまうと

「少し我慢すればよくなるから様子をみよう」

と思っている方も多いのではないでしょうか.

急な腹痛はもちろんですが、日頃からある腹痛も放置するのは大変危険です!

・大腸がん

・胃がん

・難病である潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

・胃潰瘍(いかいよう)

など、命にかかわる病気をはじめ、胃や腸以外の重大な病気も見逃すことになります!

この記事を書いた私の名前は、金澤周(かなざわ あまね)です。

埼玉県の草加(そうか)市にある草加西口大腸肛門科の院長です。

胃腸と肛門の専門医でもあり指導医でもあります。

いままで腹痛で悩む患者さんを10,000人以上診察してきました。

その経験をもとにこの記事では

・腹痛の原因や治療法

・女性に起こる腹痛

・胃や腸以外で起こる腹痛

これらについて詳しく説明していきます.

この記事を読むだけで腹痛に対する悩みや対処法がわかります!

腹痛の部位でわかる病気の種類と治療法

みぞおちが痛いときに、

「胃がわるいのかな?」

下腹部が痛いときは、

「腸の調子がよくないのかな?」

と感じたことがあると思います。

「お腹の右下が痛み出して、病院に行ったら急性虫垂炎と診断された」

「膀胱炎でいつも下腹部が痛くなる」

「胃潰瘍を繰り返していてみぞおちのあたりが時々痛くなる」

「S状結腸の憩室炎と診断されいつも左下腹部が痛くなる」

このように、病気によってお腹の痛む場所がある程度決まっているものがあります。

一方、胃や腸に穴があいて起こる急性腹膜炎は、お腹全体に急激な痛みが出ます。

大腸がんはしばらく痛みは出ません。

ただ、癌が大きくなるとお腹から触れるようになったり押すと痛みを感じたりすることもあります。

このように、病気によって腹痛が起こるところは様々です。

ここのカテゴリでは、お腹を大きく9つの部位にに分けて場所ごとに起こる病気について述べていきます。

また、お腹全体が痛む場合に考えられる病気について述べていきます。

以下の表にある病名についてはあとに詳しい説明があります。

最後までお読みください。

番号 場所 病気
右上腹部 胆石症
胆のう炎(急性あり)
急性胆管炎
十二指腸潰瘍
心窩部 胃炎(急性胃粘膜病変)
胃・十二指腸潰瘍
胃がん
胃アニサキス症
機能性ディスペプシア
胆石症
胆のう炎
すい炎
すい臓がん
虫垂炎
心筋梗塞
左上腹部 胃炎
胃潰瘍
膵炎
右側腹部 腎・尿路結石
大腸憩室炎
へそ部 虫垂炎
腸閉塞
膵炎
左側腹部 虚血性大腸炎
大腸憩室炎
腎・尿路結石
右下腹部 急性虫垂炎
大腸憩室炎
クローン病
尿管結石
鼠径ヘルニア
婦人科疾患
下腹部 過敏性腸症候群
膀胱炎
鼠径ヘルニア
婦人科疾患
左下腹部 大腸憩室炎
虚血性腸炎
潰瘍性大腸炎
尿路結石
婦人科疾患
腹部全体 腸閉塞
消化管穿孔
腹膜炎
大動脈瘤破裂
上腸間膜動脈閉塞症
腸管出血性大腸菌感染症
特定の部位が痛まない病気 大腸がん
細菌やウイルスによる感染性腸炎
過敏性腸症候群
慢性便秘症

このように、一言『腹痛』と言ってもその場所によってたくさんの病気が考えられます。

急で激しい痛みがあり、早めの処置が必要なものもあります。

ただ、これらすべての病気に治療がいります。

女性は、骨盤内に子宮や卵巣があります。

それらが原因で起こる腹痛についても注意してください。

例えば、先日クリニックに30代の患者さんがいらっしゃいました。

「若い頃から下痢気味でお腹が痛むことが多かった」とのこと。

今回も下腹部から左腹部の腹痛がおこり、

「いつもの腹痛だから大丈夫」

と思って様子を見ていているうちにお尻から血がでてクリニックを受診されました。

後日、大腸カメラを行い難病である潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)だとわかりました。

どなたでも腹痛の経験はあると思います。

痛みがでてから期間が長かったり痛みが強かったりするかたは要注意です。

「いつもの腹痛と少し違うな」と感じたときには危険な状態なことも多いです。

そのため、一度病院で相談をしてみてください。

胃や腸でおこる腹痛の原因(病名)とタイプ別の治療法

腹痛について、お腹の位置ごとに分けてざっくり説明しました。

次は、内臓の種類ごとに起こる腹痛について分けていきます

・胃や腸

・女性にしかない臓器

・胃や腸以外

これら3つに分けて説明します。

まず、胃や腸で起こる腹痛です。

胃や腸が原因で起こる腹痛もたくさんあります。

細かく見ていくと病気の数も非常に多くなります。

そのため、ここではクリニックに来院する原因として多い病気にしぼってみていきます。

胃や腸が原因となる腹痛

1.急性胃粘膜病変(急性胃炎)

【急性胃粘膜病変の内視鏡画像】
(引用:医学出版 画像で見抜く消化器疾患)

この病気は、急激な腹部症状(痛み・吐き気・嘔吐・血便)があります。

内視鏡検査では、血が出てただれてるのがわかります。

急性胃粘膜病変の腹痛はみぞおちの急激な痛みが特徴です.

・大出血

・吐血

・下血

を起こし、ショック状態となることもあります。

原因は薬物が最も多いです。

薬剤性の約60%は、痛み止め(ロキソニンなど非ステロイド性消炎鎮痛薬NSAIDs)によるものです。

薬剤についで多いのはアルコールやストレスです。

検査は、緊急の上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を行います。

治療は、まずは原因の除去(薬剤性であれば薬剤をやめるなど)です。

腹痛・吐き気・嘔吐がひどければ食事をやめ、点滴で水分をとります。

また、胃酸がでるのをを抑えて胃を守る薬を飲んでいただきます。

出血がひどいと、内視鏡をつかって血を止める手術が行われることもあります。

急性胃粘膜病変は過剰なストレスも原因となります。

ストレスが多くてみぞおちに急激な痛みが起こった時は急性胃粘膜病変の可能性が高いです。

医療機関を早めに受診してください。

2.慢性胃炎

慢性胃炎は、胃酸をだしている胃の細胞が壊れて働かなくなる病気です。

胃の表面がちぢんで胃酸が減る状態が続きます。

慢性胃炎の原因の約80%はヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染によるものとされています。


【ヘリコバクター・ピロリの電子顕微鏡画像】
(引用:ヤクルト中央研究所HPより)

慢性胃炎の症状は、

・みぞおちの痛み

・腹部膨満感

・上腹部の不快感やもたれ

・吐き気

・嘔吐

・胸焼け

・食欲不振

などがあります。

しかし、特に症状がない方もいらっしゃいます。

検査では、内視鏡で胃粘膜が縮んでいるところをまず確認します。

確認出来たら、組織をとり顕微鏡でみて診断を決めます。

ピロリ菌感染が有るか無いか決めるには、

・生検(組織をとって顕微鏡で見る)

・血液検査

・便の培養検査

・専用の検査薬を服用して行う尿素呼気試験

などで行います。

治療は、腹痛やもたれ感などの症状を伴うかたには胃酸がでるのを抑える薬や胃の粘膜を守る薬などを飲んでもらいます。

また、ピロリ菌が陽性のかたにはピロリ菌の除菌を行います。

クリニックにも胃の不調が長く続くため来院されたかたがいます。

内視鏡の結果、慢性胃炎の状態でありピロリ菌感染がありました。

ピロリ菌の除菌をして、胃の不調が良くなり毎日が快適に過ごせるようになった方もいらっしゃいます。

胃の不調がつづいており、これまで内視鏡検査やピロリ菌の検査をしたことがない方は一度医療機関で相談をしてみてはいかがでしょうか。

3.機能性ディスペプシア

「胃がもたれる」

「胃が痛い」

「みぞおちのあたりの不快感がある」

などの症状で、内視鏡検査をしても特に異常がなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

機能性ディスペプシアは、

「症状の原因がみあたらないのに慢性的にみぞおちの痛みや胃もたれがある病気」

を指します。

機能性ディスペプシアは健康診断を受けた人の約15%、病院受診者の約50%に見つかります。

ありふれた病気と言えます。

原因はとても複雑です。

・胃の形や動き

・胃の神経

・心理的ストレス

・胃酸分泌

・ピロリ菌感染

・遺伝的要因

・感染性胃腸炎にかかったこと

など、いろいろな要素が複雑にからみあい発症すると考えられてます。

検査は、胃カメラで胃炎や胃潰瘍や胃癌などの病気がないことを確認します。

また、ピロリ菌感染の有無を調べたり、血液検査や腹部CT検査を行ったりもします。

機能性ディスペプシアの患者さんは、日頃から胃もたれやみぞおちの痛みがあります。

痛みにより生活の質が落ちてます。

治療によって症状が良くなれば快適な生活を送ることができます!

そのため、適切な治療を受けることが重要です。

治療は、胃の働きを良くしたり、胃酸の分泌を抑えたりする薬を飲んでいただきます。

ピロリ菌の感染がある場合にはピロリ菌の除菌を行います。

ストレスなどの心理的要因が強いときは、心療内科的なアプローチが必要な場合もあります。

そのため、

・抗不安薬

・抗うつ薬

・漢方薬

などを投与する場合もあります。

機能性ディスペプシアの患者さんの25〜50%に、胃食道逆流症や過敏性腸症候群、慢性便秘などもあります。

それらに対する治療が必要な場合もあります。

治療して症状がなくなった後も数ヶ月の間に約20%の人が再発すると言われてます。

再発を予防する方法ははっきりわかっていません。

ただ、症状がでるきっかけとなるストレスがはっきりとしている方もいます。

その方は、ストレスとなる原因をできるだけ少なくする予防策が取れる場合もあります。

述べてきたように機能性ディスペプシアはありふれた病気です。

治るケースもあります。

日頃からみぞおちの痛みや胃もたれで悩んでいて、

「私もあてはまるかも」

と思った方は、ぜひ一度医療機関で相談をしてみてください。

4.胃・十二指腸潰瘍

【胃潰瘍の内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

胃・十二指腸潰瘍は、胃の粘膜が傷ついた状態です。

胃を守る粘液や胃酸などのバランスが崩れることで起きます。

原因は、

・ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)

・痛み止めであるロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)

これら2つが2大原因です。

腰痛や頭痛などで、痛み止めである非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服しているうちに上腹部が痛くなってきたというパターンが典型例です。

症状は、みぞおちから左脇腹にかけての鈍い痛みが主な症状です。

胃潰瘍は、食べたあとの痛みが特徴的です。

十二指腸潰瘍は、お腹がすいてるときに痛みがあります。

また、痛みで夜に食事をするこで痛みが軽くなるのが特徴的です。

これらの潰瘍は貧血の原因になります。

コーヒーの残りのような吐血や、真っ黒などろっとした血便(タール便)をすることもあります。

また、胃や十二指腸の壁に穴が開いたり胃から十二指腸への通り道が狭くなったりします。

検査は、内視鏡やバリウム検査です。

採血で貧血の有無についても調べます。

治療は原因を取り除くことです。潰瘍自体の治療を行います。

非ステロイド性消炎鎮痛薬を飲んでいる方は、飲むのをやめていただきます。

また、ピロリ菌感染があればピロリ菌の除菌を行います。

潰瘍自体の治療は、胃酸が出るのを抑える薬を飲んでいただきます。

・胃や十二指腸に穴があく穿孔(せんこう)

・大量出血

・胃から十二指腸への通り道が狭くなる狭窄(きょうさく)

などがあれば、内視鏡で治療をしたり手術を行ったりするときもあります。

ピロリ菌がいて、まだ除菌をしていな方は胃・十二指腸潰瘍を防ぐためピロリ菌の除菌をおすすめします。

また、日頃からロキソニンなど非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を飲んでいるかたで上腹部に痛みがでた時は早めに病院にいってください。

5.胃アニサキス症

【胃の壁にくいついているアニサキスの内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

【胃の壁に食いついているたアニサキスを摘出した内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

「昨日の夜、サバやイカのお刺身を食べてからみぞおちが痛いです...」

このような患者さんのほとんどが「胃アニサキス症」です。

胃アニサキス症は、

・サバ

・アジ

・イワシ

・イカ

などのお刺身やしめさばを食べて発症することがほとんどです。

食後4〜8時間で発症することが多いです。

激しい上腹部痛と吐き気や嘔吐があります。

アニサキス症のほとんどが胃アニサキス症(98%)です。

ただ、アニサキスが胃を通りこして腸にまで行くことがあります。

これは「腸アニサキス症」といい、場合によっては

・腸がつまる腸閉塞(ちょうへいそく)

・腸に穴があく腸穿孔(ちょうせんこう)

の原因となります。

さらに、「消化管外アニサキス症」があります。

これは、アニサキスが胃や腸を破り他の部位に行き炎症を起こすことです。

魚介類を生で食べたあと、じんましんを主症状とする「アニサキスアレルギー」が起こることもあります。

・血圧低下

・呼吸不全

・意識消失などのアナフィラキシー症状

の報告もあります.

アニサキス症の検査は胃カメラでアニサキスを見つけてとりだします。

予防としては、

・魚介類を生でたべない

・60℃で1分以上加熱

・マイナス20℃で24時間以上の冷凍処理

これらが効果的です。

サバ・アジ・イワシ・イカなどのお刺身やしめさばを食べる人は多いですよね。

これらを食べたあと数時間して、激しい上腹部痛と吐き気などが起これば胃アニサキス症の可能性が高いです。

早めに胃カメラのできる病院に相談をしてください。

6.胃がん

胃癌は近年減っています。

ただ、まだまだ多い癌の一つです。

2018年の統計では死亡数で男性の2位、女性の4位、男女合計では3位となっています。

【部位別がん年齢調整死亡率の推移】
(国立癌研究センター がん情報サービスHPより引用)

早期の胃がんには症状がありません。

健診などで発見されることがほとんどです。

胃がんが進むにつれて、

・胃の不快感

・上腹部の痛み

・食後の膨満感

・食欲不振

・嘔吐

・血液の混ざった黒い便(タール便)

などを起こすことがあります。

また、腫瘍が大きくなると上腹部にしこりができることもあります。

さらにがんが進むと、

・食事のつかえ感

・体重減少

・黄疸やお腹が張ってくる(腹水貯留)

などの症状が現れます。

このような状態になると、リンパ節やその他の臓器にがんが広がっている可能性が高いです。

胃がんは放置すると命に関わります。

予防・早期発見・早期治療が重要となります。

予防としては

・喫煙

・アルコール

・塩分

これらのとりすぎに注意することです。

ピロリ菌も胃がんの原因になります。

そのため、ピロリ菌のある方は除菌をすすめます。

早期発見としては定期的ながん検診があります。

各自治体のがん検診は、胃のバリウム検査あるいは胃内視鏡検査で行われます。

当クリニックがある埼玉県草加(そうか)市のバリウム検診(集団検診)は、30歳以上の方が対象です。

毎年900円で受けることができます。

また、胃内視鏡検診は50歳以上の方が対象です。

2年に1回、3500円で受けれます。

各自治体により、検診内容・対象年齢・金額などは異なります。

詳細は各自治体のHPを見てください。

会社定期検診や人間ドックで、胃のバリウム検査や胃内視鏡健診を受けるのも1つです。

胃癌は、早期発見できると内視鏡での根治が可能な場合もあります。

気になる症状がある時は、検診を待たず早めに医療機関に行き相談してください。

大腸が原因となる腹痛

1.急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)

急性虫垂炎は、盲腸からつながる虫垂(ちゅうすい)という臓器の中がつまります。

それにより、細菌感染を起こすことで起きる炎症性疾患です。

正しい原因はまだわかっていません。

発生頻度は、1〜1.5人/1000人です。

全ての年齢層で起こる可能性があります。

ただ、よく起きるのは10〜20歳代です。

炎症の程度により、

・カタル性虫垂炎

・蜂窩織炎性虫垂炎

・壊疽性虫垂炎

これら3段階に分けれます。

壊疽性虫垂炎が最も重症です。

虫垂の壁が破れる穿孔(せんこう)を起こす可能性もあります。

急性虫垂炎が起きると、はじめは食欲がなくなり吐き気や嘔吐がみられます。

腹痛は、みぞおちのあたりやおへそのあたりのにぶい痛みからはじまります。

時間がたつと右下腹部の痛みとなります。

発熱は37℃台のことが多いです。

ただ、穿孔(せんこう)を起こすと腹膜炎(炎症がお腹の中に広がっている状態)となり38℃以上の発熱となります。

うずくまり歩けないほどの痛みは、腹膜炎を起こしてる可能性があります。

検査は、

・血液検査

・腹部レントゲン写真

・腹部超音波検査

・腹部CT検査

などを行い、炎症の程度やお腹の中に膿のたまりを作っているかを調べます。

そして、治療方針を決めます。

炎症が軽く、腹膜炎(ふくまくえん)を起こしてないときは食事をやめ抗生物質での治療を行います。

炎症が強く、腹膜炎を起こしているといは緊急手術を行います。

みなさんの周りにも虫垂炎で治療をした方がいるかもしれません。

よくある病気ではありますが、穿孔を起こして腹膜炎となると手術がいりとても大変です。

みぞおちやおへそのあたりの痛みがだんだん右下腹部に移ってきたら虫垂炎の可能性があります。

早めに医療機関の受診をおすすめします。

2.大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)

【大腸憩室症の内視鏡画像】

大腸憩室(だいちょうけいしつ)は、大腸内の圧力が上がることにより大腸の弱い部分が外側に凹んでしまう状態です。

大腸憩室自体は、皮膚でいうとシミやシワと一緒です。

年齢での変化のため,放置したからといって癌になるわけではありません。

大腸内視鏡をした時に、偶然発見されることも多くあります。

体の変化の1つのため、大腸憩室自体は治療の対象になりません。

ただ、この憩室が原因で

・憩室炎という炎症

・憩室出血という出血

これらを起こしたときは治療がいります。

憩室出血は、痛みが無く突然お尻から血がでることで起こります。

憩室炎は、憩室ができているところで痛みがあります。

大腸憩室は、直腸以外の全大腸に起こる可能性があります。

右側の盲腸や上行結腸、下行結腸やS状結腸にも起こります。

盲腸や上行結腸の憩室炎は、右下腹部痛が起こります。

虫垂炎とみわけにくいです。

検査は、血液検査やCT検査です。

炎症反応が上がっていることを確認したり、部位や炎症の強さを調べたりします。

治療は、腹痛などの症状が軽いときは食事を少なくしてお腹を安静に保ちます。

数日で痛みは良くなっていきます。

腹痛や炎症が強いときは、抗生物質を使うこともあります。

まれに、憩室炎を起こしている憩室が破れます。

すると、腹膜炎やお腹の中に膿瘍(膿のたまり)が作られてしまいます。

その場合は、外科的な手術が必要になります。

憩室自体は無くなることはないです。

憩室炎を繰り返す方もいます。

・腹の右下や左下などの同じ場所がいつも痛くなる

・数日間食事を制限してお腹を安静にしていると腹痛が治る

これらの場合には、憩室炎を起こしている可能性があります。

一度クリニックにご相談ください。

3.感染性腸炎

・衛生状態のよくないところでの飲食

・海産物や生の肉を食べる

これらのあと、下痢をした経験のある方もいると思います。

感染性腸炎は、細菌・ウイルス・寄生虫などの微生物が感染することでおこります。

細菌とウイルスによるものが主流です。

主な症状は下痢・腹痛・嘔吐・発熱です。

ただ、原因微生物によっては出血を伴ったりすることもあります。

腸の感染症のなかでもっとも多いのは食中毒です。

感染症法に基づく2017年の届け出によると、主な原因はウイルス性が52%。

そのうちノロウイルスが51.6%と最も多いです。

次いで細菌性が40.2%(カンピロバクター14.1%,ウエルシュ菌7.4%,大腸菌7.4%,サルモネラ菌7.2%)となっています.

以下に,代表的なものをあげてみます.

①ノロウイルス


【ノロウイルスの電子顕微鏡画像】
(東京都健康安全研究センターHPより引用)

汚染されている

・食品(生カキ,パンなど)

・器具

・水

・感染者の手指,

・排泄物

・吐物

などから感染します。

感染力はとても強いです。

100個以下の少量でも人への感染が成立します。

冬に多く起こります。

ウイルスに感染してから症状が出るまで24〜48時間です。

下痢・嘔吐が主な症状で数日間でよくなります。

幼児や高齢者などでは脱水症状をきたすことがあるので注意がいります。

診断はノロウイルスの抗原キットで診断可能です。

治療は脱水症状が強ければ点滴を行います。

②カンピロバクター


【カンピロバクターの電子顕微鏡画像】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

ペットや家畜など多くの動物が持っている菌です。

鶏肉やその加工品からの感染が多いです。

消毒がされてない井戸水も感染原因となります。

500個程度と菌の数が少なくても食中毒を起こします。

1年を通して起こります。

ただ、多いのは春の終わりから初夏にかけてです。

カンピロバクターに感染して症状が出るまでは2〜5日と長めです。
症状は、

・水のような下痢

・腹痛

・発熱

から始まり、血便を伴うこともあります。

診断は便の細菌培養で行います。

治療は、脱水症状に対して点滴を行い症状により抗菌薬の投与を行います。

③サルモネラ菌

【サルモネラの電子顕微鏡画像】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

鶏などの家畜や野生動物の腸内にいる菌です。

鶏の卵や汚染された肉類、ペットのカメやヘビからも感染します。

・学校

・病院

・福祉施設

・集団給食施設

での発症も報告されています。

サルモネラ菌に感染してから症状が出るまでは5〜72時間(平均12時間)です。

症状は、

・38℃以上の急激な発熱

・水のような下痢

・腹痛

・悪心

・嘔吐

が中心です。

幼児や高齢者などでは、命にかかわる脱水や菌が全身に広がる敗血症があります。

注意してください。

治療は脱水症状に対して点滴を行い、症状により抗菌薬の投与を行います。

③腸管出血性大腸菌感染症

【大腸菌の電子顕微鏡画像】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

腸管出血性大腸菌は家畜(特にウシ)の腸にいます。

加熱ができてない牛肉などから感染します。

代表的な菌は、O-157と呼ばれていて他にもO-26やO-111などあります。

ベロ毒素という毒により腸に炎症を起こします。

菌の個数が100個程度と少なくても発症します。

菌に感染してから症状が出るまでは3〜5日とやや長めです。

症状は、激しい腹痛がある水のような下痢で始まり1〜2日で血便となります。

また、軽い発熱があります。

腸管出血性大腸菌感染症の腹痛はかなり激しいのが特徴です!

発病者の約10%は、下痢などの最初の症状が出てから5〜14日後に

・溶血性尿毒症症候群

・脳症

など命にかかわる合併症をきたすことがあります。

乳幼児や小児や高齢者では重症になる例がたくさんあります。

注意してください。

検査は便や血液中の抗体を検査する方法もあります。

治療は、脱水症状に対して点滴を行います。

また、症状により抗菌薬の投与を行います。

溶血性尿毒症症候群を合併すれば、血液透析を行うことがあります。

感染性腸炎の予防は食べ物の取り扱いと正しい手指衛生です。

食べものはよく加熱してください。

調理後の食品はなるべく食べ切りましょう。

また、ヒトからヒトへの感染を予防するため排泄物の処理の際には直接手で触れないようにしてください。

特に、乳幼児や高齢者は症状が重くなることもあります。

乳幼児や高齢者のいらっしゃるご家庭の方は日頃からの予防につとめてください。

4.虚血性腸炎

【虚血性腸炎の内視鏡写真】

腸の血の流れが悪くなり、腸の粘膜が炎症を起こす病気です。

・夜、急な左腹痛

・そのあと下痢をして血便

この流れが典型的です。

虚血性腸炎の腹痛は左腹部から左下腹部にかけて起こるのが特徴です!

50歳以上に多い病気でした。

最近では20〜30歳でも見られ女性に多いのも特徴です。

・心臓や血管の病気

・糖尿病

・便秘

これらの人で起こりやすいです。

再発が5〜10%あります。

便秘にならないよう生活することも重要です。

診断は

・お腹の診察

・血液検査

・内視鏡検査

・CT検査

などで行います。

多くのかたは約1週間で自然によくなります。

症状が強ければ、入院がいります。

食事を休んで抗生物質の点滴などの治療が必要です。

5.潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

【潰瘍性大腸炎の内視鏡写真】

大腸に炎症をおこし、

・下痢

・血便

・下血

・粘血便

・腹痛

・体重減少

を起こします。

厚生労働省により難病に指定されています。

原因や病気をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

潰瘍性大腸炎の患者さんは全国で約16万人です(2016年)。

20〜30歳の方に多いです。

ただ、小児や50歳以上の年齢層での発症もまれではありません。

経過としては、

・腸の炎症がおこり症状が強くなる「活動期」

・症状がおさまっている「寛解期」

があります。

症状が良くなったり悪くなったりを繰り返します。

潰瘍性大腸炎は病気の範囲により

・『直腸炎型』

・『左側大腸炎型』

・『全大腸炎型』に分けられます。

『全大腸炎型』では腹痛がお腹全体に及ぶこともあります。

『左側大腸炎型』や『直腸炎型』では、腹部〜左下腹部〜下腹部にかけての痛みが多いです。

診断は、下痢や出血がある他の腸炎とわけることです。

その後、大腸内視鏡検査により炎症の範囲や程度を調べます。

それから、大腸粘膜の一部をとる生検検査を行い、それらの結果を総合的に判断して診断を決めます。

いまは、潰瘍性大腸炎をしっかりと治すことのできる治療法は見つかってないです。

薬により大腸の炎症を抑えて症状がおさまっている「寛解期」を続けていきます。

薬は飲み薬からはじめます。

飲み薬が効かないときは点滴治療を行います。

それらの治療でも症状が良くならなければ大腸をすべて取る手術(大腸全摘術)が検討されます。

6.クローン病

【クローン病の内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

クローン病は若い方によく見られます。

口からはじまり、肛門にいたるまでの消化管(口,食道,胃,小腸,大腸,肛門)全てに炎症が起こります。

ただ、小腸と大腸に多いです。

・腹痛

・下痢

・血便

・体重減少

などを起こします。

クローン病は、炎症が小腸や大腸などの広い範囲で起こります。

そのため、様々なところに痛みがでます。

潰瘍性大腸炎と同じく、厚生労働省から難病に指定されています。

原因や病気をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

クローン病の患者さんは全国で約4万人(2016年)です。

診断は、

・大腸内視鏡検査

・腸の粘膜の一部を採取する生検検査

・バリウムによる小腸の造影検査

・肛門に病変があるかどうかの診察

これらを行い、結果を総合的に判断して診断を決めます。

先に述べたように、クローン病をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

そのため、薬による治療や腸に刺激を加えないようにする栄養剤による栄養療法などが行われます。

腸の炎症が強く起こり、小腸や大腸が狭くなって食事ができなくなったり腸に穴が空いてしまったりすれば外科手術を行います。

7.腸閉塞(ちょうへいそく)

英語でイレウス(ileus)とも言われます。

腸閉塞は何らかの原因によって腸がつまります。

つまることで、腸液や便が異常にたまった状態です。

原因は、

①腸自体のねじれや、腸の中が狭くなったり詰まったりしているもの(閉塞性腸閉塞)

②腸の運動麻痺によるもの(麻痺性腸閉塞)

があります.

①は、

・お腹の手術の後の癒着

・腫瘍、食べ物、異物、便などが詰まることで起きます。

②は、

・腹膜炎などお腹全体の炎症

・お腹の手術後に腸の動きが悪くなる

などで起こります。

症状としては、

・お腹のはり

・排便や排ガスがなくなる

・腹痛

・吐き気や嘔吐

が起こります。

検査は、レントゲンやCT検査を行います。

これにより、どの部分で腸の通りが悪くなっているのかを探します。

また、腸閉塞の場合は脱水になっていることも多いです。

そのため、血液検査を行い脱水がどのくらいあるか調べます。

治療は、

・まずは食事を中止して腸を安静にする

・脱水を防ぐための点滴をして腸の通りが良くなるのを待つ

・場合によっては鼻から胃や小腸まで管を入れ腸にたまった液体を吸い出す

こういった治療でもよくならないときは、手術を行い腸の流れが悪くなっている原因をつきとめます。

私がお腹の手術をした方がいます。

そのかたは、お腹の中で腸と腸がくっついてしまう癒着が起こっていました。

手術ではこの癒着をとりのぞき、腸の通りをよくします。

腸閉塞の中には、

・腸の血流が悪くなり、急激な嘔吐や腹痛

・腹痛の程度もお腹を少し触っただけでも激烈な痛み

このようなパターンもあります。

これは、絞扼性腸閉塞といいます。(こうやくせいちょうへいそく)

この場合は、早めに診断して手術を行わないと命に関わります。

腸閉塞は突然おこります.

過去にお腹の手術を受けた経験のある方は特に注意してください。

数年たって、癒着による腸閉塞が起こる可能性あります。

日頃の生活での注意点としては、便秘の予防が大切です。

また、一度に食べ過ぎることや早食いもやめてください。

排便や排ガスが急に止まり、吐き気や吐いてしまったら腸閉塞の可能性があります。

その場合は、医療機関にすぐに行きましょう。

8.過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)は、はっきりとした原因がないのに

・腹痛

・便秘

・下痢

これらを交互に繰り返す病気です。

述べたように、はっきりとした原因はまだ分かっていません。

ただ、

・身体的、精神的ストレス

・内臓知覚過敏

・腸内細菌叢(腸内フローラ)

などが指摘されています。

日本では、10〜15%の人がこの病気だと言われてます。

若い人や女性に多く、年齢とともに減るが分かっています。

命にかかわる病気ではありません。

ただ、お腹の痛み・便秘・下痢・不安などの症状のため、生活の質が悪くなります。

そのため、適切な治療が必要となります。

いま、過敏性腸症候群の診断を確定できる検査はまだありません。

過敏性腸症候群は、除外診断をします。

除外診断は、診断のつけにくい病気について他の病気でないことを診断(除外)することで最終的にその病気であることを診断することです。

過敏性腸症候群の治療を始める際に重要なことは病気を知ることです。

過敏性超症候群はいろいろな要因が複雑にからみあい起こります。

そのため、薬だけの治療では必ずしもよくなるとは言えません。

生活環境や社会環境なども影響します。

あらゆる角度から治療を試みることが大切です。

適切な治療をすればつらい症状が和らぎ、生活が楽になります。

症状を完全になくそうとするとストレスが多くかかります。

そのため、多少症状が残ったとしても日常生活を楽に送れることを目指しましょう。

治療の最初は、生活習慣や食生活の改善を行います。

生活習慣や食生活を良くしても変わらなければ薬による治療を行います。

下痢・便秘・腹痛で患者さんが一番困っている症状を中心に薬による治療を行います。

これらでも良くならなければ、精神・心理的なことが原因の可能性もあります。

その場合は、心療内科などの受診を提案させていただきます。

9.慢性便秘症

便が何日かでなくお腹が痛くなった経験がある人は多いのではないでしょうか。

便のはじめは下痢のような水分が多い状態です。

大腸の中に入り,盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸と便が進んでいくにつれ水分が吸収され形のある便となっていきます。

便秘の時、左下腹部から下腹部が痛くなることがあります。

これは水分が吸収された硬い便がS状結腸から直腸にたまるため起こります。

腹痛をがある便秘であれば生活の質も低くなります。

病院で便秘の治療をすることにより快適な生活を送ることができかもしれません。

一度クリニックを受診して相談をしてみてください。

便秘の原因や治療については、HP内の『便秘の原因や治療法を専門医がわかりやすく解説』に詳しく書いてあります。

ご参照ください。

10.鼠径(そけい)ヘルニア

鼠径ヘルニアはお腹の中にあるはずの腸が、皮膚の下に飛び出てくる病気です。

鼠径部は足のつけねです。

そこにある膜や筋肉が弱くなり、その隙間から腸が飛び出てきます。

癌になるなど悪性化することはありません。

最初の頃は痛みもないです。

ふくらんでも指で押すと元に戻ります。

ただ、徐々にふくらみが大きくなってきます。

指で戻してもすぐに飛び出てきてしまうこともあります.

注意がいるのは、腸が戻らなくなり痛みや嘔吐などがでるときです。

これは、ヘルニア嵌頓(かんとん)といいます。

この場合は、飛び出した腸の血行が悪くなり腸が腐ったり穴があいてしまったりします。

脱出した腸が戻らなくなったら無理して押し込まないでください。

医療機関にすぐにいくようにしてください。

ヘルニアを治す方法は外科手術しかありません。

ただ、ヘルニア嵌頓(かんとん)をのぞけば命に関わることはないです。

手術のタイミングについては、主治医の先生とよく相談をして決めるのが重要です.

11.消化管穿孔(しょうかかんせんこう)・腹膜炎(ふくまくえん)

何らかの原因で胃や腸に穴があくことを消化管穿孔と言います。

お腹の中に消化液や便がもれ、お腹全体の炎症となることを腹膜炎(ふくまくえん)といいます。

腹膜炎はほうっておくと命に関わります。

緊急手術を行い、お腹の中に広がった汚物をきれいに洗い流す洗浄ドレナージが必要となります。

消化管穿孔はたくさんの病気で起こる可能性があります。

・胃や十二指腸潰

・胃アニサキス症

・急性虫垂炎

・大腸憩室

・潰瘍性大腸炎

・クローン病

・ひどい便秘

胃がんや大腸がんがすすむと穿孔をおこすときがあります。

胃や腸の病気があり治療中の方はかなり注意です!

病状が進むと、穿孔を起こす可能性があることを頭の片隅に置いてください!

日頃経験したことがない腹痛が起こったときは、速やかに医療機関に行きましょう。

12.大腸がん

【大腸癌により腸が狭くなっている内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

大腸がんで腹痛を起こすときには、癌がかなり進んでいる可能性があります。

癌がすすんで腸を狭くしているときは、便の通り道がかなり狭くなってます。

そのため、便が通る時に痛みがでます。

さらに、腸の通り道が狭くなると便が先に進まなくなります。

腸閉塞を起こすことでも痛みが起こります。

また、

・癌がすすんで腸の壁を破り腹膜というお腹の内側にある膜にいく

・お腹の中の他の臓器にがんがすすむ

これらで痛みが出る可能性があります。

癌自体が大きくなることは、病気がかなり進んでいる証拠です。

リンパ節や肝臓・肺など他の臓器に病気が広がっている可能性も高いです。

大腸がんは早めの発見と治療により完治できます。

腹痛で気づく前に、検診の便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けてください。

早期発見をすることがとても大切です。

40歳を超えると大腸がんは増えてきます。

40歳以上でまだ一度も便潜血や大腸カメラ検査をしたことがない人は是非一度当クリニックにご相談ください。

女性だけにおこる腹痛について

子宮や卵巣といった女性だけの臓器があります。

女性だけに腹痛をきたす病気として以下のものがあります。

1.月経困難症(月経痛)
2.異所性妊娠(子宮外妊娠)
3.切迫流産・進行流産
4.子宮内膜症
5.子宮筋腫
6.卵巣出血
7.卵巣炎・卵管炎
8.卵巣嚢腫(腫瘍)茎捻転
9.子宮頸がん
10.子宮体がん
11.骨盤内感染症(クラミジア)

妊娠中の腹痛は緊急対応がいるパターンが多いです。

すぐに産婦人科に行ってください!

また、女性で

・腹痛になることが多い

・消化器内科などで検査をしても原因がわからない

このようなかたは、産婦人科で相談をしてみてください。

胃や腸以外が原因で起こる腹痛とタイプ別の治療法

胃や大腸以外のところが原因で腹痛が起こることがあります。

そのうち、幾つかの病気をご紹介いたします。

1.胃と腸以外の消化器の病気

①胆嚢結石症(たんのうけっせきしょう)

胆嚢にコレステロールを成分とした石ができる状態です。

胆嚢にできる結石は、1〜2ミリの小さなものから数センチのものまであります。

普段、痛みはありません。

ただ、突然痛みがでるときがあります。

これは、疝痛(せんつう)発作と呼ばれ右上腹部に痛みがでます。

胆嚢結石による痛みは、あぶらっこいものを食べた後4〜6時間で起こりやすいです。

脂がはいってくることで胆嚢がちぢみ、胆汁を十二指腸に出すときに起こります。

検査は

・超音波

・CT

・MRI

を使います。

胆嚢結石症で症状がなければ経過観察となります。

腹痛を繰り返せば手術がいります。

②胆嚢炎(たんのうえん)

胆嚢からの胆汁の流れが悪くなり、胆汁に細菌が感染することで起こる炎症です。

原因の多くは胆嚢結石です。

・寒気や震え

・高熱

・右上腹部痛

・横断

これらが特徴です。

重症になると胆嚢の周りに膿がたまります。

また、胆嚢に穴があいて腹膜炎になることもあります。

検査は、

・血液検査

・腹部超音波検査

・CT検査

を行います。

これらを総合的に考え、急性胆嚢炎と診断すればその重症度に応じた治療を行います。

点滴や抗生剤の投与といった初期治療を行い、胆嚢摘出術が行います。

状況によっては、胆嚢にたまった胆汁を抜くドレナージという処置を行うこともあります。

③急性膵炎(きゅうせいすいえん)

急性膵炎は、膵臓からでている消化酵素の働きが強くなりすぎることで起こります。

この消化液によって膵臓自体が自己消化されて起こる炎症です。

急性膵炎の2大原因はアルコールと胆石です。

もっとも多い症状としては、突然起きる強い上腹部痛です。

背中まで痛みが広がることもあります。

その他、

・吐き気や嘔吐

・発熱

・意識障害

・ショック状態

となり重症化することもあります。

検査は、血液検査やCTをとります。

これによりどれくらい重症なのかを測ります。

治療は、

・輸液

・鎮痛剤

・抗生物質

です。

重症であれば集中治療がいります。

対応可能な施設の集中治療室で治療を行います。

④慢性膵炎

慢性膵炎は膵臓が壊れて働かなくなる病気です。

膵臓からでる消化酵素が減って消化不良が起こったり、インスリンが減って糖尿病になったりします。

原因はアルコールによるものと、非アルコール性によるものがあります。

アルコールによるものが70%を占めます.

主な症状は、

・上腹部〜背部の痛みからはじまる

・病気がすすむと消化不良による下痢や脂肪便

・インスリンの低下による糖尿病

などがおこります。

検査は、

・血液検査

・超音波(エコー)

・CT

・MRI

など、画像検査を中心に行い診断します。

治療は、禁煙・禁酒・低脂肪食の指導を行います。

病状の進みにおうじて、薬物療法や糖尿病などに対してインスリン療法を行います。

⑤膵臓がん

膵臓におこるがんです。

早期発見が難しいことから、数あるがんのなかでも治療が難しく予後がもっとも悪い癌の一つです.

いま増えてる癌の一つです。

2018年の日本の最新がん統計では、膵臓癌による死亡数は男性4位、女性3位で男女合計では4位となっています。

初期症状として、

「なんとなく胃の具合が悪い」

といった腹部の症状を訴えることもあります。

ただ、膵臓がんはすすむまで無症状のことが多いです。

癌がすすむと

・腹痛

・黄疸

・腰や背中の痛み

・体重減少

とはっきりとした症状がでてきます。

検査は、

・血液検査

・超音波(エコー)

・CT・MRI

・内視鏡

・組織検査

などを行い診断します。

治療は、とることができるときは外科的切除を行います。

ただ、手術ができなければ抗がん剤治療を行います。

2.泌尿器科の病気

①尿路結石症

腎臓から尿道のあいだで尿の成分が石のようになり詰まります。

それにより、激しい痛みと血尿などがでます。

腎臓や尿管に結石ができる上部尿路結石が95%です。

膀胱や尿道の下部尿路結石が5%です。

男女比は男性:女性=2.5:1と男性に多い病気です。

痛みの場所は腰背部から側腹部にかけてです。

下腹部に広がる痛みのこともあります。

激痛になる場合が多いです。

夜間や早朝に起こることが多く通常3〜4時間つづきます。

腎盂腎炎という炎症にあると、38〜40℃の発熱がでます。

検査は、

・尿検査

・CT

・超音波(エコー)

・レントゲン写真

など、結石の部位や大きさを確認します。

治療は、

・症状を起こさない小さな結石は治療の必要なし

・痛みはあるが1cm未満の大きさは、十分に水分をとり鎮痛薬や結石を出しやすくする薬で自然に石が排出されるのを待つ

これらになります。

ただ、結石が1cmよりも大きく自然にでないときは、

・体の外から衝撃波を与えて結石を砕くESWL(体外衝撃波結石破砕術)

・尿道から尿管内に内視鏡を入れて結石を砕くTUL(経尿道的尿管結石除去術)

・背中から腎臓に穴を開けて内視鏡を入れ結石を砕いて直接だすPNL(経皮的結石除去術)

これらを行います。

尿路結石は再び起きることが多いです。

食事や生活の改善がしっかりできないと80〜90%がまた起きます。

再発率を少しでも下げるために、尿路結石症で治療歴のある方は泌尿器科へ通院をして再発予防につとめてください。

②膀胱炎

お腹の下にあり、尿をためている膀胱が炎症を起こす病気です。

原因の多くは細菌感染によるものです。

肛門周囲にいる大腸菌が尿道から膀胱に入ることによって起こります。

女性は男性より、尿道の出口から膀胱までの距離が短いです。

そのため、細菌が膀胱にたどりつきやすく膀胱炎を起こしやすいです。

その他の原因としては、薬剤や放射線治療の副作用などがあります。

症状は、

・10分おきにたくさん起こる尿意

・排尿の終わりころの痛み

・尿意切迫(急に耐え難いほどの強い尿意を感じること)

・血尿

・残尿感

などがあります。

発熱はありません。

ただ、炎症が腎臓まで広がり腎盂腎炎(じんうじんえん)になると高熱が出ることがあります。

検査は尿検査や尿の細菌培養です。

治療は、大腸菌などの細菌に対して抗生剤の飲み薬を使います。

1週間以内に症状はよくなります。

膀胱炎の予防のためには日頃から水分を十分にとり尿をなるべく我慢しないでください。.

また、排尿・排便の後は前から後ろに拭くことにより大腸菌が尿道に入らないように気を配ることも大切です。

3.心臓・血管の病気

心臓や血管の病気でも腹痛が起こります。

これらの病気は発症すると命に関わります。

迅速な対応が必要となります。

①急性心筋梗塞

急性心筋梗塞の痛みは、

・前胸部や左胸部に締め付けられるような痛み

・30分以上の圧迫感

・肩・腕・背部などの痛み(放散痛)

があります。

ただ、中には上腹部痛や嘔気・嘔吐などの胃腸症状などを訴えることもあります。

注意が必要です。

②急性大動脈解離(きゅうせいだいどうみゃくかいり)

人の体の中心には、大動脈という長くて太い血管が走っています。

急性大動脈乖離は、この大動脈の壁が突然裂けることにより起こります。

痛みは、

・突然発症

・激しい胸痛と背部痛

です。

ただ、痛みが移動して腹痛や腰痛を訴えることもあります。

③腹部大動脈瘤破裂

腹にある大動脈に5cm以上のこぶができ、これが突然破裂します。

それにより、突然の激しい腹痛・腰痛がおこります。

動脈が破れるため、出血性ショックを起こし命の危険があります。

一般的に、動脈瘤が破裂するまでは自覚症状はありません。

検診などで偶然見つかることもあります。

未治療腹部大動脈瘤がある人の腹痛や腰痛は破裂の前兆であることが多いです。

ここまで、胃や腸の病気以外で起こる腹痛についてまとめてみました。

腹痛でクリニックを受診される方で、胃や腸以外の病気のときは速やかに専門病院をご紹介させていただきます。

特に、心臓・血管に関わる病気は緊急性が非常に高いです。

急激な激しい腹痛が生じれば、これらの病気の可能性も否定できません。

速やかに救急を行っている医療機関を受診してください。

腹痛で病院やクリニックを受診するタイミング

腹痛がおきると、

・行くタイミング

・かかる診療科

・クリニックと総合病院のどちらか

と皆さんいろいろと迷うと思います。

同じ腹痛と言っても、急に起こった腹痛もあれば以前からある慢性的な腹痛もあります。

1.腹痛で病院を受診するタイミング

①急に起こった腹痛

歩けないくらいの激痛は重大な病気の可能性があります。

ただちに、救急車を呼んでください!

歩けるぐらいの腹痛で、

・発熱

・下痢

・嘔吐

・血便下血

・吐血

・排ガス

これらがなくお腹が張っているなどの症状を伴うときは危険です

早めの医療機関の受診をおすすめします。

②慢性的な腹痛

慢性的な腹痛は、癌など命に関わる病気も含まれます。

なるべくはやめに医療機関に相談にいったほうがいいです。

ただ、慢性的な腹痛だと「いつもの痛みだから」と思うかたが多いです。

また、忙しいと受診のタイミングを逃しがちです。

そのため、

・腹痛が強い

・期間が長い

・出血や下痢など普段はない症状がでた

など、「いつもの腹痛となんとなく違うな」と思った時は医療期間に必ず行ってください。

あなたの体の不調はあなたにしかわかりません。

腹痛に限らず、体の調子がいつもと違うなと感じるときがあると思います。

それは、体が危険のサインを出している時です。

そのサインを感じたら、自分のためにそして大切な人のために医療期間を受診してみてください。

草加西口大腸肛門クリニックでの腹痛の診療

私が院長をつとめる草加西口大腸肛門クリニックにも腹痛の患者さんが多くいらっしゃいます。

急な腹痛で来院されたり、以前からある慢性的な腹痛で来院されたりするかたもいらっしゃいます。

これまで書いてきたように腹痛をきたす病気はとてもたくさんあります。

まずは詳細な問診と身体診察を行い、重症度や緊急性をみます。

重症度や緊急性が高くクリニックでの治療が難しい場合は速やかに総合病院をご紹介させていだきます。

それ以外のときに当クリニックで行える検査の・治療についてご案内させていただきます。

1.問診

状況を詳しくお伺いすることは、腹痛の原因や重症度・緊急性を判断するために非常に重要です。

・痛みがある場所

・痛みの箇所が移動したか

・吐き気や嘔吐があるか

・排便回数

・便の状態

・つかっている薬

などを主に聞きます。

ただ、これら以外にも患者さんに合わせてかなり詳しくおうかがいします。

2.診察

診察は、お腹の触診や聴診を行います。

お腹の触診で痛みが非常に強いときは、穿孔や腹膜炎を起こしている可能性があります。

また、粘液や血がでているときは直腸や肛門に病気がないかを調べます。

指や肛門鏡という専門の器具をつかって、直腸肛門の診察を行います。

当クリニックで直腸肛門の診察をするのは、直腸癌や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)を見逃さないためです。

草加西口大腸肛門クリニックでは、患者さんが恥ずかしくないようプライバシーに配慮した診察を心がけております。

診察の手順は以下のとおりです。

①カーテンの中で、ズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき診察台に横になっていただきます。

②おしりにシートをかけさせていただきます。これで診察の準備が完了です。

③視診察(見て観察)をします。

④指診察(指で観察)をします。

⑤肛門鏡(直腸肛門の観察ができる特殊な器械)で診察をします。

⑥診察が終わりましたらカーテンの中でゆっくりお着替えをしていただけます。

以上のながれで診察をさせていただきます。

女性の場合には診察の間すぐそばに女性スタッフがいます。

安心して診察を受けていただけます。

3.検査

これらが終わったら、検査のご案内をさせていただきます。

・迅速血液検査

白血球やヘモグロビンの測定が約60秒ででき、炎症や貧血の程度を調べることができます。

【当院で導入しているフクダ電子社の自動血球計測装置LC-710】

・腸炎のレベル

・貧血になっているのかどうか

・今後輸血がいるか

などの予測をすることができます.

・便の細菌培養検査

腹痛と下痢があり、細菌性腸炎が疑わしいときは便の培養検査を行うことがあります。

検査結果が出るまでに1週間程度かかることもあります。

・胃カメラ検査

胃に腹痛の原因となる病気がないかを調べるために行います。

通常は、検査日を予約していただきます。

検査当日の朝から食事を控えていただくなどの準備をした上で検査をさせていただきます。

胃アニサキス症などはアニサキスという虫体をとるため緊急で胃カメラ検査を行うときもあります。

・大腸内視鏡検査

大腸に腹痛の原因となる病気がないかを調べるために行います。

通常は、検査前に専用の下剤を2Lほど飲んで腸をきれいにしてから行います。

そのため、受診当日に検査はできかねます。

検査日を予約していただいた上で後日検査を行います。

緊急のときは、浣腸できれいにしてから検査を行います。

この場合は大腸全体を観察することはできません。

状況によって、専用の下剤を飲んでいただき再検査をおすすめする場合があります。

・CT検査

腹痛の原因によっては診断のためにCT検査が必要になります。

ただ、当院ではCT検査は行うことができません。

CT検査が必要なときは、CT検査ができる近くの病院のご案内させていただきます。

4.現状での診断と検査のご案内や治療の説明

これらの検査で現状で考えられる診断をお伝えいたします。

その上で、日常生活での注意点や治療法の提案をいたします。

腹痛が強く、緊急性や重症度が高いときはCTなどの検査機器があり緊急入院・手術が可能な総合病院をご紹介させていただきます。

慢性の腹痛で胃や腸の病気が考えられるときには、胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査をおすすめします。

胃や大腸の内視鏡検査を受けていただくとその日に診断がつくこともあります。

生検(病気の診断のために組織の一部をとって顕微鏡で調べる検査)をしたときには、結果が出た段階で最終的な診断をいたします。

最終的な診断によって、それぞれの病気にあった治療法を提案いたします。

また、近隣の医療期間にCT検査を依頼したときは、検査結果が届きしだいご説明・ご相談をさせていただきます.

以上が腹痛で当院を受診された場合の診療の流れになります。

少しでも診療の流れのイメージをつかんでいただけましたでしょうか?

述べてきたように、一言で腹痛といっても原因はたくさんあります。

中には放っておくと、命に関わる病気のこともあります。

・腹痛が強い

・腹痛がつづく

・出血や下痢など普段はないことがある

・いつもの腹痛となんとなく違うな

と思った時は当クリニックを受診してみてください。

腹痛治療で感謝されたことなど患者さんの声

私は、これまで腹痛で悩む多くの人を治療してきました。

感謝の言葉をたくさんもらいました!

その一部をご紹介させていただきます。

ケース1

・これまで、便秘にともなう腹痛があり便秘に対して市販の薬を飲んでいた患者さん

「長年便秘で悩んでいました。ただ、クリニックに通うようになってから便秘がよくなりそれによってお腹の痛みなくなりました。生活が楽に送れるようになってきました」

と喜んでいただけたこと。

ケース2

・数ヶ月前からの下痢と出血がある腹痛で悩んでいた患者さん

大腸内視鏡検査を行い潰瘍性大腸炎の診断で治療をスタート.

「症状が良くなり仕事に復帰することができました」

とご報告をいただいたこと。

ケース3

・1ヶ月くらい前から上腹部の違和感や痛みがあらわれ、市販の胃薬では良くならなかった患者さん

胃内視鏡検査を行い、胃潰瘍が見つかったため治療をスタート。

「これまでのお腹の痛みや違和感がよくなり、以前のように生活することができるようになりました」

と喜んでいただけたこと。

ケース4

・下痢のことが多くなり腹痛の強さや数が増えてきた患者さん

精密検査のため大腸内視鏡検査を行った結果、大腸がんが見つかり

「ただの腹痛と下痢と思っていましたが,大腸内視鏡検査を勧めてもらってよかったです」

とおっしゃっていただいたこと。

4つの患者さんの声を紹介させていただました。

私は、1人でも多くの患者さんがよりよい生活を送れることを祈り診療しています。

患者さんの笑顔や「ありがとう」の言葉を励みにこれからも日々頑張っていきたいと思っています。

文章全体の最後のまとめ

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

『腹痛は体の異常のサイン』

ということがお分かりいただけましたでしょうか。

一言で腹痛と言っても胃や腸の病気だけではありません。

・胆嚢

・膵臓

・心臓

・血管

・泌尿器科

・産婦人科

の病気など、多くのことが考えられます。

また、腹痛の程度によっては命に関わるものもあり救急受診が必要なときもあります。

この記事が

・皆様の健康

・病気の早期発見

・大腸肛門科を受ける際の不安の軽減

これらのためにお役に立てれば幸いです。

草加西口大腸肛門クリニック 院長 金澤 周(かなざわ あまね)


■住所
〒340-0034
埼玉県草加市氷川町2144-11 アークプラザⅡ 3F

■TEL
048-951-0421

■アクセス
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅西口3分

■診療時間
午前9:00-12:00 午後16:00-18:00
※初診の方は診療終了30分前にお願いいたします。

■休診日
日曜日・祝日・振替休日

2020/05/14 : 便秘の原因や治療法を専門医がわかりやすく解説

公開日:2020年5月14日

更新日:2020年5月22日

毎日便が出ないことを「便秘」だと思っている方は多いです!

ただ、便秘は

「排便のときに、不快なことがあること」

を言います。

毎日出ててもお腹がはったり、便が出しにくかったりなど不快なことが少しでもあれば便秘になります。

ただ、便秘は不快なだけではないです。

・命にかかわる大腸がん

・腸を手術でとらないといけなくなる腸炎

などの可能性もあります。

これらだった場合、かなりの苦痛をはじめ生活の質がかなり悪くなります。

便秘は危険を訴える体のサインかもしれません。

病気によっては早期発見、早期治療がかなり大切です。

注意喚起のためにこの記事を作りました。

私の名前は左雨元樹(さっさもとき)です。

胃腸や肛門の専門医・指導医です。

埼玉県の越谷(こしがや)市にある新越谷肛門クリニックの院長でもあります。

これまで便秘に悩む方3,000人の治療をしてきました。

ここのページでは

・便秘の原因

・便秘が良くなる方法

・便秘の治療法

などを詳しく説明してます。

この記事を読むだけで便秘の悩みがすべて解決しますよ!

便秘とは

便秘治療のガイドラインの中で便秘は、「便を十分かつ快適に出せない状態」と定義されています。

そのため、

・便の出る数が少なくて、おなかが張る

・排便は毎日あるが、便が出しにくい

・毎日スムーズに便を出せるが、便が残っている感じがする

これらは全て便秘と言えます。

一方で、

・便は3日に1回くらいだけど、出しにくい感じはない

・毎日出ないけど出したあとはすっきりする

これは必ずしも便秘とは言えません。

毎日便が出なくても快適であれば便秘ではないです。

つまり、排便になんらかの不満があればそれは全て便秘になります。

日本人では男性の2.5%、女性の4.6%が便秘と言われています。(2016年国民生活基礎調査)

20~60歳では女性が圧倒的に多いです。

それ以降は男女とも年齢とともに増えていきます。

80歳以上では男女差がなくなります。

またここ数年の傾向として、男性で増えています。

便秘にともなう症状

先に述べたように、排便において何らかの不快感があれば便秘と言えます。

具体的には、下のような症状があります。

1.お腹がいたい

2.腹がはる

3.強くいきまないと便がでない

4.便を出すのに時間がかかる

5.便が残っている感じがある

6.食欲がない

7.食べるのが怖い

8.吐き気がする

9.排便について悩みがある

10.便の事ばかり考えてしまう

11.排便が不十分で気分がすぐれない

これらはみんな便秘の症状ですし、もっといろいろあるでしょう。

症状は身体的なものばかりではありません。

精神的な不安や焦りもまた便秘の症状と言えます。

便秘のタイプ

便秘が単に、

「便の出る数が少ない状態」

でないことはご理解いただけたと思います。

ただ、それゆえ便秘の原因やタイプはたくさんあります。

症状や原因によって下のように分けれます。

症状による分類

①便の回数が少ないタイプ(排便回数減少型)

②便を出しにくいタイプ(排便困難型)

原因による分類

①便の通り道がおかしいタイプ(器質性)

②腸や肛門の動きなど、機能がおかしくなってるタイプ(機能性)

さらにこれらの分類を組み合わせて、下のように分けることができます。

原因による分類 症状による分類 病名
器質性 排便の数が減るタイプ 大腸がん・クローン病など
排便するのが難しいタイプ 直腸がん・直腸脱・直腸重責など
機能性 排便の数が減るタイプ 薬剤性、神経・筋疾患、内分泌疾患、膠原病、精神疾患 など
排便するのが難しいタイプ 硬便による排便困難、排便協調運動障害
努責力(踏ん張る力)の低下、直腸感覚の低下 など

便秘の原因

便秘の原因が、食べるものなど生活習慣が大きく影響してることは有名です。

ただ、生活習慣だけではなく病気が原因してることも多いです。

先の表のような病気たちです。

以下に、便秘を引き起こす原因となる病気をあげていきます。

大腸がん

※↑オリンパス社より引用

写真のようにがんが進んで大きくなると、腸がふさがる腸閉塞(ちょうへいそく)になります。

腸がせまくなったり、閉じたりすれば当然便は出にくくなります。

クローン病

※↑オリンパス社より引用

口から肛門まで全ての消化管に原因がわからない炎症を起こす病気です。

写真は炎症がすすんで腸がはれてる状態です。

腸がはれると消化管がせまくなり、便がとおりにくくなります。

直腸瘤(ちょくちょうりゅう)

直腸の壁がまえに飛び出る病気です。

便をだそうといきんでも、飛び出た部分に便がたまります。

そのため、うまく便を出せなくなります。

直腸脱(ちょくちょうだつ)

肛門から直腸が飛び出てしまう病気です。

骨盤を支える筋肉や肛門をしめる筋肉がゆるむことで起こります。

飛び出たところが便が通るのを邪魔します。

直腸重積(ちょくちょうじゅうせき)

直腸が内側に折り込まれます。

折り込まれた部分で腸はせまくなり、便は出にくくなります。

薬剤性

抗コリン薬や抗精神病薬、麻薬など

神経・筋疾患

脊髄損傷やパーキンソン病、筋強直性ジストロフィーなど

内分泌疾患

甲状腺機能低下症や糖尿病など

膠原病

皮膚筋炎、強皮症など

精神疾患

うつ病、摂食障害など

排便協調運動障害

排便時にゆるむはずの筋肉がゆるまなくて起こります。

専門的な検査や治療が必要になります。

直腸感覚の低下

直腸の感覚が低くなると、便意を感じなくなります。

便秘と大腸がん

これら便秘にかかわる病気のなかで1番まずいのは大腸がんです。

・便秘が続くため辛くなる

・病院に行き大腸カメラを行ったところ癌が見つかった

ということがよくあります。

もし本当に、癌によって便秘になっているとすれば、それはすでに早期癌ではありません。

これは先ほど述べた

「器質性」

「排便回数減少型」

の便秘にあたります。

便のとおりが悪くなるほど、癌が大きいことを意味します。

早期の癌であれば、大腸カメラで治療することができます。

ただ、ある程度進んでいると手術がいります。

転移があれば手術だけでは治すことができません。

高い治療費や家族の協力がいります。

仕事もできなくなり、ひどい苦痛があります。

生活の質がかなり悪くなります。

そのため、たかが便秘とあなどらず病院を受診してください。

また、見つかる病気は癌だけではないです。

先にあげたように、いろいろな病気が隠れている可能性があります。

状況によっては、大腸カメラなどの検査を受けた方がいいでしょう。

便秘の受診目安

便秘したとき、病院やクリニックに行くべき目安は

・週に3回以上便が出ない

・排便するとき4回につき1回以上で、便の出しにくさや残便感を感じる

このようなときに受診したほうがいいと決められています。

これは、「便秘症」の診断基準にもとづいてます。

便秘症とは便秘による症状がでてきて、検査や治療がいることをいいます。

しかし、これはあくまで目安です。

排便に関して困ったことや悩みがあれば、病院を受診すべきと言っていいでしょう。

便秘の検査方法

便秘の原因や程度を調べる目的で、いろいろな診察・検査を行います。

問診

検査ではありませんが、もっとも重要です。

・便の数や状態

・出しにくさや残便感

・便をだすときの時間

・便秘で悩んでいる期間

・下剤や浣腸の使用状況

などを確認させていただきます。

診察

診察は

・触診

・聴診

・直聴診

を行わせていただきます。

お腹の張りや痛みをみる触診をします。

また、聴診で腸の動きを確認します。

直腸診では、

・直腸内に病気がない

・出血はないか

・便が残っていないか

・残っていれば便の性状はどうか

・肛門のしまり具合や上手にしめられるか

などを評価します。

レントゲン

腸内のガスや便の状態をみるために行います。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査はカメラで腸の中を見る検査です。

カメラで腸の中を直接見れるため、原因がつきとめやすいメリットがあります。

排便造影検査

肛門から擬似便と呼ばれる造影剤と小麦粉を混ぜたものを入れます。

そして、擬似便がでてくる様子をX線で撮影します。

これによって、

・肛門と直腸の角度

・便をだすための骨盤や肛門の筋肉が動いてるか

・便を出しにくくする病気(直腸瘤や直腸重積など)

の有無などを調べることができます。

大腸通過時間検査

SITZMARKS®というレントゲンに写りやすい薬剤であるマーカーを飲みます。

マーカーの腸内での動きをモニターする検査です。

便が大腸を通過するのにかかる時間を評価します。

肛門内圧検査

肛門に圧を感知するセンサーをいれます。

肛門に力を入れない時や肛門を目いっぱいしめた時のしまりの強さ(内圧)を調べます。

また、しめたいタイミングで上手にしめることができているか、直腸肛門反射(直腸が拡がった際に括約筋が緩む反射)は正しいかなどを知ることができます。

新越谷肛門胃腸クリニック(キヨシ会)での便秘改善治療

私が院長をつとめるクリニックでは、まず問診を行い便秘のタイプを予測します。

・炎症や癌が疑われるケース

・40歳以上で検査を受けたことがない

このような場合は直腸診や大腸カメラを行います。

直腸診は、肛門や直腸のなかを見ることができる肛門鏡(こうもんきょう)を使って診察を行うことです。

下の写真が肛門鏡です。

写真では伝わりにくいですが細く先が丸いので痛みはないです。

潤滑のためにゼリーもぬります。

安心して診察をうけてください。

直腸診を行うのは、

・直腸がん

・切れ痔・イボ痔など肛門の病気

・直腸溜

これらを見逃さないためです。

診察は、患者さんが恥ずかしくないようにプライバシーに配慮しています。

診察の手順は以下のとおりです.

①カーテンの中でズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき、診察台に横になっていただきます。

②おしりにシートをかけさせていただきます。これで診察の準備が完了です。

恥ずかしくて検査をうけれないかたはいままで1人もいません。

③視診察(見て観察)をします。

④指診察(指で観察)をします。

⑤肛門鏡(直腸肛門の観察ができる特殊な器械)で診察をします。

⑥診察が終わりましたら,カーテンの中でゆっくりお着替えをしていただけます。

以上のながれで診察をさせていただきます。

女性の場合には、診察の間すぐそばに女性スタッフがいます。

安心して診察を受けていただけます.

便秘に効果的な大腸内視鏡検査

便秘の程度によって大腸内視鏡検査をおすすめさせていただきます。

便秘の原因をつきとめやすい検査だからです。

ただ、

・痛い

・怖い

・恥ずかしい

と思う方が多いです。

しかし、当院では患者さんが快適に検査をうけれるたくさんの工夫をしています。

・腸をふくらまして、カメラが腸にあたり痛みがでるのを防ぐ「炭酸ガスシステム」

・細くてやわらかく、よく見える最新の内視鏡システム

・肛門のところにだけ小さい穴があいてる検査着

・患者さんも見れるモニター

このような工夫をしています。

また、検査前には鎮静剤など適切な麻酔をさせていただきます。

当クリニックで大腸カメラをする医師は私をはじめ、5,000~20,000件の経験があるベテランたちばかりです。

患者さんに痛みが出たり、苦しんだりしないテクニックを持っています。

お尻を触ったりみたりするのはカメラを入れる数秒だけです。

大腸内視鏡検査のときも、女性の方のときには女性スタッフも近くにいます。

これらの工夫によって、

「いつのまにか終わった!」

「全然痛くないし恥ずかしくなかった!」

「このような感じであれば、早く受けとけばよかった!」

と嬉しい言葉をたくさんいただきます。

安心して検査をうけてください。

これら、直腸診断や大腸カメラで便秘の原因となる病気があれば、まずその治療を行います。

例えば癌や直腸脱、直腸瘤などがあれば手術を行います。

また、明らかに肛門の働きが悪ければ、

・大腸通過時間検査

・排便造影検査

などができる専門施設に紹介いたします。

そういった異常がなかったときは、

①生活指導

②食事指導

③薬物治療

の3つが治療の柱になります。

①生活指導

a. 規則正しい生活

月並みですがとても重要です。

特に大切なのは睡眠と食事です。

中でも朝食は腸を活発に動かしてくれて自然に便をしたくなるようになります。

必ず食べるようにしてください。

b. 適度な運動

体を動かすことで、腸の動きが良くなります。

c. 適切な排便習慣

「便意を感じたら我慢しない」ことが大切です。

肛門の近くに便が下りてくると便意を感じます。

ただ、便意を我慢することを繰り返すとこの感覚が鈍くなります。

すると便意を感じなくなってしまいます。

「長時間いきまない」ことも大切です。

排便時間の理想は3分程度です。

便が出なければすぐにトイレから出ましょう。

長くいきむと肛門や直腸をささえる骨盤にある筋肉の力が低くなります。

また、直腸や粘膜が肛門からでてくる原因になります。

痔にもなりやすいです。

「強くいきまない」のも重要です。

便を出し切ろうと無理に力をかけ続けるのはやめてください。

便意が起きたタイミングでお腹に力をいれて排泄します。

「正しい排便の姿勢」を意識してください。

スムーズな排便が行うために理想的な姿勢があります。

いわゆる「考える人」のポーズです。前かがみなるとお腹に力が入りやすくなります。

また、このポーズは肛門と腸の角度を良くします。

足の下に台を入れるのも効果的です。

このように、便をだすときは前かがみの姿勢が理想です。

d. 薬を見直す

便秘をおこす薬はたくさんあります。

診察のときにうかがい、必要ないものは止めさせていただきます。

また、代えがきくものであれば変えさせていただきます。

②食事指導

a. 水分の摂取

水は便をやわらかくするのに効果的です。たくさんとることをおすすめします。

b. 食物繊維…1日18-20gとるのが目標です。

食物繊維は大きく分けて2種類あります。

・不溶性食物繊維:便のボリュームを増してくれます

・水溶性食物繊維:便を軟らかくしてくれます

どちらも便秘に効果的です。

また、食物繊維には腸内環境を整える効果もあります。

これら食物繊維が多く入ってる食べ物は下にようにまとめれます。

タイプ 食物繊維の名前 多く含まれる食べ物
不溶性 セルロース・ヘミセルロース 大豆・ごぼう・小麦ふすま・穀類
リグニン 小麦ふすま・穀類・完熟野菜類・豆類・ココア
イヌリン ごぼう
キチン 甲殻類の殻・キノコ類
水溶性 ペクチン 熟した果物
グアーガム 大豆・麦類
マンナン こんにゃく
アルギン酸 海藻類

便秘のタイプによって効果がある食物繊維が異なります。

うまく使いわけることも大事です。

当クリニックではその指導もさせていただきます。

c. プロバイオティクス

プロバイオティクスの定義は「体の状態を良くする生きた細菌」です。

言い換えると、生きて腸にとどく善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)のことです。

整腸剤やヨーグルトなどがこれに相当します。

近年、腸内フローラと呼ばれる腸内細菌のバランスが体に大きな影響をあたえることが明らかになっています。

便秘もそのひとつです。

腸内フローラに偏りがあると便秘を起こしやすいです。

そのため、善玉菌を補うことで便秘がよくなる可能性が高いです。

また、善玉菌にとってより良い環境を整えることも大切です。

先に述べた食物繊維に加えて

・オリゴ糖

・抵抗性デンプン

などは、プレバイオティクスと呼ばれています。

善玉菌のエサになったり、悪玉菌が増えたりするのをおさえてくれます。

新越谷肛門胃腸クリニックでは、腸内フローラの検査を行っております(保険適応外)。

興味のある方は気軽にご相談ください。

③薬物治療

詳しくは次に述べますが、薬を使うのは便秘治療の中心になります。

皆さんは下剤に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。

・お腹が痛くなる

・一度使うとやめられなくなる

・使っているうちに効かなくなってくる

といったネガティブなイメージが多いと思います。

確かにそういう薬も存在します。

ただ、そういう薬もうまく使えば逆に効果的です。

便秘に対して作られた薬はかなりたくさんあります。

そのため、当クリニックでは経験豊富な専門医が対応し、

・副作用が少ない

・くせになりにくい

・お腹が痛くならない

これらの薬を中心に治療を組み立てていきます。

また、下剤以外の薬や、座薬・浣腸を組み合わせることも時に効果的です。

これらの治療を行っても良くならないときは、専門的な検査や治療が可能な施設へ紹介させていただきます。

便秘で使う薬について

ここ数年で、便秘に使える薬がかなり増えました。

主なものは以下のとおりです。

下剤の種類 下剤の名前 商品名
塩類系の浸透圧性下剤 酸化マグネシウム マグラックス
糖系の浸透圧性下剤 ラクツロース モニラック
PEG系の浸透圧性下剤 マグロゴール4000 モビコール
上皮機能変容薬 ルビプロストン アミティーザ
リナクロチド リンゼス
胆汁酸トランスポーター阻害薬 エロビキシバット グーフィス
DSS合剤 DSS+カサンスラノール ビーマス、ベンコール
刺激性下剤 センノシド プルゼニド
センナ アローゼン
ピコスルファートナトリウム ラキソベロン
膨張性下剤 カルメロースナトリウム バルコーゼ
過敏性腸症候群治療薬 ポリカルボフィルカルシウム コロネル、ポリフル
座薬 炭酸水素Na・無水リン酸二水素Na 新レシカルボン坐剤
ビザコジル テレミンソフト坐剤
浣腸 グリセリン グリセリン浣腸液

1. 浸透圧性下剤

成分は、ほとんど吸収されない塩類や糖類です。

腸に水分を引き込むことによって、便を軟らかくします。

くせになりにくく、他の下剤とも組み合わせやすいです。

そのため、薬を使った治療の中心的存在です。

2. 上皮機能変容薬

小腸の表面に働き、出す水分の量を増やして排便を促します。

3. 胆汁酸トランスポーター阻害薬

胆汁酸は胆のうと呼ばれる内臓から出る物質です。

胆汁酸は、腸の動きを良くします。

大腸に入ってきた胆汁酸の吸収を抑えることで、胆汁酸を増やします。

その結果、大腸の胆汁酸の量が多くなり便秘が良くなります。

4. DSS合剤

DSSとカサンスラノールと呼ばれる物質が2つ入った下剤です。

DSSは便に水を吸収させやわらかくします。

カサンスラノールは腸を刺激して動きを良くします。

5. 刺激性下剤

腸を刺激して腸の動きを活発にします。

それにより排便を促します。

効果が強く、切れ味いいです。

ただ、その分お腹が痛くなりやすかったり、効きすぎて下痢になったりといったデメリットもあります。

習慣性があり、長い期間続けるのをおすすめできません。

6. 膨張性下剤

薬自体が、水分を吸収してふくらみ大腸を刺激します。

7. 過敏性腸症候群治療薬

便の水分バランスを正しく保ち、便がでやすいようにします。

8. 座薬

炭酸ガスを発生させて腸を刺激する新レシカルボン、直腸を直接刺激するテレミンソフトがあります。

9. 浣腸

直腸を刺激して排便を促します。

即効性がありますが、血圧が低くなることがあり注意が必要です。

その他、漢方薬や消化管運動調律薬、消化管運動亢進薬なども有効なことがあります。

述べてきたこれらの下剤は大きく分けて

「刺激性」

「非刺激性」

「その他」

に分けられます。

先に述べたよう、非刺激性のものをベースに使いつつ、他の薬で足りない部分を補っていきます。

刺激性の薬も常用しなければ、必要以上に避ける必要はありません。

上手に使えばいい薬です。

薬によって得意不得意がありますので、便秘のタイプに応じて2、3個組み合わせることも多いです。

便秘治療で感謝されたことなど患者さんの声

ケース1. ただの便秘だと思って放置していたらがんが見つかった

先に述べたように、何らかの病気が原因で便秘になっていることがよくあります。

もともと排便はスムーズだったのに、3年ほど前から便を出しにくくなったAさん。

最近では3日に1回くらいしか便がでなくなり、血もでるようになりました。

すぐに大腸カメラを行ったところ、直腸に進行癌が見つかりました。

幸い転移はなく、手術で取りきれました。

ただ、癌の場所が悪く、人工肛門になってしまいました。

命を落とさなかったのはとても素晴らしいことです。。

ただ、早期治療、早期発見できてれば人工肛門にはなりませんでした。

このようなことが起きるのを減らすため、この記事を作りました!

たかが便秘とあなどらないようにしましょう。

ケース2. 便秘の改善でQOLアップ

長い間便秘だと、その状態に慣れてしまいます。

大腸がん検診で要精査になって受診されたBさん。

20年来の便秘で、排便は1週間に1度だけでした。

幸い大腸カメラでは異常がなく、「機能性」「排便回数減少型」の便秘と診断されました。

生活指導と食事の改善、薬物治療を行い、排便はコンスタントに2日に1回となりました。

実はBさん、便秘で困っているわけではありませんでした。

しかし、便秘が解消したところ、「こんなにおなかが軽くなるとは思わなかった!」と大変驚かれました。

「すっかり慣れてしまっていて何も感じなかったけど、今までが異常だったことがよく分かった」というのです。

大変喜んでいただいたケースでした。

ケース3. 便秘がよくなったら切れ痔が治った

2年前に他院で切れ痔を診断されたCさん。

出血する度に市販薬を使っていましたが、まったく良くならず来院されました。

以前から便が固く、強くいきまないと便が出せないとのこと。

出た後も常に残便感がありました。

切れ痔の治療を行いつつ、「機能性」「排便困難型」の便秘治療をしました。

便は毎日コンスタントに、しかも軟らかい便がスムーズに出せるようになりました。

そして切れ痔は2週間できれいに治ってしまいました。

切れ痔は、便秘が原因になっていることが多いです。

また、切れ痔が便秘の症状を強くして負のループに陥ることがよくあります。

この場合、両方を治療しなければなりません。

最後のまとめ たかが便秘とあなどらず、早めにクリニックに行きましょう

排便は毎日のことです。

そこで不快なことがあると肉体面でも精神面でも悪影響です。

不快感ならまだしも、命にかかわる大腸がんなど危険な場合もあります。

早期発見、早期治療が大切です。

また、多くの便秘は治療によって良くなります。

たかが便秘と軽くみないで、排便にお悩みがあれば気軽にご相談ください。

※電話番号:048-960-2233

※住所:〒343-0808
埼玉県越谷市赤山本町8-5山六ビル2F

※最寄り駅:東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン) 越谷駅 徒歩1分

2020/05/10 : 下痢は危険のサイン!下痢の原因や治療法を専門医がわかりやすく解説

公開日:2020年5月10日

更新日:2020年5月21日

日頃から下痢に悩んでいる人は多いですよね?

「トイレがないところには不安で行けない・・・」

「いつ下痢になるかわからないからあまり遠出をしたくない」

「できればトイレに行きたい時に行ける環境で仕事をしたい」

こんな悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

クリニックにも下痢で悩んでいる方が多く来院されます。

・下痢をよくする

・下痢と便秘をくり返しています

・最近、下痢が続いて体がだるいしやせてきた

・下痢に血や粘液もまざり、お腹が痛い

・急に下痢をして熱もあります

という人など、

同じ下痢でも患者さんの訴えは多くあります。

これらの症状を、

「下痢だからそのうち治るだろう」

「ドラッグストアで薬を買って様子をみよう」

と思って放置するのは大変危険です。

・命にかかわる大腸がん

・治療法が見つかってない潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

・重症な感染性腸炎

などを見逃すことにもなるからです。

この記事を書いた私は金澤周(かなざわ あまね)です。

埼玉県草加市にある「草加西口大腸肛門クリニック」の院長です。

また、胃腸と肛門の専門医・指導医でもあります。

いままで下痢で悩む患者さんを10,000人以上診察してきました。

その経験をもとにこの記事では

・下痢の症状や原因

・急に下痢になった時の対処法

・過敏性腸症候群について

これらについて詳しく説明していきます.

この記事だけで下痢に対する悩みや対処法が全てわかります。

下痢とは(どういう状態が下痢か)

下痢は、便が水のようになることを言います。

少し詳しく説明すると、

・下痢は水のような便の回数が増える

・1日に200ml以上の便をする

このような状態と定義されています。

正常だと、小腸と大腸で飲んだ水・胃液・唾液の99%が吸収されます。

この小腸や大腸からの水分吸収が減ると下痢をおこします。

逆に、胃腸からでる水分が増えることでもおこります。

つまり、胃や腸が水分の出し入れを正しくできないと下痢になります。

お腹の水分の出し入れの流れは上の図のようになります。

口から入る水が約2リットル。

消化液が約7リットル。

合わせて約9リットルもの水分が腸を通ります。

99%が腸で吸収されるため、便の中の水分はわずか1%の100g程度です。

このサイクルが崩れると下痢になります。

下痢の症状

先に述べたように、下痢の症状は便が水のようになることです。

ただ、下痢のときはお腹が痛くなったり、熱がでたりといった症状が一緒におこることが多いです。

症状によって、命の危険を伴う病気が原因のこともあります。

以下の症状がでるかたは要注意です!

・3週間以上前から下痢が続いている

・排便が増えてきた

・お腹が痛くなる

・吐く

・血が混ざる

・体重が減ってきた

・熱が出る

・からだがだるい

・のどがかわく

これらは下痢でたくさんの水分がでてしまい脱水状態になっています。

この状態が続くと、頭痛や嘔吐がおこります。

重症になると意識がもうろうとしたり、痙攣したりします。

こうなると亡くなってしまうかたもいます。

特に、幼少時や高齢者の下痢では脱水症状に注意が必要です.

また、下痢だけでなくお腹の痛みや血便が出るかたは、

・重症の感染性腸炎

・潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

・大腸がん

など、毎日苦しんだり、命にかかわったりする大腸の病気が原因の可能性もあります。

そのため、先にあげた症状があるかたは早めに医療機関に行ってください。

下痢の原因やタイプ分類

下痢の原因は多いです。

様子を見ていいものから、治療や入院が必要なものまであります。

クリニックに来られるかたも、自宅で様子を見ていていいのか不安な方が多くいらっしゃいます。

下痢は

・急に起こる急性下痢

・3週間以上続く慢性下痢

の2つにに分けれます。

急性下痢の原因のほとんどは

・暴飲暴食

・刺激物やアルコールの摂りすぎ

など、生活習慣の乱れによります。

それ以外に多いのはウイルスや細菌の感染によるものです。

慢性下痢の原因は、

・大腸がんや潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)など腸の病気

・腸自体に異常はないのに下痢をしてしまう過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)

などの病気が原因のこともあります。

もっと掘り下げると、私たち大腸肛門科医が考える下痢の原因は以下のものがあります。

・アルコール多飲や食事内容などの生活習慣

・大腸に異常がないのに起こる過敏性腸症候群

・薬剤による下痢

・腸に炎症が起こる腸炎

・食中毒などの感染性腸炎

・大腸以外の病気によるもの

・命にかかわる大腸がん

大きく7つのものがあります(それぞれの詳しい説明は後に詳しく述べています)。

生活習慣による下痢であれば、生活習慣を改めれば治ります。

食中毒などの感染性腸炎は、時間がたつと治ります。

ただ、抗生剤がいることもあります。

潰瘍性大腸炎など腸に炎症を起こすものは、専用の薬での治療になります。

過敏性腸症候群は市販の整腸剤などで落ち着く方もいらっしゃいます。

しかし、病院でしかもらえない専用の薬がいる方もいます。

大腸がんは、早期発見・早期治療をおこなわないと命にかかわります。

このように、下痢といってもたくさんの原因があります。

そのため、下痢で悩まれている方は大腸肛門科の受診をおすすめします。

以下に下痢の原因をより細かく説明しています.

原因 その内容
1.悪性腫瘍 大腸がん
2.生活習慣 下剤やアルコールなど
3.腸の運動障害 過敏性腸症候群など
4.薬剤 下剤
抗生物質による腸炎
ロキソニンなど痛み止めによる腸炎
抗がん剤
5.感染性腸炎 ノロウイルス
サルモネラ
カンピロバクター
大腸菌
など
6.炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎
クローン病
7.そのほかの腸炎 虚血性腸炎
8.大腸外の病気によるもの 甲状腺機能亢進症
慢性膵炎
など

1.大腸がんによる下痢

【大腸癌により腸が狭くなっている内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

これまで,大腸肛門外科医として,多くの大腸癌の患者さんの診療に関わってきました。

1番危険なのは大腸がんです。

注意喚起をしたいので、1番はじめに説明します。

大腸がんのよくある経過は、

・数年前からおしりからの出血があった

・痔と思って放置していて数ヶ月前から便が出にくくなる

・最近は下痢になってきたため病院に行く

・大腸内視鏡検査で大腸に進行癌が見つかる

といったケースです。

大腸がんが進むと癌が大きくなります。

その結果、腸が狭くなり下痢でないと便が通らないことで起こります。

そのため、下痢になったときはすでにがんはかなり進んでいることになります。

このような状態は、リンパ節など他の臓器に病気が広がっている可能性が高いです。

かなり危険で命にかかわります。

治療費も高くなったり、家族の協力が必要になったりします。

仕事も休まなくてはいけません。

体もかなりの苦痛をともないます。

生活の質がかなり悪くなります。

ただ、早く見つければ治る可能性はぐんと高くなります。

大腸がんは早期発見・早期治療により完治できる癌の1つです.

下痢になったらすぐに

・便潜血検査(べんせんけつけんさ)

・大腸内視鏡検査

を受けることにより早期発見をすることが非常に重要です。

40歳を越えると大腸がんは増えてきます。

40歳以上でまだ一度も便潜血検査をしたことがない人はたくさんいます。

また、まだ一度も大腸内視鏡検査をしたことがない人は当クリニックにご相談ください。

2.生活習慣による下痢

生活習慣による下痢は、下剤とアルコールの可能性が高いです。

①下剤

「1日1回、便がでないとスッキリしない」

「1日1回、便をしないといけない」

と思ってるかたは多いです。

その結果、毎日下剤を使いいつも下痢をしていませんか?

その下剤に「センナ」と「ビサコジル」という成分は入っていないでしょうか?

下剤は大きく分けて2つあります。

「浸透圧性下剤(しんとうあつせい)」と「刺激性下剤」です。

「浸透圧性下剤」は、腸の浸透圧を高め腸の水をだす力を強くします。

その結果、便の回数を増やします。

効果が出るまで数日かかることもあります。

ただ、後で述べる刺激性下剤の様な「腹痛」は起こりません。

また使っていてもくせになりにくいのが特徴です。

代表的な薬剤として酸化マグネシウムがあります。

最近はCMなどもあり、ドラッグストアでも手に入れることができます.

「刺激性下剤」は腸の動きを良くして、腸からの水分の吸収を抑えます。

薬を飲んでから8時間くらいで便がでます。

夜寝る前に飲むと朝に便がでるため効果が早くわかります。

そのため、多くの方が好んで使っています。

また、ドラッグストアなどでも簡単に手に入れることができます。

代表的な薬剤として、

・センノシド

・ビサコジル

・ピコスルファートナトリウム

があります。

ただ、腸の動きを活発にするためお腹が痛くなります。

刺激性下剤を飲んだ人の排便の特徴は、

「夜寝る前に飲むと、朝お腹が痛くなりいつも下痢状態」

です。

もちろん、その方にあったちょうど良い量を飲むことによりこれらの症状を少なくすることはできます。

また、刺激性下剤は長く使うことにより薬が効かなくなることがあります。

薬の量が増えていく可能性があり注意が必要とされています。

日頃から刺激性下剤を使っていて、腹痛と下痢に悩んでいる方は浸透圧性下剤や他の薬剤へ変えるかたもいます。

ぜひ一度大腸肛門科を受診し下剤について相談をしてみてください。

②アルコール

若い男性で、日頃から下痢で困っているとクリニックを受診される方もいらっしゃいます。

飲酒量をおうかがいすると

患者さん:「1日ビール350mlを3本くらい飲んでいます」

金澤:「他には飲んでいませんか?」

患者さん:「サワーを2本くらいのんでいます?」

金澤:「他には?」

患者さん;「焼酎をロックで2〜3杯...」

と一晩でかなりの量のアルコールをとっているケースが多く見られます。

アルコールをたくさんとると、腸からの水分やミネラルの吸収が悪くなります。

さらに、糖分や脂肪分の分解や吸収もしにくくなります。

その結果、下痢を起こしやすくなります。

「アルコール大量摂取=下痢」は当然の結果です!

仕事が忙しかったり、体調不良だったりでお酒を飲めなくなった方が

「お酒をやめたら下痢が治りました!」

と笑顔で報告してくれることもあります。

お酒を飲むことでストレスの発散になっている方もいると思います。

ただ、下痢しており「自分は少しアルコール量が多いかな?」と感じる方は、

まず、お酒の量を少し減らしてみてはいかがでしょうか?

下痢によるトイレ通いから解放され明るい生活になる可能性が高いです。

3.過敏性腸症候群による下痢

下痢などお腹の調子が悪くて病院に行き、

大腸内視鏡検査をしても異常がないという方は過敏性腸症候群の可能性があります。

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)は、大腸自体に悪いところがありません。

ただ、腹痛や便秘などの便通異常が続く病気です。

日本では、10〜15%程度の人がこの病気であるといわれています。

若い人で女性に多く、年齢とともに減ってくることが分かっています。

命に関わる病気ではありません。

ただ、お腹の痛み・便秘・下痢・不安などの症状のため日常生活に支障がでます。

生活の質がかなり悪くなります。

そのため、正しい治療が必要となります。

過敏性腸症候群については、後ほど詳しく説明いたします。

4.薬剤による下痢

①下剤

前述の,「1.生活習慣 ①下剤」の項目を参照してください.

②抗生物質による腸炎

抗生物質を飲んで下痢をした経験がある方は多いです。

抗生物質を飲むことにより腸内細菌のバランスが崩れます。

いつもは少ない細菌が増え、悪さをするために炎症がおこります。

もともと健康な人は、抗生物質をやめると下痢も自然におさまることが多いです。

ただ、高齢者や重い病気を抱えている人は重症化することもあります。

注意が必要です。

治療は、原因薬剤をやめたり、増えた菌に対して抗生物質を投与したりします。

③非ステロイド性消炎鎮痛薬による腸炎

非ステロイド性消炎鎮痛薬は、ロキソニンなどの痛み止め薬のことです。

皆さんも頭が痛いときなどに買って飲むことは多いと思います。

日常生活でよく使う薬です。

ただ、飲み続けると下痢や腹痛、腸からの出血やただれる潰瘍(かいよう)などを起こすこともあります。

治療は、飲むことをやめることです。

ただ、やめられない場合は薬をかえたり、予防効果のある薬を一緒に飲んだりなどの工夫を行います.

④抗がん剤による下痢

癌の治療で抗がん剤を飲む方は多いです。

その中で、副作用の下痢に悩んでいらっしゃる方はたくさんいます。

下痢は、抗がん剤治療の中で代表的な副作用の1つです.

下痢の程度によっては抗がん剤治療をやめなくてはいけません。

抗がん剤治療を続けるのに影響がでます。

下痢の症状があらわれたときは、治療医と相談を早めにしてください。

5.感染性腸炎による下痢

感染性腸炎は、細菌・ウイルス寄生虫などの微生物の感染によっておこります。

・衛生状態が悪いところでの飲食

・海産物や生肉をたべた

このようなときに下痢をした経験のある方は多いです。

主な症状は下痢・腹痛・嘔吐・発熱です。

ただ、原因微生物によっては出血を伴います。

腸の感染症のなかでもっとも多いのは食中毒です。

感染症法に基づく2017年の届け出では主な原因はウイルス性が52%。

そのうちノロウイルスが51.6%と最も多いです。

次いで細菌性が40.2%(カンピロバクター14.1%,ウエルシュ菌7.4%,大腸菌7.4%,サルモネラ菌7.2%)となっています。

代表的なものをあげてみます.

①ノロウイルス

【ノロウイルスの電子顕微鏡写真】
(東京都健康安全研究センターHPより引用)

・汚染している食品(生カキ・パンなど)や水

・感染者の手指や触れた器具

・排泄物

・吐物

などから感染します.

感染力は強く、100個以下の少量でも人へうつります。

冬に多く起こります.

ウイルスに感染して症状が出るまで24〜48時間です。

下痢・嘔吐が主な症状です。

数日間でよくなりますが、幼児や高齢者などでは脱水症状になりやすく危険です。

診断はノロウイルスの検査キットを使います。

脱水症状が強ければ点滴などを行います。

②カンピロバクター

【カンピロバクターの電子顕微鏡写真】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

ペット、家畜など多くの動物がこの菌を持っています。

鶏肉やその加工品による感染が多いです。

消毒してない井戸水も原因となります。

500個程度の少量でも食中毒を起こします。

1年を通しておきます。

春の終わりから初夏にかけて多いです。

カンピロバクターに感染してから症状が出るまでは、2〜5日と長めです。

症状は水のような下痢・腹痛・発熱から始まり、血便を伴うこともあります。

診断は便の細菌培養で行います。

治療は、脱水症状に対して点滴を行います。

症状により抗菌薬の投与を行います。

③サルモネラ菌

【サルモネラの電子顕微鏡写真】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

鶏などの家畜や野生動物の腸内にいる菌です。

・卵

・汚染された肉類

・ペットのカメやヘビ

からも感染します.

学校・病院・福祉施設などで集団感染も多く起こります。

サルモネラ菌に感染してから症状が出るまでは、5〜72時間(平均12時間)です。

症状は、

・38℃以上の急激な発熱

・水のような下痢

・腹痛

・悪心

・嘔吐

が中心です.

幼児や高齢者は、命にかかわる脱水や菌が全身に広がる敗血症を起こしやすいです。

治療は、脱水症状に対して点滴をして症状により抗菌薬の投与を行います.

④大腸菌(特に腸管出血性大腸菌)

【大腸菌の電子顕微鏡写真】
(ヤクルト中央研究所HPより引用)

腸管出血性大腸菌は家畜(特にウシ)の腸にいます。

加熱をしてない牛肉などから感染しやすいです。

代表的な菌はO-157と呼ばれています。

他にもO-26やO-111などがいます。

ベロ毒素という毒素により腸に炎症を起こします。

菌の個数が100個程度の少量でもうつります。

菌に感染してから症状が出るまで、3〜5日とやや長めです。

症状は、

・激しい腹痛

・水のような下痢

・1〜2日で血便

・軽度な発熱

これらが起こります。

発病者の10人に1人は、下痢などになってから5〜14日後、重症になります。

溶血性尿毒症症候群や脳症などの命を落とすこともある合併症を引きおこします。

乳児や小さい子供、高齢者で重症になるかたが多いです。

検査は便の検査や、血液中の抗体を検査する方法もあります。

治療は、脱水症状に対して点滴を行い症状により抗菌薬を使います。

溶血性尿毒症症候群を起こしたら、血液透析を行います。

以上、感染性腸炎の原因となる細菌・ウイルスの代表的なものです。

感染性腸炎の予防の基本は、食べ物の取り扱いと正しい手指衛生です。

食品はしっかり熱を加え、調理後の食品は食べ切るなどしてください。

また、感染を予防するため排泄物の処理のとき直接手で触れないなどの注意も必要です。

特に、乳幼児や高齢者などは重症になりやすく命にかかわりやすいです。

乳幼児や高齢者のいらっしゃるご家庭の方は日頃からの予防につとめてください。

6.炎症性腸疾患

炎症性腸疾患は、腸に炎症を起こす病気です。

厚生労働省により難病に指定されています。

炎症性腸疾患には、潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)とクローン病があります。

①潰瘍性大腸炎

【潰瘍性大腸炎の内視鏡写真】

大腸に炎症をおこし、

・下痢

・血便

・下血

・粘血便

・腹痛

・体重減少

などの症状を起こします.

原因や病気をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

そのため、先ほど述べたように厚生労働省により難病に指定されています。

潰瘍性大腸炎の患者さんは全国で約16万人です(2016年)。

20〜30歳の方に多いです。

ただ、小児や50歳以上の方もいます。

経過としては、

・腸の炎症がおこり,症状が強くなる「活動期」

・症状がおさまっている「寛解期」

があります。

これら、症状が良くなったり悪くなったりする時期を繰り返します。

診断は、下痢や血がでる他の腸炎と分けます。

その後に大腸内視鏡検査により炎症の範囲や程度を調べます。

そして、大腸粘膜の一部をとる生検検査(せいけんけんさ)を行います。

それらの結果を総合的にみて診断を確定します。

現在、潰瘍性大腸炎をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

薬により大腸の炎症を抑え、症状がおさまっている「寛解期」を続けていくのが治療の基本となります。

薬は飲み薬からはじめて、飲み薬が効かない場合には点滴治療を行います。

これら治療でも良くならなければ、大腸をすべて取る手術(大腸全摘術)が行われます。

②クローン病

【クローン病の内視鏡写真】
(オリンパスHP Endo Atlasより引用)

クローン病は、若い人に多く見られます。

口の中から、肛門にいたるまでの消化管(口・食道・胃・小腸・大腸・肛門)すべての部位に炎症が起こります。

ただ、小腸と大腸に1番多く起こります。

・腹痛

・下痢

・血便

・体重減少

などの症状をおこします。

完全に治せる治療法は見つかっていません。

そのため、潰瘍性大腸炎と同じく、厚生労働省により難病に指定されています。

クローン病の患者さんは全国で約4万人(2016年)です。

診断は、

・大腸内視鏡検査

・内視鏡検査の際に腸の粘膜の一部を採取する生検検査

・バリウムによる小腸の造影検査

・肛門に病変があるかどうか

これらの診察を行い、それらの結果を総合的にみて診断を確定します。

先に述べたように、クローン病をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

そのため、薬による治療や腸に刺激を加えない栄養剤による栄養療法などが行われます。

腸の炎症が強く起こり、小腸や大腸が狭くなって食事ができなくなったり腸に穴が空いてしまったりした場合には外科手術が必要となります。

7.虚血性腸炎

【虚血性腸炎の内視鏡写真】

腸の血の流れが悪くなり、腸の粘膜が炎症を起こす病気です。

・夜にいきなり左腹痛

・そのあと下痢と血便が出る

というのが典型です。

症状が1週間程度でよくなる一過性型が約65%と最も多いです。

腸が狭くなる狭窄型(約35%)、腸が腐る壊死型(約10%)と続きます。

以前は、50歳以上の中高年に多い病気とされていました。

ただ、最近では20〜30歳の若い人でも見られます。

女性に多いのも特徴です.

心臓や血管の病気を持つ人、糖尿病の人、便秘の人も起こりやすいです。

再発することが5〜10%あります。

便秘にならないように生活することも重要です。

診断は、お腹の診察や血液検査です。

内視鏡検査やCT検査などを行います。

多くの場合は一過性型で、1週間程度で自然によくなります。

ただ、症状が強い場合は入院します。

食事を休んで抗生物質の点滴が必要です。

8.大腸以外の病気によるもの

大腸以外の病気でも下痢は起こります。

・甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

・慢性膵炎(まんせいすいえん)

などがあります。

①甲状腺機能亢進症

バセドウ病などにより、甲状腺ホルモンが多く作られます。

甲状腺ホルモンは体の細胞を活発化させる働きがあります。

多くなった甲状腺ホルモンが、体中に働きます。

運動した後やお風呂から出た後のように体の代謝が活発化。

これにより腸の動きも活発となり下痢をきたします。

バゼドウ病の治療をすることで甲状腺ホルモンの量が抑えられると下痢も治ります。

②慢性膵炎

膵臓に炎症を繰り返す病気です。

炎症によって膵臓の細胞が壊され、膵臓の働きが悪くなります。

膵臓は血糖値を下げるインスリンを作っています。

また、他にも脂肪やたんぱく質を分解する消化酵素も作っています。

そのため、消化吸収がうまくできなくなります。

慢性膵炎の下痢は臭いがかなりきついです。

また、薄黄色クリーム状で水に浮く脂肪便となります。

この下痢に対する治療は、膵消化酵素剤の補充です。

以上、下痢の時に大腸肛門科医が考える病気についてまとめました。

一言で下痢と言っても原因はたくさんあります。

下痢で悩まれている方、特に出血などの症状を伴っている方は命にかかわる大腸がんの場合もあります。

怖がらず恥ずかしがらずに大腸肛門科を受診してみてください。

下痢の薬

・急に下痢をした

・最近下痢気味

・明日は大事な仕事や旅行がある

これらの理由から下痢止めを買いにドラッグストアに行った経験のある方は多いと思います。

ただ、急に起こった下痢のとき市販の下痢止めは使わない方がいいです。

かえってひどくなる可能性が高いからです。

急に起こる下痢の多くは体の防衛反応です。

ウイルスや細菌を体の外にだそうとしています。

下痢止めを使うことによりウイルスや細菌の排出が遅くなります。

そのため、感染がひどくなります。

ただ、下痢が続くと脱水になります。

下痢になったら水分補給が一番大切です。

水分補給をしてお腹にやさしい食事を取ってください。

それでも下痢が続くときは医療機関を受診してください。

特に、幼少時や高齢者では下痢だと脱水症状になりやすいです。

そのため、小さい子供や高齢者の方はなるべく早く医療機関に行ってください。

下痢が慢性のかたは、なぜ下痢になっているかをつきとめるのが大切です。

下痢の原因となっている病気をピンポイントで治療できるからです。

下痢が改善するのが一番いいのですが、整腸剤や下痢止めを使うこともあります。

また、過敏性腸症候群のように専用の薬剤が必要となることもあります。

下痢の時に医療機関で処方される薬は、

①整腸剤

②下痢止め

③抗生物質

の3種類があります。

①整腸剤

『整腸剤』はお腹の調子を整える薬です。

整腸剤には以下のような薬があります。

商品名 含まれる菌
ミヤBM 酪酸菌
ビオスリー ラクトミン・酪酸菌・糖化菌
ビオフェルミン ビフィズス菌
ラックビー ビフィズス菌

これらの薬は、腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼ばれる腸内にいる菌のバランスを良くします。

それにより、お腹の調子が整い下痢がよくなります。

薬により、含まれている菌の種類が異なります。

腸内細菌の種類や数は、食事や生活習慣、人種・年齢などによって異なります。

そのため、『腸内フローラ』も人それぞれです。

「家族や知人が使っていてよかったらしく使ってみた。ただ、自分には合わなかった」

という方もいらっしゃいます。

『腸内フローラ』を整えるには短くて2週間はかかります。

まずは最低2週間、同じ薬を使うことをおすすめします。

②下痢止め

下痢止め薬は、慢性的な下痢に使います。

下痢止め薬は以下のようなものがあります。

薬剤の種類 特徴 商品名
腸運動抑制薬 腸の運動・分泌を抑制する ロペミン
殺菌薬 収斂作用や胆汁分泌促進作用で腸内の殺菌を行う フェロベリン,リーダイ,キョウベリン
収斂薬 腸粘膜面を覆い,炎症・腸運動を抑制する タンナルビン,タンニン酸アルブミン
吸着薬 細菌性毒素などを吸着し腸を保護する アドソルビン

整腸剤と組み合わせることも多いです。

腸の働きを抑える成分が多いため、副作用として腸がつまる腸閉塞(ちょうへいそく)に注意します。

急に起こる下痢の多くはウイルスや細菌による感染性腸炎がほとんどです。

そのため、先に述べたように下痢止めを使うとウイルスや細菌の排出が遅くなります。

感染がかえってひどくなる可能性があるため、感染性腸炎のときは基本的には投与しません。

③抗生物質

抗生物質を使うときは、菌の種類により使う抗生物質が変わります。

以下に、病院で処方される可能性のある抗生物質をあげてみます。

一般名 商品名
レボフロキサシン水和物 クラビット
シプロフロキサシン塩酸塩水和物 シプロキサン
ホスホマイシンカルシウム水和物  ホスミシン
アジスロマイシン水和物 ジスロマック
エリスロマイシン エリスロマイシン
エリスロマイシンステアリン酸塩 エリスロシン
クラリスロマイシン クラリス,クラリスロマイシン

抗生物質には、副作用やアレルギーもあります。

使用の際には注意が必要です。

以上、下痢の時に使う薬剤についてまとめてみました。

整腸剤はドラッグストアでも手に入りやすいです。

副作用も少ないため使いやすい薬剤です。

下痢止めも手に入りやすいです。

ただ、先に述べたように感染性腸炎の場合には使わない方がいいです。

そのため、使うときに注意が必要です。

市販薬を使っても下痢がよくならない場合は、医療機関の受診をおすすめします。

草加西口大腸肛門クリニックでの下痢の診療

私が院長をつとめる草加西口大腸肛門クリニックにも下痢の患者さんがたくさん受診されます。

「この下痢はこのまま様子をみていいのか?」

という不安を持ち、来院される方が多いです。

クリニックに来られる方の多くは、一般的な下痢なかたが多いです。

軽い感染性腸炎が多く、

・水分摂取

・食事指導

・整腸剤の処方

などで症状が良くなることがほとんどです。

ただ、急な下痢は要注意です。

下痢の程度が強く、血便や発熱などもあるときは重度の感染性腸炎の可能性があります。

また、慢性的な下痢であれば、さらに要注意です。

・命にかかわる大腸癌

・大腸をとることも考えられる潰瘍性大腸炎やクローン病

・原因がわからない過敏性腸症候群

の可能性もあります。

草加西口大腸肛門クリニックでの下痢の診断・治療の流れを説明いたします.

1.問診

状況をかなり詳しくお伺いします。

下痢の原因をつきとるため、とても重要だからです。

主な質問項目は以下のものがあります.

・いつから下痢になりましたか?

・下痢の状態はどうです(回数,色,量など)?

・腹痛,嘔吐,発熱,血便などはありますか?

・水分はとれていますか?

・食事はとれていますか?

・現在治療中や過去に治療していた病気はありますか?

・現在内服している薬剤はありますか?

・家族や職場などで同じ症状の人はいますか?

・最近外食をしましたか?

・生の食品をたべたりしましたか?

・海外渡航歴はありますか?

・1年以内に便潜血検査を受けたことがありますか?

・1年以内に大腸内視鏡検査を受けたことがありますか?

先にも述べましたがかなり詳しくおうかがいを立て、原因を正しく突き止めます。

2.診察

診察は、お腹の触診や聴診の他に脱水がどのくらいあるか評価します。

また、血や粘液が出てるときは、直腸や肛門に病気がないかを調べます。

指や肛門鏡という専門の器具を用いて直腸肛門の診察を行います。

下の写真が肛門鏡です。

写真では伝わりにくいですが細く先が丸いので痛みはないです。

潤滑のためにゼリーもぬります。

安心して診察をうけてください。

直腸肛門の診察を行うのは、直腸癌や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)を見逃さないためです。

診察は、患者さんが恥ずかしくないようにプライバシーに配慮しています。

診察の手順は以下のとおりです.

①カーテンの中でズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき、診察台に横になっていただきます.

②おしりに,シートをかけさせていただきます。これで診察の準備が完了です。

恥ずかしくて検査をうけれないかたはいままで1人もいません。

③視診察(見て観察)をします。

④指診察(指で観察)をします。

⑤肛門鏡(直腸肛門の観察ができる特殊な器械)で診察をします。

⑥診察が終わりましたら,カーテンの中でゆっくりお着替えをしていただけます。

以上のながれで診察をさせていただきます。

女性の場合には、診察の間すぐそばに女性スタッフがいます。

安心して診察を受けていただけます.

3.検査

迅速血液検査

約60秒で血の成分を測ります。

これにより、炎症や貧血の程度がわかります。

【当院で導入しているフクダ電子社の自動血球計測装置LC-710】

腸炎が原因の下痢では、血の成分で予測できます。

また、下痢に出血を伴っている場合はヘモグロビンの値により

・貧血かどうか

・今後輸血が必要か

どがわかります。

便の細菌培養検査

急性下痢症の多くは数日間で自然に良くなります。

そのため、下痢の患者さん全員に便の培養検査は行いません。

細菌性腸炎が疑わしい場合で、症状が強いときに行います。

検査結果が出るまで1週間かかることもあります.

大腸内視鏡検査

大腸に下痢の原因となる病気があるか調べるために行います。

検査前に専用の下剤を2Lほど飲んで腸をきれいにしてから行います。

下の写真が下剤です。水に良く溶けるためかなり飲みやすいので安心してください。

このため、受診当日に検査はできません。

検査日を予約していただいた上で検査を行います.

緊急のときは、浣腸などで肛門から近いところをきれいにして検査を行います。

この場合は大腸全体を見ることはできません。

そのため、状況によって再検査をおすすめする場合があります。

4.現状での診断と検査のご案内や治療の説明

診察の結果、考えられる診断をお伝えいたします。

その上で、日常生活での注意点や治療法の提案をいたします。

急におこった下痢や症状が軽いとき

水分摂取と腸に負担にかからない食事の説明をし、整腸剤をださせていただきます。

細菌による腸炎が疑わしい場合には、抗生剤を飲んでいただくときもあります。

ただ、下痢の程度が強いときは脱水を防ぐために点滴を行います。

血便や発熱などがあるときは緊急の大腸内視鏡検査をすることもあります。

また、重症の腸炎の場合は入院をして補液や抗生剤の点滴が必要になることもあります。

入院できる総合病院をご紹介させていただきます。

慢性の下痢で、血や粘液がでていたりおなかに痛みがあったりする場合

この場合は、先に述べた

・命にかかわる大腸癌

・治療法が見つかってない潰瘍性大腸炎やクローン病

・大腸に異常が無いのに起こる過敏性腸症候群

などの病気の可能性もあります。

そのため、大腸内視鏡検査で

『腸に異常がないこと』

を確認することが重要となります。

患者さんのためにも、1年以内に大腸内視鏡検査を受けていない方には大腸内視鏡検査をおすすめします。

当クリニックの大腸内視鏡検査は痛みがほとんどありません。

患者さんが安心できるようたくさんの工夫をしているからです。

・腸をふくらまして痛みをおさえる炭酸ガスシステム

・オリンパス社製の最新の大腸カメラ

・感染をゼロにおさえる洗浄・消毒システム

・私をはじめ、5,000~20,000件の経験豊富なスタッフ

・患者さんもみれる大腸カメラのモニター

これらによって、

「寝てたら終わった」

と言われることがほとんどです。

大腸内視鏡検査を受けていただくと、その日に診断がつくこともあります。

生検(病気の診断のために組織の一部をとって顕微鏡で調べる検査)をしたときは、

結果が出た段階で最終的な診断をいたします。

最終的な診断で、それぞれの病気にあった治療法を提案いたします。

以上が下痢で当クリニックを受診された場合の診療の流れになります。

少しでも診療のながれのイメージしていただけたでしょうか?

一言で下痢といっても,原因はたくさんあります。

下痢は、ほうっておくと命にかかわる重大な病気のこともありますので。

・下痢が長くつづいてる

・下痢の症状が強い

・血便

このような、場合は早めに医療機関を受診してください。

急に下痢になったときの対処法

急に下痢をしたため、

・食事を控える

・水分をとって過ごす

これをしてたら、数日間で治るかたもいます。

急になる下痢の多くは、暴飲暴食や刺激物アルコールが原因が多いです。

そのため、食事を控えめにしお腹を安静にすることで自然によくなります。

食あたりや食中毒などの感染性腸炎も、症状が軽い時は水分補給だけで自然に良くなります。

感染性腸炎の原因がウイルスだと、抗生物質は効きません。

治療の基本は水をとることだけになります。

下痢のときは水分と電解質(特にナトリウムとカリウム)が失われます。

その補給をすることが大切です。

おすすめは、ドラッグストアで売っているるOS-1などの経口補水液(けいこうほすいえき)です。

【経口補水液OS-1】 (大塚製薬HPより引用)

スポーツドリンクと比べると電解質濃度が高く糖分が低いです。

スポーツドリンクを代わりに使うときは、少し水で薄めて塩をわずかに溶かして飲むのがいいです。

下痢のときに食べるものは、消化吸収の良いものだけにしてください。

腸を刺激しないことです。

おかゆやうどんなど消化の良い炭水化物をとってください。

・揚げ物や油の多い肉などの脂肪分

・香辛料

・コーヒー

・アルコール

などはやめてください。

また、冷たい水や清涼飲料水や炭酸飲料などの飲み過ぎもひかえてください。

注意点は、下痢がひどく脱水症状が強いときです。

命にかかわるため、入院のうえ点滴による水分補給が必要となることもあります。

早めに病院を受診してください。

特に体力のない幼少児や高齢者では要注意です.

感染性腸炎の原因が細菌のときは便の培養検査をします。

原因となる菌をみさだめ、抗生物質を用います。

ただ、多くの場合は水分補給などの治療のみで良くなり抗生物質が必要なことは限られます。

しかし、感染性腸炎の原因が細菌性なのかウイルス性なのかを判断するのは非常に難しいです。

そのため、数日たっても良くならない場合は医療機関にいき相談してください。

過敏性腸症候群について

草加西口大腸肛門クリニックにも過敏性腸症候群の方が多く通院されています。

多くの方は、日頃からお腹の痛みや不快感があります。

下痢や便秘、あるいは下痢と便秘を繰り返すといった症状があります。

ネットで検索すると過敏性腸症候群に当てはまることが多いです。

そのため、

『自分は過敏性腸症候群なのでは?』

と思い受診されます.

過敏性腸症候群は、大腸がんのように命に関わる病気ではありません。

ただ、放っておくと生活の質がかなり悪くなります。

また、自分は過敏性腸症候群だろうとおもっていて実は大腸がんや潰瘍性大腸炎などの病気だったというケースも多くあります。

お腹の痛みや不快感がある下痢や便秘のときはクリニックを受診してみてください.

以下に過敏性腸症候群について述べていきます.

過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)は、

・お腹が痛む便秘

・下痢、または便秘と下痢を交互に繰り返す

などの病気です。

大腸自体に異常がないのが特徴です。

日本では,10〜15%程度の人がこの病気であるといわれています。

若い人や女性に多く年齢とともに減ることが分かっています。

命に関わる病気ではありません。

ただ、

・お腹の痛み

・便秘

・下痢

・不安

などの症状のため、生活の質がかなり悪くなります。

そのため、正しい治療が必要となります.

過敏性腸症候群の患者さんの訴え

よくある患者さんの訴えとしては,

「休みの日は大丈夫です。ただ、仕事や学校に行こうとすると朝お腹が痛くなり、何回もトイレに行きます」

「急行電車や満員電車など、トイレに行けないときにお腹が痛くなります。途中駅で降りてトイレに駆け込みます」

「会議中やプレゼンの時など緊張するとお腹が痛くなりトイレに行きたくなります」

「家にいるときは問題ありません。ただ、学校での授業中やテスト中などによくお腹が痛くなりトイレに行くことが多いです」

などといった症状です.

会社や学校が休みの日や遊んでいるときなどはあまり症状がでません。

ただ、ストレスが強くかかる状況になると症状が表れやすくなります。

この「症状は常にあるとは限らず、精神的ストレスにより悪くなる」というのも過敏性腸症候群のポイントの一つです。

過敏性腸症候群の原因

はっきりとした原因はまだ分かっていません。

ただ、

・身体的・精神的ストレス

・内臓知覚過敏

・腸内細菌叢(腸内フローラ)

などが原因と考えられています。

過敏性腸症候群の検査と診断

過敏性腸症候群の診断を確定できる検査はまだありません。

過敏性腸症候群は除外診断します。

除外診断とは、他の病気でないことを診断し最終的にその病気であることを決めることです。

原因がわからない病気に行う診断方法です。

実際に過敏性腸症候群のかたは

・腹痛や下痢、便秘などが3ヶ月以上続く

・大腸の病気が疑われる

かたが多いです。

この場合は、大腸内視鏡検査をおこないます。

より具体的に言うと、以下の表のようになります。

大腸内視鏡検査をおすすめするかた
・お腹の診察で、できものに触れる
・直腸肛門診察で血やできものがある
・6ヶ月で3kg以上の原因不明の体重減少
・発熱や関節痛
・粘血便
・夜間におこる腹痛や下痢
・50歳以降での発症
・過去に大腸の病気をしている
・家族に大腸の病気をしたことがある人がいる
・血液検査で貧血や炎症反応などの異常がある
・患者さんが精密検査を希望する


このような場合です。

これら以外のケースでは

・血液検査

・便潜血検査

・腹部レントゲン検査

などを行います。

この3つの検査で異常があったときには、精密検査として大腸内視鏡検査を行います。

これら一通りの検査で異常がない場合は、過敏性症候群の診断基準に基づいて診断をします。

過敏性腸症候群の診断基準(RomeⅣ)
腹痛が3ヶ月の間、1週間につき少なくとも1日以上を占め下記の2項目以上の特徴を示す
1.排便に関連する
2.排便頻度の変化に関連する
3.便形状(外観)の変化に関連する
※少なくとも診断の6ヶ月以上前に症状がでて3ヶ月間は基準を満たす。

過敏性腸症候群の治療

過敏性超症候群はいろいろな要因が複雑に絡み合って起こります。

薬剤だけの治療では必ずしも良くなりません。

生活環境や社会環境なども影響します。

そのため、まずは病気を知りあらゆる角度から治療を試みることが大切です。

適切な治療をすることでつらい症状がやわらぎます。

日常生活を少しでも楽に送ることができるようになります。

症状を完全に無くすことを目標にするとストレスが多くかかります。

多少症状が残ったとしても日常生活を楽に送れることを目指すことが必要です。

治療の最初は,生活習慣や食生活を良くすることからはじめます。

生活習慣や食生活を変えても症状がよくならない場合もあります。

その場合は、下痢・便秘・腹痛などで患者さんが一番困っている症状を中心に薬による治療を行います。

これらの薬剤治療でも症状がかわらなければ、精神・心理的な要因と考えます。

心療内科などの受診を提案させていただきます。

以上,過敏性腸症候群について述べさせていただきました。

過敏性腸症候群は日本人の10人に1人はかかる頻度の高い病気です。

症状が強い場合には日常生活にも支障をきたします。

ただ、適切な治療をすることにより症状が軽くなります。

日常生活を少しでも快適にするため、お悩みの方は是非一度クリニックを受診してみてください。

下痢治療で感謝されたことなど患者さんの声

これまで下痢で悩むたくさんの患者さんを治療してきました。

いろいろな感謝の言葉をいただきました。

その一部をご紹介させていただきます.

下痢に対して市販薬しか飲んでいなかった患者さんから

「長年下痢で悩んでいました。ただ、金澤先生にみていただいてから症状が軽くなり生活が楽に送れてます。」

と喜んでいただけたこと.

アルコールをとる量が多く下痢をしていた患者さんから

アルコールが原因と診断。

断酒をすすめさせていただきました。

そのあと、

「アルコールを飲まなくなったら下痢をしなくなりました。毎日の生活が楽に送れるようになりました」

と喜んでいただけたこと。

下痢と出血で悩んでいた患者さんから

大腸内視鏡検査をおすすめし潰瘍性大腸炎の診断で治療をはじめました。

「治療を受けて症状が良くなり、仕事に復帰することができました」

とご報告をいただいたこと。

大腸がんが見つかった患者さんから

下痢の精密検査のため大腸内視鏡検査を行いました。

その結果、大腸がんがみつかりました。

そのあと患者さんから

「ただの下痢と思っていましたが大腸内視鏡検査をすすめてもらってよかったです」

とおっしゃっていただいたこと。

私は、1人でも多くの患者さんの生活がより良いものとなることを願い診療しています。

患者さんの笑顔や「ありがとう」の言葉を励みにこれからも日々頑張っていきたいと思っています。

最後のまとめ

ここまで,記事を読んでいただきありがとうございました。

『下痢は危険のサイン』ということがお分かりいただけましたでしょうか。

下痢でお悩みの場合には,なるべく早めに大腸肛門科を受診してみてください.

この記事が

・皆様の健康と病気の早期発見

・大腸肛門科を受診する際の不安の軽減

これらのためにお役に立てれば幸いです.

草加大腸肛門クリニック院長 金澤周(かなざわあまね)


■住所
〒340-0034
埼玉県草加市氷川町2144-11 アークプラザⅡ 3F

■TEL
048-951-0421

■アクセス
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅西口3分

■診療時間
午前9:00-12:00 午後16:00-18:00
※初診の方は診療終了30分前にお願いいたします。

■休診日
日曜日・祝日・振替休日

2020/04/23 : 大腸内視鏡検査は痛みや恥ずかしさのない検査

公開日:2020年4月23日

更新日:2020年5月21日

おなかやおしりの調子が悪いと大腸内視鏡検査が気になります。

・便秘

・下痢

・腹痛

・血便

などがあると心配ですよね。

また、今は健康でも

「がんだったらどうしよう・・・」

と漠然とした不安をお持ちではないでしょうか。

ただ、大腸内視鏡検査は

・痛みが心配

・怖い

・恥ずかしい

・大変そう

など、ネガティブなイメージがありなかなか足を運びにくいかと思います。

ただ、当クリニックでは

・技術が高い経験豊富なドクター

・最新の内視鏡システム

など、あらゆる努力・工夫をしております。

そのため、

「横にになってたら終わった!」

「胃カメラより楽だった!」

と患者さんは言ってくださいます。

また、「恥かしかった」という声は正直聞いたことがないです。

大腸内視鏡検査を行えば、おなかやおしりがおかしい原因がわかります。

大腸カメラで晴れやかで不安がない毎日になります。

がんがあるか無いかもわかります。

大腸内視鏡検査をうけてがんが早期にみつかり、命を救われた方がたくさんいます。

この記事を書いてる私の名前は左雨元樹(さっさもとき)です。

          

埼玉県の越谷(こしがや)市にある「新越谷肛門胃腸クリニック」の院長です。

また、胃腸や肛門の専門医であり指導医でもあります。

いままで5,000人以上に大腸内視鏡検査をしてきました。

大腸カメラに

・興味はあるけどいまひとつ踏み出せない

・受ける勇気が持てない

という方は是非この記事を読んでみてください。

この記事を読むだけで大腸内内視鏡検査のすべてがわかります。

大腸内視鏡検査とは(大腸内視鏡検査について)

大腸内視鏡検査とはその名のとおり、腸をカメラで直接見る検査です。

腸の状態をリアルタイムに、直接目で見て調べることができます。

胃カメラのイメージは、何となくわくかと思います。

大腸内視鏡検査で使用するカメラは胃カメラよりちょっと長いくらいです。

基本的には同じようなものです(もちろん全く同じものではありません)。

胃カメラは口からカメラを入れて胃を観察します。

大腸カメラは肛門からカメラを入れて腸を観察するわけです。

腸の中には腸液や便がありますので、前準備として腸をきれいにしておく必要があります。

これは検査食と下剤を用いて行います。

大腸内視鏡検査をすることよって得れるメリット

先にも述べましたが大腸カメラのメリットは

不安がなくなり明るい毎日になったり、命を救われたりすることです。

・お腹やお尻のおかしさの原因

・命をなくす恐れがある大腸がんが有るか無いか

大腸カメラによってこれらがわかるからです。

とてつもなく大きなメリットがあります。

また、大腸カメラは便を調べたり腸にバリウムを入れて撮影したりする検査にくらべて、得られる情報が圧倒的に多いメリットがあります。

つまり、大腸内視鏡は他の検査とくらべて小さな病変や細かい変化までよく見ることができます。

また、病気や変化がみられた場合、さらに詳しい検査を行うこともできます。

病変によっては治療することだって可能です。

しかも検査や治療は、その場でそのまま行うことができます。

異常がないのが一番いいわけですが、異常がなければそれを確認できることも、メリットと言えるでしょう。

大腸内視鏡をするデメリット

デメリットはほとんどありません。

ただ、合併症は存在します。

・検査時に使用するお薬の副作用

・検査そのものによるもの

などが考えられます。

命にかかわるような合併症は極めてまれです。

合併症が生じた際は適切に対応させていただきます。

大腸内視鏡検査が必要な症状とその理由

・大腸がん検診で要精査になった

・血便が出た

・便秘や下痢が続いている

といった症状があれば、腸に何らかの異常や病気があるかもしれません。

大腸カメラで腸の状態を調べた方がいいでしょう。

では、症状がなければ検査を受ける必要はないのでしょうか?

それが必ずしもそうとは言えません。

例えば、ポリープという言葉を知らない人は今やほとんどいないでしょう。

ポリープは腸の粘膜にできる「できもの」のこと。

放置してもいいものから、いわゆる「がん」に至るまで色々な種類のポリープがあります。

がん(になる可能性のあるもの)であれば、もちろん治療が必要です。

ただ、このポリープ、実はほとんど症状がないのです。

よほど大きくならない限り、便秘や痛みも無く血が出ることもありません。

語弊を恐れず言えば、ほとんどのポリープは「たまたま」「偶然に」見つかります。

大腸カメラで見つかる病気はもちろん、ポリープだけではありません。

・がん

・粘膜のただれや潰瘍(かいよう)などの炎症

・腸の壁に生じる出っ張りである憩室(けいしつ)

・感染症(細菌やアメーバ、寄生虫など)

など、見つかる(見つけられる)異常は大変多いです。

また、無症状なものもかなりあります。

また、つらい症状があっても腸に異常がない「過敏性腸症候群」(かびんせいちょうしょうこうぐん)という病気も存在します。

そのため、症状がなくても大腸カメラで腸の状態を確認しておくことはかなり大事と言えます。

大腸内視鏡検査の痛みや麻酔について

痛みを完全になくすことはなかなか難しいです。

ただ、工夫によってほとんど無くすことが当クリニックでは出来ています。

痛みや不快感を減らす方法は、大きく分けて2つあります。

ひとつは挿入技術、もうひとつは使用する機械(カメラおよび周辺機器)です。

具体的にいうと当クリニックでは

“適切な麻酔”

“腸に負担をかけないテクニック”

“腸にやさしい軟らかいカメラ”

“腸が張らない炭酸ガス”

これらを用いることで痛みのない検査を実現しています。

大腸カメラにおける麻酔

まず、点滴から痛み止めと弱い鎮静剤を投与します。

ウトウトするだけで、完全に眠るわけではありません。

ただ、痛みや恐怖感はかなり和らぎます。

そもそも痛みは、なぜ生じるのでしょうか?

大腸カメラの痛みの原因

腸が伸ばされると痛みを感じます。

検査する腸は、全長1.5メートルほどで曲がりくねっています。

それに対して、大腸カメラは1.2メートルほどの長さしかありません。

1.2メートルのカメラでは、1.5メートルある腸を最後まで見れないです。

そのため、腸の曲がりくねった部分をたたみ80-90センチほどに短くします。

腸を短かくしないでカメラを無理に進めると、腸が伸ばされて痛みを感じます。

つまり、腸をこまめにたたみつつ、伸ばさないようにカメラを進めれば痛みは感じません。

大腸カメラの痛みをおさえる炭酸ガスシステム

その他にも腸を伸ばす要因として、検査時に腸に送り込むガスの存在があります。

下剤をかけた後の腸はしぼんだ風船のようになります。

しぼんでいればカメラが入らず見ることもできないです。

そのため、腸の中にガスを送り込み腸をふくらませます。

このガスが多すぎると腸が伸ばされて痛みの原因になります。

痛みをおさえるためには腸に入れるガスが少ないほどいいです。

そこで、当クリニックでは腸に入れるガスに空気ではなく「炭酸ガス」を使用しています。

炭酸ガスは空気に比べ、すぐに吸収され無くなります。

そのため、腸が伸びずに痛みが抑えられます。

痛みをおさえる技術と最新の大腸カメラ

ガスを極力入れず、腸を伸ばすことなくカメラを進めることはかなり難しいです。

ただ、私を含め当クリニックのカメラスタッフは豊富な経験とトレーニングによりこれを実現しています。

使用するカメラもとても重要です。

当クリニックでは、オリンパス社製の最新システムを導入しております。

カメラの技術は日々進歩しています。

当クリニックの大腸カメラは

・細い

・やわらかい

・よく曲がる

・よく見える

これらの特徴があります。

カメラが腸を伸ばさないように、軟らかくたわんでくれて、腸の負担を減らします。

このように当クリニックでは

・適切な麻酔

・検査のテクニック

・炭酸ガス

・優れたカメラシステム

これらによって痛みのない検査をしています。

大腸内視鏡検査での恥ずかしさ

個人差はもちろんあります。

ただ、さほど恥ずかしさはないと言いきれます。

検査前に、おしりに小さな穴があいた検査専用のパンツと検査着(ガウン)に着替えていただきます。

検査室は完全個室です。

また、検査用のパンツを着用したまま検査を行います。

体の姿勢は下のイラストのような状態です。

照明は落として暗い状態で行います。

おしりを見たり、触ったりするのはカメラを入れるときだけ(数秒)です。

そのため、恥ずかしいと思うかたはほとんどいません。

実際に、「恥ずかしい!」という患者さんはいままで1人もいませんでした。

安心して検査をうけてください。

大腸内視鏡検査の準備方法

腸の中には便や腸液があります。

これがあると大腸カメラが腸のなかをすすめないです。

そのため、検査食と下剤によって腸のなかをきれいにしておかなければなりません。

検査食

検査食は、便になりにくい食事のことです。

患者さんの好みやライフスタイルに合わせ、好きなものを選んでいただきます。

シチューやハンバーグといったメニューから、携帯しやすさ(特に昼食)などバリエーション豊かです。

最近の検査食はよくできており、正直けっこう美味しいです。

下剤

下剤にも色々な種類があります。

単純に味であったり、飲む量や時間だったりから選べます。

お好きな飲み物と飲めるタイプなど、下剤も種類がたくさんあります。

希望のものをお選びください。

下剤を飲んだ後は当然トイレに行かなければいけません。

ただ、自宅でOKです。

しかし、遠くて病院へ行くまで心配だったり、自宅で下剤を飲むことに不安だったりするかたもいらっしゃいます。

その場合は、クリニックで下剤を飲むことも可能です。

大腸内視鏡検査の流れ

検査の流れは以下の通りです。

①前日:検査食を食べていただきます(朝-昼-夕)。寝る前に下剤を飲んでください。

②検査当日:ご自宅(もしくは病院)で再び下剤を飲んで腸をきれいにします。

③自宅で服用した方は、予約時間にご来院ください。

④ロッカーで検査着に着替えます。

⑤ベッドで横になり、点滴で眠くなるお薬と痛み止めを入れます。

⑥検査室へ行きます。(点滴は検査室で行うこともあります)。

⑦いよいよ検査スタートです。検査中は多少ウトウトしますが、意識はあるしお話しも可能です。

患者様用のモニターがあるので、腸の状態をいっしょに見れます。

病変があったり、処置の必要がある場合、その場で説明・相談させていただきます。

⑧検査が終わったら、休憩室でしばらくお休みいただきます。

⑨眠気やふらつきがなくなるのを確認したら、診察室で結果を説明いたします。

⑩会計が済みましたら、気を付けて帰宅ください。

大腸内視鏡検査でかかる時間

検査そのものにかかる時間は20-30分程度です。

ただ、下剤の内服や検査後の休憩などを含めると3-4時間くらいの余裕はみていただいたほうがいいでしょう。

大腸内視鏡検査の費用

当クリニックでは、基本的に保険診療で検査を行っています。

検査そのものにかかる料金は保険の点数で決まっており

観察のみ:5200円

ポリープ切除:17000円

採取した組織や切除したポリープの病理検査:3300~9100円

となっています(いずれも3割負担の目安)。

その他、

・検査前に行う採血や検査食

・下剤、検査時に使用するお薬の料金

などが別途かかります。

検査食は1300円、下剤はもっとも多く出ているもの(マグコロールP)が350円です。

その他検査につかう薬の料金は下記です。

ブスコパン:60円

サイレース:140円

ペチジン:340円

大腸内視鏡検査のリスク(危険性や偶発症・合併症)

無理さえしなければ安全な検査です。

ただ、危険性や偶発症がないわけではありません。

合併症には、検査で使用する薬剤によるものと検査そのものによるものとがあります。

当クリニックでは検査の時に使う薬として

・痛み止めや弱い鎮静剤

・腸の動きをおさえる薬

これらを使っています。

ほとんどありませんがこれらの薬の影響で、気分が悪くなったりふらついたりすることがあります。

ただ、時間とともに良くなってしまうことがほとんどです。

長引くときは、薬の効果を消す拮抗薬(きっこうやく)を使います。

検査そのものに伴う合併症として、代表的なものに出血と穿孔(せんこう)と呼ばれる穴があくことがあります。

いずれも単に腸を観察するのみではほとんど生じません。

ただ、ポリープを切除した際にはリスクが上がります。

出血…ポリープの切れ端からは、大なり小なり出血します。

小さいポリープであれば自然に止まってしまうことがほとんどです。

ただ、出血が多い時は専用のクリップを使って止血します。

穿孔(せんこう)…腸の壁は薄いです。

そのため、大きなポリープを無理に取ると腸に穴が空いてしまうことがあります。

そのため、上手に取ることはもちろん、無理をしないことも大切です。

大きかったり取りにくかったりするポリープは、専門施設へ紹介させていただきます。

実績のある病院と提携していますし、ご希望があればどこの病院でも紹介可能です。

ポリープを取ると、一定の頻度でこのような合併症が起こります。

ただ、日本消化器内視鏡学会が行った調査によれば、いずれも1%に満たない頻度となっています。

当クリニックではもっと確率が低いです。

大腸内視鏡の精度

現在の大腸カメラは電子スコープです。

先端のCCDカメラを用いて撮ります。

今のデジカメやスマートホンをみても分かるように、デジタル技術の進歩は目覚ましいです。

同じように大腸カメラの精度も非常に高いものとなっています。

腸の中をリアルタイムに、きれいな画像でかなり細かく見ることができます。

そもそも、大腸の病変は比較的分かりやすいです。

写っている限り見逃すことはほとんどありません。

最近では高い解像度に加え

・病変を顕微鏡並みに拡大することができる拡大観察

・特殊な光を照射して観察する技術(NBI)

もあります。

これらの技術を駆使することでがんがより見つけやすくなっています。

また、見つけたがんの進行度を評価することもできます。

さらに、最近ではAI技術を応用した試みも始まっています。

大腸内視鏡検査の実績

当クリニックでは、複数名のスタッフが大腸カメラを担当いたします。

カメラ担当スタッフは全員が、

・日本消化器内視鏡学会認定の内視鏡専門医

・日本消化器病学会認定の消化器病専門医

・日本消化器外科学会認定の消化器外科専門医

・日本大腸肛門病学会認定の大腸肛門専門医

・日本外科学会認定の外科専門医

の資格を最低でも2つ以上取っています。

また、全て持っている者も多数おります。

大腸カメラの経験は豊富で、全員が5,000-20,000件以上の経験を有するエキスパートです。

痛くない手技と最新のカメラシステムを駆使して、つらくない検査を提供しています。

大腸内視鏡検査時の女性への配慮

当クリニックでは、女性患者様がより検査をうけやすいようにしています。

・女性専用の待合室

・スタッフや医師が全員女性のレディースデイ(木曜日10時~12時)

などがあります。

また、検査前や検査後の案内は基本的に女性スタッフが行います。

検査中も看護師は近くにおります。

ただ、常に患者の傍にいるわけではありません(当院では)。

ご要望があれば、そういたいします。

ただ、そのようなご要望はまれです。

大腸内視鏡は生理中でも受けれます

生理中でも検査は問題なく行えます。

気になる症状があれば、医師にご相談ください。

大腸内視鏡検査を受けた患者さんの感想や体験談

病気が見つかった場合に感謝されることはもちろん多いです。

進行癌などはそうでもありませんが・・・

意外と多いのは、何もなかったケースです。

検診でひっかかったり、下痢が続いたりで心配になって検査を受けるかたが多いです。

異常がないことが分かって、

「やってよかった」

「これで安心」

と感謝されることは多いです。

それから、痛いといったネガティブな先入観を持った方が多く、痛くなかったというだけで感謝されます。

大腸内視鏡検査での症例

今まで、私は多くの方の大腸カメラをおこなってきました。

そこで印象深い経験を紹介いたいします。

ケース1:やっててよかった内視鏡

50代の男性。排便時に血が出たと来院されました。

診察をするといぼ痔が2ヵ所あり、そこからの出血が疑われました。

しかし、痔は比較的軽いもので、本当に出血源かどうか怪しい状態。

・大腸がん検診は毎年受けている

・要精査になったこともない

・大腸カメラは一度も受けたことがない

とのことでした。

その日は大腸カメラの予約をとり、いぼ痔の軟膏を処方しました。

軟膏を使ったところ、出血はすぐに止まってしまいました。

「痔から出血だったので、検査をキャンセルしたい」

という申し出がありました。

ただよく相談した上で、最終的に検査をおこなったところ、なんと癌が見つかりました。

幸い早期の病変で、近隣の大学病院に紹介し内視鏡で切除することができました。

その方は大変喜ばれ、現在も毎年大腸カメラを受けています。

ケース2:潜んでいた怖い病気

20代の男性。

昔からお腹がゆるい方で、年に1~2回くらいのペースで来院されていました。

受診されるたびに大腸カメラをおすすめしていたのですがご希望されず。

そのうち来院することもなくなりました。

それから5年が経過したある日、トマトジュースのような下痢(下血)が止まらないといって来院されました。

緊急で大腸カメラを行ったところ、ほぼ全ての大腸が高度な炎症に侵されいました。

一目見ただけで難病である潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)と分かる状態でした。

すぐに専門施設に搬送され、一命は取りとめました。

ただ、結局大腸を残すことはできずその日のうちに大腸を全て切除することになりました。

その後、何度かの手術を乗り越え現在彼はとても元気にしています。

しかし、軽症のうちに治療を開始していれば、大腸を失うことはなかったかもしれません。

悔やまれる出来事でした。

2のようなことは稀なケースですが、1のケースは実は少なくありません。

中にはもちろん、命にかかわる進行がんが見つかるかたもいます。

よくある質問

大腸カメラをうけた患者さんから多く寄せられる質問をのせておきます。

参考になさってください

Q.検査は保険適応ですか?

A.検査は特殊な事情がないかぎり、全て保険適応で行っております。

料金は先に述べたとおり患者さんの負担は1-3割です。


Q.別の病院や検診の採血結果があるのですが、検査前の採血は必要ですか?

A.大腸カメラに先立って行う採血は一般的な採血とすこし異なります。

感染症の有無や凝固能(血の固まりやすさ)をチェックします。

したがって、これらの情報がないかぎり採血は必要になります。

また逆に、一般的によく調べられる血糖値や脂質、肝機能などの項目はありません。

Q.下剤が飲めるか不安です

A.先に述べたように、いろいろな種類の下剤をご用意しております。

味や飲む量の他、好きな飲み物を併用できるタイプやタブレットタイプ等お好きなものを選べます。

自宅で飲むことが不安であれば、病院で飲むこともできます。

実際に飲んでみて

・気分が悪い

・全部飲めない

・いまいちきれいにならない

など不安があれば、病院へご連絡ください。

適切に対応させていただきます。

Q.付き添いは必要ですか?

A.必ずしも必要ありません。ただ、御高齢の方などではお願いするケースもございます。

Q.大腸がん検診と大腸カメラは違うのですか?

A.大腸がん検診は基本的に便潜血検査(べんせんけつけんさ)で行います。

便に血が混じっているかどうかを見るのみの簡単な検査です。

これはこれで大事な検査ですが、大腸カメラとは全く異なる検査です。

Q.普段飲んでる薬はどうしたらいいですか?

A.検査に当たって中止したほうがいいものと、いつもどおり飲んだほうがいいものがあります。

事前に説明いたします。

予約の際には必ず、お薬手帳等、飲んでいる薬の内容が分かるものをお持ちください。

Q.麻酔を使って大腸内視鏡検査を受けることはできますか?

A.当クリニックでは、完全に眠っている間に検査を終わらせる強い麻酔は行っておりません。

ウトウトする程度の弱い鎮静は行いますが、意識はありますし、お話も可能です。

完全に眠る強い麻酔を行っていない理由は、以下のとおりです。

・病変が見つかったり、処置の必要があったりする場合、その場で説明・相談できない

・麻酔の影響で、血圧が下がったり、呼吸が弱くなったりすることがある

・麻酔を使うと目が覚めるまでしばらく帰れない

・痛がる人がほとんどいないので、必要がない

それでも不安があるという方のために、今後導入する可能性はあります。

ただ、現在は対応しておりません

Q.検査後はすぐ帰れますか?車で帰れますか?

A.検査後20-30分ほど休憩をとり、その後説明が済めば会計をして帰宅となります。

検査時に使用する薬(眠くなる薬や腸の動きをおさえる薬)の影響があります。

そのためご自分で車や自転車を運転することはできません。

公共交通機関、もしくはどなたかの運転をお願いいたします。

Q.検査後に仕事はできますか?

A.観察のみで帰宅できる場合、軽いデスクワークなどは可能です。

ただポリープを切った場合、出血予防の目的から検査当日の安静をお願いしています。

また、検査の当日は、お仕事や食事の予定は入れないようにお願いいたします。

Q.カメラを介した感染など衛生面が気になります

A.当クリニックでは、検査が1件終わるごとに、カメラの洗浄・消毒と滅菌をしています。

オリンパス社純正の洗浄機を使用しており、万全の感染対策をとっております。

ご安心ください。

Q.検査後気を付けることは?

A.観察のみで済めば、基本的にいつもどおりで結構です。

ただし、ポリープの切除後は出血のリスクがあります。

そのため、1週間ほど食事や飲酒の制限があったり、遠出を控えていただいたりします。

大腸内視鏡検査の予約について

電話で検査の枠をおさえることは可能です。

しかし、検査の説明や下剤のお渡し、事前の採血が必要になります。

そのため検査前には1度病院に来ていただく必要があります。

最後のまとめ

大腸カメラに対して、ある程度ご理解いただけたでしょうか。

「痛くない」

「怖くない」

「恥ずかしくない」

検査を目指した様々な工夫、取り組みを紹介させていただきました。

お腹やお尻におかしさを感じている場合は大腸内視鏡検査をしてください。

原因がわかることで晴れやかな毎日が待っています。

また、がんであれば命が救われます。

この記事でたくさんの方の不安が消えたり、命が救われたりすればと願っています。

※電話番号:048-960-2233

※住所:〒343-0808
埼玉県越谷市赤山本町8-5山六ビル2F

※最寄り駅:東武伊勢崎線 越谷駅 徒歩1分

2020/04/22 : ご連絡

女医の菅又先生の5月27日と6月3日の西新井、6月1日の越谷の勤務が無くなりました。

また、コロナの影響で勤務医師の体制が減ることがあります。患者様がご希望される医師での診察ができない場合があります。

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

2020/04/21 : 女医診察休診のお知らせ

4月22日水曜日の女医診察は休診になります。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

2020/04/19 : 血便と下血(げけつ)は体の異常のサイン~おしりからの出血は要注意!~

公開日:2020年4月20日

更新日:2020年5月21日

お尻をふいたとき、トイレットペーパーに血がついたことは誰でもあると思います。

血の量が少ないと、病院に行かないかたがほとんどではないでしょうか。

ただ、

・便をしたあと便器が血で真っ赤になった

・便が黒くて心配に

・下痢気味で血もでる

・便をするときに血がぽたぽたたれる

・お腹が痛くて下痢や血もでる

・いきむと便はでないのに血がでる

・便をするときに血と一緒にネバネバした粘液がでる

このようになるとかなり心配になりますよね。

これらの症状を、

「おしりからの出血だから、おそらく痔だろう」

「病気が見つかったら嫌だから来ませんでした...」

と思って放置するのは大変危険です.

大腸がんなど命にかかわる重い病気を見逃すこととなるからです。

この記事を書いた私の名前は金澤周(かなざわ あまね)です。

埼玉県の草加(そうか)市にある、「草加西口大腸肛門クリニック」の院長です。

また、胃腸と肛門の専門医であり指導医でもあります。

いままで血便や下血(げけつ)で悩む患者さんを10,000人以上診察してきました。

その経験をもとにこの記事では

・血便や下血の原因

・血便や下血の治療法

・血便や下血で悩む患者さんからよくある質問

これらについて詳しく説明しています。

この記事を読むだけで血便や下血に対する悩みや対処法がわかります。

血便や下血(げけつ)とは

血便と下血はどちらとも肛門から血がでることをいいます。

ただ、血の色に違いがあります。

血便と下血(げけつ)との違い

血便は便に鮮血が混ざっていて赤色の状態。

下血は古い血が混ざることにより便が黒くなっている状態です。

出血してから時間がたつにつれ、便に混ざる血液は赤色から黒色に変化します。

そのため、血がでているところが肛門に近いほど血液は赤く遠いほど黒くなります。

胃や十二指腸など肛門から遠いところからの出血ほど便の色は黒くなります。

血便や下血(げけつ)の原因

例えば、

おしりから血便や下血があったとき、私たち肛門科医が考える病気は以下のものがあります。

・お尻から出てきたり、痛みがあったりする痔

・腸がとびだす脱腸

・腸に炎症が起こる腸炎

・胃腸からの出血

・命にかかわる大腸がん

大きく5つのものがあります。(病気の詳しい説明は後に詳しく述べています)

よくある患者さんの経過は以下の通りです。

①「数年前からおしりからの出血があったが痔と思って放置」

②「数ヶ月前から便が出にくくなり,最近は下痢・血便・下血になってきた」

③「不安になり病院に行き大腸内視鏡検査で大腸に進行癌が見つかる」

といったケースです。

大腸がんは命にかかわります。

そのため、おしりから血がでるときは肛門科受診をおすすめします。

血便と下血の診察の流れ

血便や下血などで肛門科を受診したときの診察手順は以下のとおりです.

①問診

患者様の症状やこれまでの経過をお伺いします.

②肛門診察

肛門の近くに出血の原因となる病気がないかを診察します。

指や肛門鏡という専門の器具を使って診察をします(後ほど詳しくお話します)

③診断の決定

考えられる診断名をお伝えします.

④痔が原因と考えられる場合

軟膏や飲み薬による治療を提案し、1~2週間後に再受診をしていただきます。

⑤胃腸からの出血の可能性がある場合

大腸内視鏡検査をおすすめします。

胃や十二指腸などから血が出ている可能性がある場合、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)をおすすめします。

※④での再受診のとき血便・下血が続いていた場合は大腸内視鏡検査をおすすめしています。

血便の恥ずかしくない診察

「おしりの診察は恥ずかしいからなかなか来られなくて...」

「どういうふうに診察をするのかがわからないので不安で...」

といった声が聞かれます.

そこで、草加大腸肛門クリニックでは患者さんが恥ずかしくないようプライバシーに配慮した診察を心がけております。

診察の手順は以下のとおりです。

①カーテンの中で,ズボンや下着をおしりが見えるくらいまで下ろしていただき診察台に横になっていただきます.

②おしりに,シートをかけさせていただきます.これで,診察の準備が完了です.

③視診察(見て観察)をします.

④指診察(指で診察)をします.

⑤肛門鏡(痔の様子などを詳しく観察できる特殊な器械)で診察をします.

⑥診察が終わりましたらカーテンの中でゆっくりお着替えをしていただきます.

以上の流れで診察をさせていただきます.

女性の場合には診察の間すぐそばに女性スタッフがいます。

安心して診察を受けていただけます。

血便や下血での大腸内視鏡検査

おしりの診察の後に大腸からの出血が疑わしい場合は大腸内視鏡検査をおすすめします。

先に述べたように血便・下血は大腸がんのサインである可能性もあり、命にかかわる病気を知らせる体の悲鳴です。

そのため、大腸内視鏡検査を行い血便・下血の原因を特定します。

当クリニックの大腸内視鏡検査は、痛みや恥ずかしさはほとんどありません。

まず、当クリニックでは下のように最新の内視鏡を取り入れています。

カメラを入れるときの痛みをより減らす「炭酸ガスシステム」も入れています。

また、私をはじめ当クリニックのドクターはいままで10,000~20,000例以上の大腸内視鏡検査をしてきました。

痛みがでないテクニックを体得しています。

患者さんからもよく、

「寝てたら終わった」

「こんなスムーズに終わるなら早めに受けておけばよかった」

など、嬉しい言葉をたくさんいただきます。

また、大腸カメラをするときの体勢は以下のイラストの通りです。

お尻が少しだけ見える検査着をきていただいて、横向きになるだけです。

恥ずかしさもないと言えます。

「恥ずかしくて無理」

など言われる患者さんもいままでいたことがありません。

このように、痛みがなく安心して受けれる検査を当クリニックでは行っています。

検査自体も20~30分で終わります。

以下に、検査の予約から検査終了までの流れ簡単にまとめてみました。

参考にしてください。

血便や下血の考えられる病気

先ほど、血便や下血では大きく分けて5つの病気が考えられると述べました。

ここではより細かく説明するため12コに分けました。

われわれ胃腸や肛門の医師が考える血便・下血の原因の病気は以下です。

①大腸癌

おしりからの出血で最も注意をしなければならないのは大腸がんです.

私はこれまで大腸肛門外科医として多くの大腸がんの患者さんの診療に関わってきました。

冒頭でも述べましたがよくある経過として,

・数年前からおしりからの出血があったが痔と思って放置

・数ヶ月前から便が出にくくなり最近は下痢になってきた

・病院に行き,大腸内視鏡検査で大腸に進行癌が見つかる

といったケースです.

大腸がんも初期の場合は目に見える血便や下血はおこりません。

血便や下血が自覚できるようになった段階では病状が進んでいることが多いです。

そのため、目に見えない出血を調べることが必要です。

目に見えない出血を調べるには、あとに詳しく説明する便潜血検査(べんせんけつけんさ)が重要となります。

便潜血検査は2日間の便を採取します。

1日でも陽性になった場合には必ず大腸内視鏡検査を受けましょう.

非常に早期の癌であれば大腸内視鏡で治療が完了します。

ただ、ある程度まで進行していた場合は外科的手術が必要です。

大腸以外の臓器(肝臓や肺など)に癌が拡がっていると手術だけで治すことはできません。

抗がん剤による治療が必要となってきます。

大腸がんに限らずどの病気にも言えることですがまずは病気の予防が一番大切です。

その次には病気の早期発見・早期治療が重要となってきます

血便や下血をはじめなにか異常を感じた時は怖がらず恥ずかしがらず肛門科を受診してみてください。

②痔核(いぼ痔)

肛門の一部に血がたまり、こぶのようになります。

もっとも多いタイプの痔です。

血が出たり、肛門の一部が飛び出してきたりします。

歯状線(肛門の縁から2cmほど内側にある)の内側から発生する内痔核と外側から発生する外痔核があります。

内痔核は通常痛みがありません。

外痔核は血栓(血のかたまり)を伴うと痛みが出ます。

診断は、肛門診察で行います。

痔核の脱出の程度は,1〜4度に分けられます。

脱出の程度 その内容
1度 便をだす時にほとんど脱出しない
2度 便をだすときに脱出するが自然にもどる
3度 便を出すときに脱出して指で押さないともどらない
4度 便をだすとき以外でも常に脱出している

軟膏による治療が基本となります。

ただ、脱出の程度が3度以上の場合は手術も検討されます.

③裂肛(切れ痔)

硬い便によって肛門付近が切れたり裂けたりする状態です。

血はトイレットペーパーに付着する程度の少量です。

ただ、激しい痛みを伴うため排便を我慢して症状を悪くさせてしまうことがあります.

診断は肛門診察で行います。

治療の基本は便を硬くしない排便コントロールと軟膏による治療です。

1−2ヶ月排便コントロールや軟膏による治療をしても痛みなどの症状が良くならない場合は手術も検討します。

④痔瘻(じろう)別名:肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)

痔瘻は肛門内からその周囲にトンネル状の管(瘻管)ができる病気です。

肛門周囲膿瘍が悪くなるとこのトンネルができます。

肛門の周りが細菌により炎症をおこし膿(うみ)がたまる状態です。

・発熱

・肛門周囲の痛み

・膿が出る

これらがこの病気の特徴です。

診断は肛門診察と肛門エコーで行います。

放置しておくと敗血症といった命に関わる病気になることもあります。

そのため、緊急にたまった膿を出す処置が必要となります。

また、重症の場合は軟膏などの治療では治りません。

急ぎではありませんがしっかりと治すためには手術が必要となります.

⑤直腸脱

直腸が肛門から筒状に飛び出してくる状態です。

肛門の筋肉が弱くなった高齢者に起こることが多いす。

血やべたべたした粘液が出たりします。

最初のうちは手で戻すと戻ります。

ただ、そのうち戻らなくなります。

直腸脱は軟膏などの治療では治らないため,しっかりと治すためには手術が必要となります。

⑥感染性腸炎

細菌やウイルスが腸へ感染し

・お尻からの出血

・下痢

・腹痛

・嘔吐

・発熱

などがおこります。

1〜2週間でよくなることが多いです。

ただ、細菌やウイルスの種類によって腸管出血性大腸菌(O-157)といった命にかかわるものもあるため注意が必要です。

⑦虚血性腸炎(きょけつせいちょうえん)

大腸の血の流れが悪くなることによって起こります.

夜にお腹の左側が痛み、そのあとに下痢をして血がでるパターンが一般的です.

多くは食事制限などで腸を安静に保つことで良くなります。

ただ、痛み・下痢・血便などの症状が強い場合は入院して点滴治療が必要となることもあります.

⑧薬剤性腸炎

鎮痛剤や抗生物質を使うことにより腸の炎症を起こす場合があります。

血便・下血の起こる前に薬剤の使用があるかがポイントとなります。

⑨大腸憩室出血(だいちょけいしつしゅっけつ)

大腸の弱い部分がぶどうの房のように外に膨れてしまうことを憩室(けいしつ)と言います。

その憩室から大量出血をすることがあります。

お腹の痛みは無く、突然の出血が起こる病気です。

診断は大腸内視鏡検査で出血した憩室を見つけたり、造影剤を使ったCTで出血している憩室を見つけたりします.

自然に血が止まるときもあります。

ただ、出血が止まらないときは大腸内視鏡で出血している場所をクリップという器具で止めて止血をします。

また、カテーテル治療で出血の原因となる血管を詰めて止血をします。

⑩潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

大腸に炎症をおこし、

・下痢

・血便

・下血

・粘血便

・腹痛

・体重減少

などの症状を起こします。

厚生労働省により難病に指定されています。

しっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

潰瘍性大腸炎の患者さんは全国で約16万人です(2016年)。

20〜30歳の方に多いです。

ただ、小児や50歳以上の年齢層での発症もまれではありません。

経過としては、

・腸の炎症がおこり症状が強くなる「活動期」

・症状がおさまっている「寛解期(かんかいき)」

これらがあります。

症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です.

診断は、下痢や出血を起こす他の腸炎と区別することが必要です。

その後に大腸内視鏡検査により炎症の範囲や程度を調べ、大腸粘膜の一部を採取する生検検査(せいけんけんさ)を行います。

それらの結果を総合的に判断して診断を確定します。

先ほど述べたように、潰瘍性大腸炎をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

そのため、薬により大腸の炎症を抑えて症状がおさまっている「寛解期」を続けていくのが治療の基本となります。

薬は飲み薬からスタートします。

飲み薬が効かない場合には点滴治療などを行います。

それらの治療でも症状が良くならない場合は、大腸をすべて取る手術(大腸全摘術)が検討されます。

⑪クローン病

クローン病は主として若年者にみられます。

口の中にはじまり肛門にいたるまでの消化管(口・食道・胃・小腸・大腸・肛門)のどの部位にも炎症が起こりえる病気です。

そのなかでも、主に小腸と大腸を中心として炎症がおこります。

・腹痛

・下痢

・血便

・体重減少

などの症状をおこします。

潰瘍性大腸炎と同じく厚生労働省により難病に指定されています。

しっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

クローン病の患者さんは全国で約4万人(2016年)です。

診断は、

・大腸内視鏡検査

・内視鏡検査の際に腸の粘膜の一部を採取する生検検査

・バリウムによる小腸の造影検査

・肛門に病変があるかどうかの診察

などを行いそれらの結果を総合的に判断して診断を確定します.

先ほど述べたようにクローン病をしっかりと治すことのできる治療法は見つかっていません。

そのため、薬による治療や腸に刺激を加えないようにする栄養剤による栄養療法になります。

腸の炎症が強く小腸や大腸が狭くなって食事ができなくなったり、腸に穴が空いてしまったりした場合には外科手術が必要となります.

⑫胃や十二指腸や小腸からの出血

おしりから遠い、

・胃

・十二指腸

・小腸

からの出血をするとタール便と呼ばれる黒い出血(下血)がおこります。

これらの場所から血が出る病気として、潰瘍や癌などの腫瘍によるものの可能性があります。

診断は、胃内視鏡検査を行います。

小腸からの出血の可能性がある場合はカプセル内視鏡検査や小腸専用の内視鏡検査を行います.

血便や下血における大腸がんはかなり危険

述べてきたように、血便や下血があるとこのような病気が考えられます。

そのなかでも、大腸がんをピックアップしてお伝えします。

・血便や下血の患者さんから大腸がんについての質問がかなり多い

・大腸がんの初期症状が血便や下血

・大腸がんは命にかかわる

これらの理由から注意喚起をしたいからです。

血便での大腸がんにおける進行度(ステージ)

 大腸がんになった方から、

「あとどれくらい生きることができますか」

と質問をされることがあります.

 大腸がんにかかった方の生存率(あとどれくらい生きることができるのか)は、進行度(ステージ)によって変わってきます。

大腸がんの進行度(ステージ)は、

①深達度(癌が大腸の壁をどれくらい深くまで進んでいるか)

②リンパ節転移(癌が大腸の外にあるリンパ節という臓器に広がっているか)

③遠隔転移(癌が肺や肝臓といった遠くの臓器まで広がっているか)

という3つのポイントにより決まってきます。

ステージ 癌の広がり具合 主な治療法
1 粘膜内にとどまる 内視鏡治療
2 筋肉の層にとどまる 手術±抗がん剤
3 リンパ節に広がっている 手術+抗がん剤
4 遠くの臓器に広がっている 抗がん剤±手術±放射線

ステージによって治療方法も変わってきます。

ステージ0とステージ1の一部では内視鏡治療によりほぼ癌を治すことが可能です。

それ以上になると手術が必要となります。

治療に要する時間的・社会的・経済的負担も大きくなっていきます。

ステージ3からは手術後の抗がん剤治療も必要となります。

抗がん剤の副作用はかなり辛く厳しいものです。

ステージ4になると治療の中心は抗がん剤治療となります。

治療のため、定期的に通院が必要となるとともに病気を完治させることは難しくなってきます.

ステージによって5年生存率(5年間生きることのできる割合)も変わってきます。

大腸癌研究会の統計によると、ステージごとの5年生存率は以下のようになっています。

ステージ3aと3bは、リンパ節転移の個数の違いがあります。

3bがよりリンパ節転移が多く病状が進んだ状態です。

ステージ 5年生存率
0 94.0%
1 91.6%
2 84.8%
3a 77.7%
3b 60.0%
4 18.8%

ステージ1の一部までは内視鏡で治療ができ、5年生存率も90%以上となります。

ただ、ステージ3になると5年生存率も80%以下となります。

ステージ4では5人に1人しか5年間生きることができません。

このようにステージが低ければ低いほど5年生存率は高いです。

そのため、大腸癌の早期発見・早期治療はかなり重要になってきます。

大腸癌は数ある癌のなかでも、早期発見・早期治療ができる癌です。

毎年検診で便潜血検査を受け、1回でも陽性担った場合には,必ず精密検査である大腸カメラを受けてください。

血便での大腸がん症例

これまで、胃腸やお尻の専門医として多くの血便に悩む患者さんの治療に携わってきました。

そのなかで印象的な方の経緯が以下の通りです。

①数年前から会社の検診で便潜血陽性を指摘されていた

②仕事が忙しく、また自分に限っては大丈夫だろうという根拠のない自信があった

③そのため、精密検査である大腸カメラを受けなかった

④そのうち目に見える出血が時々するようになる

⑤家族から病院の受診を勧められても痔からの出血だろうと考え病院に行かなかった

⑥最終的に排便のたびに出血。下痢や便秘なども伴うようになりさすがにまずいと感じて病院を受診する

このような患者さんでした。

これは命にかかわる大変危険な状態です。

ここまで病状がすすんでいると、大腸カメラをしてみると進行癌があることがほとんどです。

そうなると、すでに内視鏡治療はできない状態で手術が必ずいります。

総合病院を紹介受診となるパターンになります。

総合病院でも進行度(ステージ)を決めるためのCT検査などいくつもの検査が必要となります。

ステージ3までであれば完治できる可能性はあります。

ただ、ステージ4の場合には5年生存率は20%です。

5年間生存できる人は5人に1人です。

ステージが進むほど治療にかかる時間的負担も大きくなります。

休職や仕事を辞めざるをえない方もでてきます.

また、治療期間が長くなればなるほど身体的負担や経済的負担も大きくなります。

本人だけでなく家族にも影響を与えてしまいます。

冒頭の患者さんの場合も、初回の便潜血陽性の段階で大腸カメラを受けていれば内視鏡治療で完治できた可能性もあります。

また、ご家族から病院受診を勧められた段階で受診をしていれば手術だけで完治できた可能性が高いです。

そうすれば抗がん剤治療は必要ありません。

大腸癌は数ある癌のなかでも、早期発見・早期治療ができる癌です.

毎年検診で便潜血検査を受け1回でも陽性担った場合には、必ず精密検査である大腸カメラを受けてください。

40歳を超えてくると大腸癌の可能性は増えてきます. 

・自分と大切な人を守るため

・手遅れにならなたいため

みなさん1人1人が他人事だと思わず便潜血検査や大腸内視鏡検査を受けてください。

そして、どんな小さなことでもかまいません。

相談があればクリニックにお越しください。

血便や下血で悩む患者さんからのよくある質問

最後に、私が診療をしていて血便に悩む患者さんからよく聞かれる質問をまとめてみました。

Q下血や血便がどのくらい続いたら病院を受診すれば良いでしょうか?

A. これは非常に難しい質問です.

紙にほんの少しだけかすれるような血がつくのは痔など肛門の病気の可能性が高いです。

・血が紙にべったりついたり、便器が真っ赤になるなど量が多い

・血が暗い感じの赤色

これらは大腸の病気の可能性が高いです。

命にかかわる可能性もあるため早めに肛門科受診をお勧めします

Qおしりの診察をする器械の肛門鏡(こうもんきょう)とはどのようなものですか?

A. 肛門鏡は金属で作られているおしりの診察専用の器械です。

当クリニックでは、写真の様なストランゲ型と呼ばれる2枚の貝を合わせた様な形のものを使用しています.

他には筒の形をしたものもあります.

診察の時には肛門鏡の先端にゼリーをつけます。

ゼリーをつけ滑りがよくなったら肛門鏡をゆっくりと入れます。

2−3回に分けて肛門鏡を広げながら痔の様子を観察します.

痛みが強いときには無理はしません。

痛みがある場合には小さな小児用の肛門鏡で観察をします.

Qおしりの診察のときにズボンやスカートや下着は全部脱がなくてもいいのですか?

A. ズボンやスカートや下着は全部脱ぐ必要はありません.

肛門部とその周囲が観察できれば十分です。

そのため、おしりが見える範囲でズボンやスカートや下着を下ろしていただくので大丈夫です。

また、先にも述べましたが当クリニックでは診察の時に女性スタッフも一緒にいます。

女性でも安心して診察を受けていただけるように配慮しています。

Qおしりの診察は痛くはないですか?

A. おしりの診察は、

・目で見る診察

・指での診察

・肛門鏡を使っての診察

これら3段階で行います.

指や肛門鏡を肛門に入れるときに、痛み止めのゼリーを使って痛みがないよう工夫をしています.

それでも痛みがあるときには遠慮せずおっしゃってください.

痛みの様子をおうかかがいしながら可能な範囲での診察をさせていただきます。

Q便潜血検査とはどんな検査ですか?

A.

便潜血検査は、

「大腸からの目に見えない出血があるのかどうか」

を調べるための検査です。

・自治体の大腸がん検診

・会社の健康診断

などで、大腸がんの検査として広く行われています.

便を1日1回2日に分けてとる「便潜血2日法」がほとんどです。

便潜血検査のメリットは検査費用が安いことです。

自治体の大腸がん検診の場合、当クリニックがある埼玉県草加市と越谷市は500円、東京都足立区は300円となっています.

また、便を取るだけなので体への負担もありません。

陽性がでたら、精密検査として大腸内視鏡検査を受けてください。

日本対がん協会が2017年度に全国で行った便潜血検査のデータがあります。

・10,000人中、607人が陽性と判定

・その中で、すすめられている大腸内視鏡検査を受けた人は417人

・417人の中から17人に大腸がんが発見された

このようなデータになっています。

大腸がん検診は大腸がんを見つけるためのものです。

ただ、それ以外にも大腸ポリープ(良性腫瘍)を発見して治療に結びつけることができます。

しかし、便潜血検査は100%確実ではありません。

検査が陽性であっても大腸がんかどうか確定できません。

陰性であっても大腸がんがないとも言い切れません。

確実性がないことが便潜血検査のデメリットと言えます。

そのため、血便や下血で悩む患者さんには大腸内視鏡検査をおすすめしています。

最後のまとめ

ここまで,記事を読んでいただきありがとうございました.

おしりからの出血は要注意で

『血便・下血は体の異常のサイン』

ということがおわかりいただけましたでしょうか.

血便・下血の際には,なるべく早めに肛門科を受診してみてください.

この記事が

・皆様の健康と病気の早期発見

・肛門科を受診する際の不安の軽減

これらのためにお役に立てれば幸いです.

草加大腸肛門クリニック院長 金澤周(かなざわあまね)

2020/04/06 : コロナによる面会謝絶について

コロナ対策のため、入院患者さんへの面会をお断りしています。足立区内でもコロナがかなりの勢いで広がっており緊急対応させて頂きました。入院患者さんや地域の皆様の健康を保つためにご協力お願いいたします。

2020/04/04 : 草加クリニック ゴールデンウィーク中の診療日程のお知らせ

5月1日(金)、5月2日(土)は通常どおり診療をいたします。

5月3日(日)から5月7日(木)まで休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

2020/03/23 : 新越谷クリニック ゴールデンウィーク中の診療日程のお知らせ

4月30日(木)、5月1日(金)、5月2日(土)は通常どおり診療をいたします。

5月3日(日)から5月7日(木)まで休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

2020/01/28 : 1月29日(水)西新井本院の女医診察休診のお知らせ

1月29日(水)の西新井本院での女医診察を休診させていただきます。患者様には大変ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

2020/01/24 : 2月18日(火)草加クリニック「受付時間と診療医変更のご案内」

2月18日(火)の午後の診察は、院長が出張で不在のため久保田医師が担当いたします。なお、2月18日(火)の午前の診察の受付は11時30分まで(新患受付は11時まで)とさせていただきます。患者様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

2020/01/22 : 2月10日(月)新越谷クリニック女医診察休診のお知らせ

2020年2月10日(月)午前中の女性医師による診察は休診となります。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

2020/01/17 : 2月7日(金)草加クリニック午後休診のお知らせ

2月7日(金)は院長が学会参加のため、草加クリニックの午後の診察を休診させていただきます。

なお、午前の診察は久保田医師が担当いたします。

患者様にはご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございませんがご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

2020/01/07 : 女医診察休診のお知らせ

2020年1月8日の西新井本院の午前中の女医診察を臨時休診させていただきます。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

2019/12/20 : 年末年始の休暇のお知らせ

2019年12月29日から2020年1月5日まで休診とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

2019/10/11 : 2019年10月12日(土)臨時休診のお知らせ

台風19号の影響により2019年10月12日(土)臨時休診とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

2019/10/11 : 2019年10月22日(火・祝)休診のお知らせ

2019年10月22日(火)即位礼正殿の儀の行われる日は、休診日となります。よろしくお願い申し上げます。

2019/10/11 : 10月16日(水)女医診察の休診のお知らせ

2019年10月16日(水)女医診察のみ休診とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

2019/10/11 : 10月13日(日)臨時休診のお知らせ

2019年10月13日(日)は臨時休診とさせていただきます。ご注意ください。

2019/10/01 : インフルエンザ予防接種のお知らせ

2019年10月1日より一般のインフルエンザ予防接種を行っております。
接種料金は3,300円(税込)となります。

なお,当院では草加市と八潮市の「高齢者インフルエンザ予防接種」も行っております。
接種料金は1,500円(税込)となります。
草加市・八潮市ともに2019年10月1日~2010年1月31日です。

どちらも、ワクチンがなくなり次第終了となりますのでご了承ください。

2019/10/01 : インフルエンザ予防接種について

10月1日よりインフルエンザの予防接種を開始いたしました。予約制となっておりますので、ご希望の方はお問合せください。

2019/10/01 : 代診のお知らせ

10月11日(金)の夕方の診察は、院長が学会参加のため、久保田和医師による代診とさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2019/09/09 : 休診のお知らせ

10月12日(土)の診療は、院長が学会参加のため休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2019/06/26 : 夏期休暇のお知らせ

8月12日(月)~8月16日(金)まで休診とさせていただきます。なお,8月17日(土)より通常通り診療いたします。

2019/06/18 : 夏期休暇のお知らせ

8月11日から8月16日まで休診とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

2019/06/18 : 7月27日(土)院長不在のお知らせ

7月27日(土)の診療は、学会参加のため院長不在となります。診療は代診により通常通り行います。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2019/06/01 : 「2019年度草加市・八潮市 胃がん検診」開始のお知らせ

2019年7月1日(月)より、「2019年度草加市・八潮市胃がん検診(胃内視鏡検査)」が当院にて受診できます。

対象:50歳以上の人
期間:2019年7月1日(土) ~12月20日(金)
費用:3,500円
保険センターへの事前申込:必要

事前申し込みの詳細は、草加市ホームページ八潮市ホームページをご参照ください。

2019/05/01 : 大腸がん検診(便潜血反応検査)

2019年6月1日(土)より、「2019年度草加市大腸がん検診(便潜血反応検査)」が当院にて受診できます。

対象:30歳以上の人
期間:2019年6月1日(土) ~12月20日(金)
費用:500円
保険センターへの申込:不要
草加市大腸がん個別健診ホームページ

ご希望の方はスタッフまでお声がけください。

2019/04/19 : 8月13日(火)小泉医師休診のお知らせ

2019年8月13日(火)の小泉医師の診療を休診とさせていただきます。ご注意ください。

2019/04/01 : ゴールデンウィーク診療日のお知らせ

ゴールデンウィークの診療日程は以下のようになっております。

4月27日(土) 診療
4月28日(日) ~29日(月) 休診
4月30日(火) ・5月1日(水) 診療
5月2日(木) ~6日(月) 休診

休診日にご注意ください。

2019/04/01 : ゴールデンウィークの診療について

ゴールデンウィークの診療日時をお知らせいたします。 4月27日(土)・28日(日) 診療 4月29日(月) 休診 4月30日(火)~5月2日(木) 診療 5月3日(金)~5月6日(月) 休診 診療日にご注意くださいませ。

2019/04/01 : ゴールデンウィーク(10連休)中の診療日程のお知らせ

4月27日(土)、4月30日(火)、5月1日(水)は通常どおり診療をいたします。それ以外は休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

2019/02/26 : 4月以降の女医の診察日について

2019年4月の1ヶ月間のみ、女医の診察をお休みさせていただきます。 5月1日(水)より毎週水曜日の午前中が女医の診察日となります。

2019/02/25 : 4月以降の月曜午前中の女性医師による診察について

古川医師による診察は、3月25日をもって終了いたします。4月中は女性医師による診察は木曜日のみとなります。
5月からは菅又奈々医師が診察を担当いたしますので、女性医師の診察をご希望の際は、受付でお申し出ください。ただし、外来の混み具合や、医師不在により、女性医師の対応が困難な場合がございます。
なお、木曜のレディーズデイは今まで通りです。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2019/01/27 : 1月28日(月)より駐車場(小林パーキング)変更のお知らせ

1月28日(月)より駐車場(小林パーキング)の駐車位置がNo.19(右側手前から4番目)へ変更になります。

2019/01/21 :

3月18日(月)は、女性医師(古川医師)が休診となります。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2019/01/11 : 1月22日(火)午後、担当医師変更のお知らせ

1月22日(火)の午後の診察(16時~18時)は、金澤医師不在のため、久保田(至)医師による診察となります。

2018/12/21 : 土曜日午後の内視鏡検査開始のお知らせ

2019年1月5日(土)午後から、
毎週土曜日午後の「内視鏡検査」
を開始いたします。
内視鏡検査の空き状況などにつきましては、お気軽に当クリニックにお問い合わせください。
*空き状況の確認はお電話でも可能ですが、実際に検査予約の際には内視鏡検査前の説明、同意書へのご記入、検査前に服用する下剤のお渡しなどがございますので、一度クリニックまで来院していただいた上で予約をとらせていただいております。
患者様にはお手数をおかけして申し訳ございませんが、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

2018/11/20 :

現在、一般のインフルエンザ予防接種(3,500円)を行っております。越谷市の高齢者インフルエンザ予防接種(1,500円)も行っております。お気軽にお問い合わせください。

2018/11/11 : インフルエンザ予防接種のお知らせ(2019年2月15日終了)

2018/11/11 ※2019年2月15日(金)にて終了致しました。

現在,一般のインフルエンザ予防接種を行っております。
接種料金は3,240円(税込)となります。

なお,当院では草加市と八潮市の「高齢者インフルエンザ予防接種」も行っております。
接種料金は1,500円(税込)となります。

どちらも、ワクチンがなくなり次第終了となりますのでご了承ください。

※本年度のインフルエンザ予防接種は2019年2月15日(金)にて終了いたしました。

2018/10/29 : 駐車場追加のお知らせ

草加西口大腸肛門クリニックの専用駐車場が2台になりました.
これまでは,クリニック1階の1台のみでしたが,近隣の「パーキング小林の12番」もお使いいただけますので,お車でお越しの方はご利用ください.
場所の詳細は「アクセス」の「駐車場のご案内」をご覧ください.
なお,2台分とも満車の場合は,大変申し訳ございませんが,近隣のコインパーキング等をご利用いただけますようお願い申し上げます(当院では,割引等のサービスはございませんのでご了承ください).

2018/09/20 :

腸内フローラ(腸内細菌叢)検査」を始めました。腸内フローラのタイプによって「下痢しやすい・便秘しやすい・太りやすい」等の傾向がわかります。お気軽にお問い合わせください。

2018/09/20 :

腸内フローラ(腸内細菌叢)検査」を始めました。腸内フローラのタイプによって「下痢しやすい・便秘しやすい・太りやすい」等の傾向がわかります。お気軽にお問い合わせください。

2018/08/01 :

お知らせ:本日草加西口大腸肛門クリニックが新規開業いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

2018/07/01 : 2018年8月1日「草加西口大腸肛門クリニック」を新規開業

草加駅西口徒歩3分の場所に、2018年8月1日「草加西口大腸肛門クリニック」を新規開業いたします。肛門診療と内視鏡検査の専門クリニックです。患者様のプライバシーを配慮し,男女別の待合室とさせていただいておりますので、どなた様もお気軽にお越しください。清潔感のあるクリニックで皆様をお待ちいたしております。
なお、明日8月1日(水)の受付開始時間はは8時30分,診療開始は9時となっております。

2018/05/01 :

5月より西新井大腸肛門科にて、毎週水曜日に女性医師の診察が可能となりました。

2018/04/13 :

毎週木曜日のレディース外来の受付時間は9:30~12:00、診察開始は10:00からとなります。よろしくお願いいたします。

2018/04/01 :

毎週木曜のレディースデイについて:4月より女性医師による診療を再開いたします。

2018/04/01 :

HPを公開しました。

診療時間

9:00
~12:00
×
16:00
~18:00
× × × × ×
= 診療 
= 日曜日の診療時間は9:00~11:30
   胃腸科・外科・内科は月~土曜日の9:00~12:00診療
= 女医診察日。水曜日9:00~12:00

※担当女医は急用にて診察日に出勤出来ない場合があります。
女医診察を希望されるかたは、診察を受けられる日に電話にて出勤しているかお確かめ下さい。
休診日=日曜日・祝日・振り替え休日
※初診の方は診療終了30分前にはお越しください

入院設備の完備

入院設備を完備していることで!
あらゆる肛門手術に対応可能
内視鏡検査当日の大腸ポリープ切除が可能
入院設備を完備しておりますので,日帰り手術だけでなく,入院の必要なあらゆる種類の肛門手術と
内視鏡検査当日の大腸ポリープ切除に対応いたしております.
個室

個室

2人部屋

2人部屋

病院の紹介


当病院は大腸・肛門の病気はもちろん,内視鏡検査や胃腸の診療も行っております
こちらへ
病院紹介

診療内容


診療を行っている病気や各検査に
ついてご案内いたします。
詳細はこちら
診療内容

各種検査一覧

内視鏡による大腸検査

内視鏡による胃・大腸検査


内視鏡とよばれる細いカメラを用いて、
胃や腸を内側から観察する検査です。
詳細はこちら
痔・肛門超音波検査

肛門超音波検査


肛門超音波検査(肛門エコー)を用いることにより,
肛門周囲膿瘍や痔瘻のより確実な診断を行うことができます.
詳細はこちら

医療機関の皆様へ

大腸内視鏡検査をオーダーの際には当院ご案内を印刷して患者様にお渡しください

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